Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

「仕事にできるかマンションリフォーム」セミナー@東京建築士会

リフォーム

東京建築士会の住宅問題委員会からのお声掛けで、ビジネスとしてのマンションリフォームについてのせセミナー、その名も「仕事にできるかマンションリフォーム」というお題でお話をさせて頂きました。

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定員一杯とはならなかったようですが、70名以上の方々が参加してくださり、熱心に聴講してくださいました。ほぼ全ての方々が建築士の有資格者というプロ中のプロの中で、どこまでビジネスとしてのマンションリフォームについてお話してよいのか、随分迷いましたが、今の僕らが判っていること、知っていること、ほぼ全てを公開することといたしました。

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元々、マンションリフォームにターゲットを絞って設計事務所を始めた訳でなないので、どのような経緯でマンションリフォームに特化したのかから説明を始めました。チャートにある白金台W邸と鵠沼W別荘は、ちょうど同じ時期に同じお施主さまのご依頼で、白金台にあるマンションのリフォームと神奈川県藤沢市に戸建ての新築別荘を設計監理した際の経験を纏めた比較シートとなっています。

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その他にも

  • 具体的なマンションリフォームの設計手法
  • 建築士がどのようにマンションリフォームに参入すべきか
  • 建築士ならではのマンションリフォームとは
  • マンションリフォームのお施主さまのイメージ像

等についてご説明させて頂きました。

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始めに、僕の方で70分のお話をした後、建築設計工房パッソ・ア・パッソの鈴木さんがマンションリフォームの実務やお施主さまとのコミュニケーション方法を、生き生きとした失敗談なども交えてお話をしてくださいました。写真は、鈴木さんのお話の後に質問をお受けしている様子です。
ここでは、より実務に際した具体的な質問が多く、

  • 施主プレゼンのどの段階で設計料や設計契約の話をするのか
  • 施工業者を選定する際に注意している点について
  • ウェブで集客する際にどのようなキーワード設定をしているのか

など、こちらとしてもここまでお話してよいのかという際どい回答になりました…。

まだ、アンケートの集計待ちではありますが、概ね好評だったとのことを事務局側から伺っており、まずはホッとしております。お声掛けくださった住宅問題委員会の皆さま、事務局としてサポートしてくださった東京建築士会の皆さま、そしてご興味を持ってセミナー聴講に来てくださった皆さま、どうもありがとうございました!

 

雑誌「モダンリビング」豪邸特集に掲載!

南平台N邸

昨年末に取材撮影して貰った南平台N邸が、今月7日に発売になった老舗インテリア雑誌の「モダンリビング」の豪邸特集に掲載されました。

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雑誌の中にブック・イン・ブックの形で、豪邸リノベーションの特集が組まれ、その中で見開き2ページでN邸が紹介されました。タイトルは「色と質感を整えて生まれたクールな空間」と名付けられています。

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僕らも幾度かカメラ機材を持って伺って家具入りの竣工写真を撮っていましたが、やはりという当然というべきか、プロの写真は違いますね!高級マンションリノベーションN邸の魅力を余すところなく伝えてくれています。
ミノッティの家具中心にコーディネートした空間がスタイリッシュかつ、クールで、取材陣からもカッコ良いと大いに褒めて貰いました。

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年に1回ペースで出版されているこの豪邸特集号は、モダンリビング中でも最も売れる号らしく、広告の出稿料ももっとも高いという噂を聞いたことがあります…。因みに表紙の住宅は、建築設計事務所バケラッタが設計したお宅で、僕らも見学させて貰ったお宅でした。

リフォームプラン作りと先行解体

青山I邸

マンションリフォームのデザインアドバイス業務でお手伝いしている青山I邸では、リフォームプラン作りと解体工事が同時に進んでいます。

 

こちらは現地の解体がすでに始まっています。大手ゼネコン施工の高級マンションなので、図面の信頼度は高いそうですが、それでも、イザ解体してみて、リフォームでできないことがあることは避けたいとのことで、設計施工で請け負っているM社の方で、先行解体をしてくれています。

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もっとも状況が判らないのが、水回りでした。図面で確認する限りは水回り周辺の床スラブは一段下がっているようでしたが、シンダ‐コンクリートが撃ち込まれているようでした。浴室周りの壁も、コンクリートブロックではなく、コンクリートの躯体であることが判明しました。

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もう一つの水回りブロック周辺も、やはりスラブが一段落とされていました。こちらは外壁側にゲスト用トイレを持ってゆく予定なのですが、床下で排水管を回せるかが、この状況でほぼ見えてきました。

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解体と同時進行で進んでいるリフォームプラン作りの様子です。基本的にはIさんたちの要望を聞いて、M社とカガミの三者で基本のプランに手書きでスケッチしてゆき、それを次の週までにM社側でプランに纏める。そしてそのプランをPDFで次回打ち合わせの2日前までに送ってもらい、以前の打ち合わせ内容が反映されていない点や、こうしたほうが良いのではと考えたポイントをこちらで書き加えて、Iさんに送って検討してもらうという流れで進めています。

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マンションなので100%コダワルわけではないのですが、知り合いに風水が詳しい人がいらっしゃるそうで、水回りの位置については、この風水チャートを重ねて、プランの妥当性をチェックして貰っています。

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そうこうしているうちに、現場も廃材が搬出されて、きれいなスケルトン状態へと解体されていました。160平米越の面積があるので、スケルトンになると本当に広く感じますね!

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天井からぶら下がっているカセット式エアコンは再利用することになっています。大きな梁が何本もとおっていますが、スリーブの位置もこれでハッキリとわかります。

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気になっていた浴室周りもきれいに解体されていました。年齢的にも、浴室床はほかの室内床とフラットのバリアフリーに仕上げてもらいたいとの強いご要望があったので、浴室や洗面周りのシンダ‐コンクリートまできれいに撤去されていました。

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PS(パイプスペース)周りの排水管の取り出し位置が確認できました。PSの向かって右側に設置予定の洗濯機だけは、どうしても排水との関係で一段上がってしまいそうですが、その他の水回りについては、すべてフラットで納めることができそうでした。