Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

虎ノ門ヒルズレジデンスの取材撮影

虎ノ門ヒルズM邸

昨年後半にリフォーム工事が完成していた虎ノ門ヒルズレジデンスのリフォームプロジェクトM邸をリクルート社の雑誌「都心に住む」が取材撮影に来てくれました。

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以前から虎ノ門ヒルズのプロジェクトに取り組んでいることと雑誌編集部に伝えていたところ、タイミングが合えば是非取材撮影させて欲しいとお願いされておりました。いつもお世話になっている編集部の江原さんたちにお宅の概要をご説明している様子です。

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今回のライターさんの安倉さんは初めてご一緒しましたが、訪問前から質問リストをご提出してくださったり、とても熱心な方で、図面のご説明も丁寧に聞いて下さいました。

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撮影のカメラマンの一井(いちい)さんは、六本木ヒルズレジデンスT邸の取材撮影時にもお世話になった方です。

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女性陣が撮影アングルを確認している間に、男性陣がそのアングルに映る部分のリフォーム内容を説明する形で取材・撮影が進んでゆきました。

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お施主さまのMさまはご不在でしたが、事前の取材質問へのご協力のお陰もあって、2時間ほどで無事に取材撮影が終わりました。取材後の記念撮影で、右から編集部の新人社員さんの馬場さん、ライターの安倉さん、これまで幾度もお世話になった編集の江原さん、私各務にカメラマンの一井さんです。皆さまどうもありがとうございました。そして何より、すべてにご協力くださったMさまご夫妻、どうもありがとうございました!
なお、掲載特集は「プレミアム住戸について」だそうで、2月に発売予定だそうです。

ハイエンド家具・ラグジュアリー設備のセレクション

南麻布K邸

リノベーション設計進行中の南麻布K邸では、インテリア全体のコーディネートもお手伝いしています。欧州(特にイタリア)からの高級輸入家具は、国内在庫がないものは納品まで約半年掛かるので、工事着工前に選べるものは選んで発注する必要があります。

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大物としては、まずはソファーです。クライアントのTさまは香港のお宅でもミノッティのソファーを愛用なさっているので、日本のご自宅でもソファーはミノッティに決まりました。リビングのレイアウトとベランダ越しの借景から考えて、大きなL字型の「WHITE(ホワイト)」(ソファーのシリーズ名で色ではありません…)をお願いすることになりました。

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ベージュ・白・グレーで肌触りが良いファブリックを選んでいる様子です。

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最終的には白・ベージュを基調としたファブリックと革のツートーンで、サイドテーブルにはラッカー仕上げと革仕上げを混ぜることになりました。

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ダイニングテーブルは、フレックスフォルムとマクサルトとポリフォルムで悩みましたが、アクタスが扱っているポリフォームに決まりました。写真のタイプのテーブルで、長さが2800ミリの最も大きいサイズの物です。アクタスの担当者に現地に来てもらって、搬入が可能かを確認してもらってからの発注になります。

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ダイニング机の天板は、写真のウォールナットではなく白い大理石カレカッタで、脚部はウォールナット仕上げです。

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ダイニングチェアはモルテーニです。ショールームで打ち合わせで使った、このoutoline(アウトライン)という椅子が座りやすく、軽く、そしてスタイリッシュだと気に入って頂けました。こちらは6脚のオーダーです。

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ここまで選んできた家具が比較的コンサーバティブなデザインのものだったので、少しアクセントとなるような家具も欲しいとのご依頼があったので、B&Bイタリアが扱っているラウンジチェアのHUSKをご推薦いたしました。

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パトリス・ウルキオラ氏デザインのユニークな形状の椅子ですが、座り心地が良いこと、デザイン的にもアクセントになりそうなこと、ファブリックのクッションの色を変えることができるとのことで、エキストラのクッションも加えて採用することとなりました。

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今回選んでいるのは、ハイエンド家具だけでなく、ラグジュアリー設備(空調などのような基本設備と違って、なくても暮らせるがあると生活がより便利になり、贅沢感を感じる設備)も幾つか導入します。リビングのテレビ・オーディオシステムはB&O(バング・アンド・オルフセン)のホームオートメーション・システムを採用することになりました。
音質や画像の質にこだわる人の設備のように思われがちですが、沢山のリモコンを使いこなせない方や、リビングにいる時間をリラックスして過ごしたい方にも適したシステムです。

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雑誌で見てご興味があると仰っていたバイオエタノールを使った簡易暖炉・エコスマートファイアーのショールームも見学に行きました。

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特別な換気や給気システムなしで導入できるとの説明を伺って、デザイン的にうまく処理できるのであれば、是非採用したいとのご依頼を承りました。テレビを中心にリビングを組むのと違い、暖炉を中心にセットした場合は、空間により落ち着きが生まれると思っています。
これからの設計工程、工事スケジュールを見ながら、どの時期にどこに搬入してもらうかを調整して、それぞれの発注を掛けて行くことになります。

高層マンションリノベーションプロジェクトお台場K邸

お台場K邸

年始のプロジェクト紹介でも掲載いたしましたが、昨年からお台場の高層マンションリノベーションプロジェクトK邸の設計が始まっております。現在はお施主さまご一家が外国に滞在中で、今年の夏にご家族が日本に戻る際に居住するために、ご購入なさった中古マンションを全面的にリノベーションする計画です。

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窓からお台場の景色が一望できる高層マンションです(写真はパノラマ合成です)。天井が高く(CH=2700(ちなみにCHは建築用語でシーリング・ハイトつまり、天井高さのことです))開放的な空間です。

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内部の廊下も天井が高く、立派な建具がついている高級マンションです。

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3社に声掛けしてのコンペだとのことで、(別途ご提案料を頂いたうえで)このようなプレゼンテーションシートを頑張って作りました。

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これまでのリノベーションの実績を整理して作っている概算表をベースに、大まかにどのくらいの費用が掛かりそうかについての資料もお見せいたしました。結果としては、これまでの実績と、このプレゼンテーションで設計のご依頼を頂くことになりました!

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お子さま2人を連れて日本に戻ってこれる回数が限られているので、奥さまがご帰国した折りには一番重要なキッチンのプランを固めるために、キッチンショールームを幾つかご一緒に巡らせて頂きました。こちらは代官山のクッチーナのショールームです。

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ご主人さま奥さま共にインテリアにご興味があるので、キッチンと洗面については主に奥さまが、書斎についてはご主人さまが来日なさった際に打ち合わせることになりました。因みに、その他のリビングダイニングや玄関などについてはお二人の意見をスカイプで伺ってご提案することになっています。

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とはいえ、スカイプでは仕上げ材の素材感が伝わりませんので、事前にお送りしてたインテリアのイメージ写真でお好きだと言ってくださったものに近い素材もお持ちして、ご興味があるものについては持って帰って頂いております。

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最後は高層階の窓からの景色です。高層マンションは建物の管理組合&管理会社がリノベーションに対して厳しく、また、警報関係やスプリンクラーなどの設備の絡みが多いので大変なのです。外国居住中とのお施主さまとのコミュニケーションも大変そうですが、何とか頑張ってKさまご夫妻に満足して頂けるようなリノベーションに仕上げてゆきたいと思っております。