Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

ヴィンテージリノベーションの竣工検査@白金台Y邸

白金台Y邸

ビンテージマンションのリノベーションプロジェクト白金台Y邸の竣工検査に伺って参りました。

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こちらは検査が終わった後でのお決まり(?)の関係者揃っての記念写真です。
左からリフォームキューの現場監督の富田さん、工事部長の石原さん、富田さんの補佐の宮脇さん、リフォームキュー社長の竜岡さん、営業担当の岩波さんと森井さん、お施主さまのYさまとお友達のMさま、設計事務所の前田君と各務、一番左が不動産的視点から貴重なアドバイスを頂いた大成有楽不動産のNさんです。

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最近のスタイルは、設計検査と施主検査を同日にするのですが、僕ら設計陣はお施主さまの1.5時間ほど前に現地に入って、先に設計検査を行い、後からそれをフォローする形でお施主さまに見て貰うようにしています。検査当日はクリーニングをしていることが多く、今回もちょうどクリーニングの最中に重なってしまいました…。

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一通りこちらのチェックが終わったところで、お施主さまのYさまが現地にいらっしゃって下さいました。

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今回はYさまと不動産好きなお友達のMさまに、不動産のNさま、そしてこれまでお目に掛かったことがなかったリフォームキューの竜岡社長も現場に来てくださいました。

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検査が一通り終わった後も、鍵を預かってしばらく残って、夜景を撮影させて頂きました。
リビングのアクセントクロスのパネル張りとダイニングの下がり天井上に仕込んだ間接照明がうまく絡んだデザインに出来上がりました。

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玄関からのガラス扉や、かつてのエアコン室内機置き場を利用したミニ書斎コーナーもスッキリと収まっています。

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デザイン的に一番力を入れていた玄関のベンチを兼ねた造作収納は、来てくださった皆さまに褒めて頂くことができました。
まだ、今回指摘があった個所の是正や未成工事が残っておりますが、何とかスケジュール通りに仕上げることができました。急ぎのスケジュールの中で頑張ってくれたリフォームキューの皆さん、有用なデザインアドバイスを幾つもくださった大成有楽不動産のNさま、そして僕らのデザインを信じて、辛抱強く待ってくださったYさま、本当にどうもありがとうございました!

 

インテリアアートの選び方@虎ノ門ヒルズM邸

虎ノ門ヒルズM邸

家具が揃って、暮らすことができるように虎ノ門ヒルズレジデンスのM邸の壁にアートを掛ける相談に伺って参りました。

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実は、以前からどのようなアートを掛けるべきかの相談がありましたので、当日はこちらでアートギャラリークローゼットの新井さんにご協力お願いして、選んでおいたアート幾点かを現地に持ってきてもらいました。

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お施主さまにもウェブサイトに乗っているアーティスト別の作品リストを見て頂いたうえで、こちらである程度サイズや色味を考慮しながら、ギャラリーで選定させて貰いました。

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家具は座り心地や肌さわり、高さ関係などで実地で見ておく必要があるのと同じように、アートもサイズやマチエール(素材感)、色味やお互いのマッチングなどが写真では判らないものなので、まずは現実のものを拝見させて頂くようにしています。

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アートの良い点は家具とは違って、重量も軽く、持ち運びが簡単なので、ちょっと気になるアート作品も含めて15点ほどを現地に運ばせてもらいました。

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今回はアートを掛ける壁をある程度想定していたので、天井と壁の境目にピクチャーレールを入れておいたので、まずはこの写真のように手持ちでアートの位置を確認しながら、良さそうなものについては、持参した脚立を使って壁に掛けて確認してゆきました。

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この日一日でインテリアアートを決定することができるとは思っていませんでしたが、ダイニングテーブルの前に二枚並べた松丸真江さんの作品は、お施主さまもとても気に入ってくださり、ほぼ決定となりました。

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右のコンソールの上に掛けるアートと、廊下突き当りのアートがどうもしっくりこないので、こちらについては次回までの宿題となりました。

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翌週に改めてサイズや色合いなどを見ながら、ギャラリーに伺って、ホームページには掲載されていない作家さんのリトグラフなどを中心に選定させて貰っている様子です。

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この場所のアートは和風/中国風なコンソールがあって、さらには外には四十数階からの抜群の景色が見えるという複雑な条件なので、中々ぴったりするものが見つかりません…。

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最終的には悩みながらもこちらの松橋孝さんのアートに決定いたしました。和とも感じられ、銀の下地の上に白い雲が浮かんでいるようにも見え、それが高層階からの眺めにもマッチしているように思えました。

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幾つか小さいアート作品も用意してもらっていましたが、この廊下が少し寂しいので、入江清美さんの白い作品を飾ることも決定しました。

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もう一つの懸案事項であった、廊下突き当りのアートは、お施主さまがお手持ちだったジム・ダインのリトグラフがぴったりだったので、こちらに決定としました。

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かつて、その廊下の突き当たりに飾っていた白黒写真は、テレビ前の空間が寂しいのでこちらに掛けてみたところ、しっくりしました。床に置いてある丸くシルバーなボール状のオブジェクトは、アーテリアーズのインテリア小物をお施主さまが購入してくださったものです。
また、今後アートは変えてゆく可能性もあるが、まずしばらくはこの状態で良さそうだとのご意見でしたので、アートの費用も精算させていただくこととなりました。ここまで辛抱強くお付き合いしてくださったMさま、そして沢山のアートを持ち込んでご協力くださったギャラリークローゼットの新井さんと萩野さん、どうもお疲れさまでした。お陰さまで、アートが揃ったことでこちらのお部屋のインテリア性も格段にグレードアップした気がいたします!

仕上げ工事進行中@ヴィンテージリノベーション白金台Y邸

白金台Y邸

竣工に向けて色々な仕上げ工事が進行中のヴィンテージマンション・リノベーションプロジェクトの白金台Y邸ですが、リビングのアクセント壁が張られ、ダイニングの下がり天井には間接照明が点灯されました。

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間接照明は、アゴ(張り出して照明機器を乗せている支え部分)の中のLED照明の位置を調整して、光の具合を確認させて貰いました。

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プライベート部分へと続く長い廊下の突き当たり壁にはフローリング材が張られ、そこを照らす照明器具が取り付けられました。

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キッチンの取り付けもハイスピードで進められています。

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フローリングを張らない部屋の床は、遮音マット分だけ嵩上げが必要なので、各寝室にはセルフレベラー(床の段差や不陸を調整する際に使われる建材。液体状のモルタルのようなもので、流し込むだけで平滑な床ができあがります)が施工されていました。この上にベニヤ板を一枚敷いてからカーペット仕上げとなります。