マンションリフォームのデザインアドバイス業務でお手伝いしている青山I邸では、リフォームプラン作りと解体工事が同時に進んでいます。
こちらは現地の解体がすでに始まっています。大手ゼネコン施工の高級マンションなので、図面の信頼度は高いそうですが、それでも、イザ解体してみて、リフォームでできないことがあることは避けたいとのことで、設計施工で請け負っているM社の方で、先行解体をしてくれています。
もっとも状況が判らないのが、水回りでした。図面で確認する限りは水回り周辺の床スラブは一段下がっているようでしたが、シンダ‐コンクリートが撃ち込まれているようでした。浴室周りの壁も、コンクリートブロックではなく、コンクリートの躯体であることが判明しました。
もう一つの水回りブロック周辺も、やはりスラブが一段落とされていました。こちらは外壁側にゲスト用トイレを持ってゆく予定なのですが、床下で排水管を回せるかが、この状況でほぼ見えてきました。
解体と同時進行で進んでいるリフォームプラン作りの様子です。基本的にはIさんたちの要望を聞いて、M社とカガミの三者で基本のプランに手書きでスケッチしてゆき、それを次の週までにM社側でプランに纏める。そしてそのプランをPDFで次回打ち合わせの2日前までに送ってもらい、以前の打ち合わせ内容が反映されていない点や、こうしたほうが良いのではと考えたポイントをこちらで書き加えて、Iさんに送って検討してもらうという流れで進めています。
マンションなので100%コダワルわけではないのですが、知り合いに風水が詳しい人がいらっしゃるそうで、水回りの位置については、この風水チャートを重ねて、プランの妥当性をチェックして貰っています。
そうこうしているうちに、現場も廃材が搬出されて、きれいなスケルトン状態へと解体されていました。160平米越の面積があるので、スケルトンになると本当に広く感じますね!
天井からぶら下がっているカセット式エアコンは再利用することになっています。大きな梁が何本もとおっていますが、スリーブの位置もこれでハッキリとわかります。
気になっていた浴室周りもきれいに解体されていました。年齢的にも、浴室床はほかの室内床とフラットのバリアフリーに仕上げてもらいたいとの強いご要望があったので、浴室や洗面周りのシンダ‐コンクリートまできれいに撤去されていました。
PS(パイプスペース)周りの排水管の取り出し位置が確認できました。PSの向かって右側に設置予定の洗濯機だけは、どうしても排水との関係で一段上がってしまいそうですが、その他の水回りについては、すべてフラットで納めることができそうでした。