南麻布の大型マンションリノベーションS邸で、お施主様と現地での打ち合わせをいたしました。
大きなLDKと隣室の子供の遊び部屋は、2枚の引き戸で仕切る形になっています。一度は打ち合わせで、中央の石張りの壁と左右の引き戸のサイズを確定していたのですが、本当にそのサイズでよいか、少し不安になったとのことで、お施主様から現地で一緒に確認させて欲しいとご依頼がありました。
工事最中の現場では却ってスケール感が判りにくいので、何とか判りやすい方法はないかと考えて、事務所にあったカーテンを現地に持って行き、所定の場所に吊ってみました。写真中央奥のベージュと白いカーテンでそれです。
こちらが背面の子供部屋側から見た仕切り壁のサイズです。
お施主さまご夫妻に現地で、カーテンを微妙に動かしながら、どのくらいのサイズが良いかを確認して頂いている様子です。
こちらは解体前に撮影した写真に壁と引き戸を描き込んでみたスケッチです。引き戸のサイズを大きくし過ぎると、中央部分の石張りの壁が中途半端な存在になってしまうし、反対に小さすぎると二つの部屋の一体感が感じられなくなってしまうという、実に難しいバランスです。
奥さまがキッチンで料理をしているときに、お子様の様子がどの程度見えるかをチェックしてもらいました。とにかく、いろいろな角度から比較して頂いて、インテリアのバランスも考えながら、ある寸法で決めることができました。
壁や引き戸とは直接関係がありませんが、工事は着々と進んでいます。こちらはリビン・ダイニング天井の2か所の折り上げ天井の下地組の様子です。
天井の高さをギリギリまで高めるため、電気配線が通る最小の寸法を確保して、下地を組んでもらっています。
無駄を省いて収納スペースを確保するために、以前へ相当大きかった分電盤も小型にして、天井間際に上げて設置してもらいました。
打ち合わせと現場の説明が終わったところで、決まった壁のサイズのカーテン前で、Sさまご夫妻の記念写真です。奥さまはご妊娠中で、この日の打ち合わせの後に、病院に直行して入院することになっていました。あと2日後にはお子様が生まれるというタイミングで、埃っぽい現場に足を運んでくださり、どうもありがとうございます。
元気な赤ちゃんが生まれること、願っております!
お施主さまが帰られた後に、現場監督の富田さんと大工の町永さんに壁の寸法と収まりを説明している竹田さんの様子です。これでひとまず難しい寸法を解決することができたので、僕らもホッといたしました。