2014.05.09
造作家具 デザイン+使い勝手の打合せ
設計の段階でも、いつも一番楽しんでしまう、造作家具の打合せです。
今回は高島屋スペースクリエイツが元請けで、その下請けの建築工事に株式会社青、造作家具に現代製作所とお馴染みの会社に入って貰ったので、現場打合せで決めきれない部分を青と現代に事務所に来て貰って、細かい打合せをさせて貰いました。
現代製作所の担当の吉岡さんが頑張って描いてくれた造作家具と建具+枠図です。ここまでにもこちらの担当者の前田君と岸本さんでチェックして貰って、2度ほどやり取りをしていましたが、建築工事の青も一緒になって、約3時間かけて問題点をチェックしてゆきました。
単純な造作家具だけでなく、他の家具と一体になったオーダーキッチンも含んでいるので、打合せの内容は多岐にわたっていました。使い勝手とデザインを設計側で検討し、それに対して現代が製作上の問題やコスト、青が建築工事との絡みでさらにアドバイスと、三者で上手く意見交換しながら造作家具の内容を昇華させることができました。
こちらはチェックした図面の3分の1程度ですが、皆が頭を振り絞った造作家具図チェックの内容です。
2014.05.07
見積り調整&着工準備@番町H邸
[番町H邸]
リフォーム計画の取り纏めをお馴染みのリフォームキューにお願いすることになった千代田区番町のビンテージマンションリフォームプロジェクトH邸ですが、幾度かの見積り調整を経て、工事内容を纏めることができました。
当初想定していた工事予算から見積り金額がオーバーしてしまっていたので、以下のような項目を見直しながら、プライオリティー(優先度)をご家族内でお話しして頂きました。
- 造作家具→大工造作→メーカー品の採用
- 仕上げ素材の見直し
- リフォーム範囲の縮小
- 既存で使える建具などの部材の再利用
- 減額の為のデザイン変更
概算用に僕らが描いた造作家具用のスケッチです。キッチン横からユーティリティーへとお子様たちがくぐり抜けられる隠し扉や、明り取りの小窓のデザイン、窓下に工夫した造作ベンチは厳しい見積り削減の中、実施して頂けることになりました。
こちらの素材サンプルで、天然木の突板を一部メラミンに変更することになりましたが、初めから気にって下さっていたスカンジナビアン・リビングの幅広三層オークホワイトオイル仕上げのフローリングは使って頂けることになりました。
Hさまご一家には色々と我慢して頂くことになり、リフォームキューにも最大限の減額で協力して頂くことで、何とか見積り金額を当初の予定金額に近づけることができました。リフォーム工事の着工スケジュールも決まったので、Hさまご一家とリフォームキューの石原さんと坂本さん、皆一緒での記念撮影をさせて頂きました。
こちらはオマケ(?)ですが、ダイニングに入れる2.4メートルのダイニングテーブルの搬入実験の様子です。エレベーターには入らないことが判っていましたが、階段を使えば搬入できるかを、段ボールで実寸で作ったダミーをお子様たちに協力しながら階段室で回転させてみました。あまり余裕はありませんでしたが、何とか搬入できることが分かったので、これまでも幾度かダイニングテーブルを作って貰った広島のマルケイ木工に発注することになりました。