Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

ミノッティとモルテーニの家具搬入

代官山T邸

リフォームプランを作る前からオーダーしていた高級イタリア輸入家具のミノッティモルテーニ(アルフレックス)が、リフォーム建築工事終了のタイミングに淡えるように届き(というか、そのタイミングになるように計算して発注しているのですが…)、代官山T邸への搬入・設置が始まりました。

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それぞれの家具屋さんたちから、事前にマンション管理組合に搬入申請をして貰い、共用部分の養生の条件もしっかり確認して貰っています。ご覧の通り、とても長い共用廊下を通ることになるので、合計で約50mを養生したうえで搬入が始まりました。

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最初に搬入され組み立て始められたのが、このモルテーニのダイアモンドテーブルです。パトリス・ウルキオラ氏デザインの脚の形が美しい彫刻的なテーブルなのですが、組み立てもとても難しく、アルフレックスのスタッフたちも相当苦労していました。

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次はダイニングテーブルの直上に来る、ペンダント照明の吊り込みでした。こちらはフロスのCompass Boxです。ダイニングテーブルからの高さの確認が必要だったので、机の設置のあとに設置することになりました。

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写真はありませんが、ミノッティのソファーが運ばれた次は、スタンド照明の組み立てでした。こちらはトリシュナ・ジバーナの製品で、日本製の製品なのですが、線が細いだけでなく不思議な存在感がある照明でした。

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最後の大物が、このモルテーニのテレビキャビネットです。石の壁に取り付けること、電気配線などの設備が絡んでいること、テレビの設置までお願いされていることなどで、この設置・調整だけで約6時間程掛かってしまいました。

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設置しやすいように、家具を取り付ける部分だけ木製下地として貰っています。レーザーでのレベルを使って、取り付けては細かく調整して、また取り外すような作業の連続で、とても丁寧な作業でした。

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3時間ほどで、ようやくここまでたどり着きましたが、まだソファーの前に置いてあるボックスの取付けが残っています。

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外が暗くなる頃にようやく、テレビボードの設置が終わりました。ただ、テレビの取付けまでお願いされているので、可動アームとテレビの取付けを設置しているところです。

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今回はインテリアまでを含めての設計でしたので、お引渡し前に全てを納めてしまう予定です。設置工事の為に場所が必要だったり、設置順が重要だったりで、3日がかりの作業となりましたが、事前にスタッフの竹田さんがこのようなスケジュール表を作って管理してくれたので、何とかすべての作業を無事終えることができました。

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まだ、アートや小物の終わっていませんが、ほぼ完成した代官山T邸のリフォーム後の様子です。

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全てが設置し終わってしまうと、当たり前のようにしか見えませんが、この3日間は緊張の連続でした!ミノッティの大久保さん、アルフレックスの中山さん、現場監督の岩波さん、そしてうちの竹田さん、皆さんどうもお疲れ様でした。

取材ラッシュ?@六本木M邸

六本木M邸

先月お引渡しをしたばかりの六本木M邸ですが、取材・撮影のお申し込みが殺到(?)しております。

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取材撮影の第一弾は、こちらのお宅のプロデュースと施工をしたライフデザイン社のホームページの為のものでした。自社スタッフではなく、外部のカメラマン&ライターにお願いして、お客さま視線に立ったインタビューをして貰いました。

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休日の取材だったので、僕も2歳半の娘を連れての参加でしたが、取材最中はMさまのご子息のK君が、子供部屋の二段ベッドで娘と遊んでくれました!

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こちらの六本木M邸の設計・デザインを担当してくれた、元スタッフの渡辺さんん、ライフデザイン側の営業担当者だった山崎さんも交えての記念撮影です。

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第二段の取材・撮影はウェブサイト・AllAbout高級マンションのガイドの坂根康裕さんでした。こちらは超高速の取材・撮影で、30~40分ほどでご自分で撮影して、要点をMさまからヒアリングするという早業でした。

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普通のカメラマンは、広角レンズを使って、なるべく室内を広く撮影しようとするのですが、坂根さんは反対に望遠レンズを多用して、生活のシーンや建物のディテールを切り取るスタイルなので、どのような写真と記事になるのか、とても楽しみです。

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最後の取材撮影はリクルート社の雑誌「都心に住む」でした。こちらはお馴染みのライターの森聖加さんの主導で、新築マンションをリフォームする考え方について、Mさまにヒアリングさせて頂きました。新築リフォームの心構え(?)のポイントは都心に住むに掲載されることになるかと思いますが、幾つかMさまが挙げてくださった要点を記しておきます。

  • 新築は設備・構造・共用部すべてが最新で、中古に比べて心配となる要素が少ないこと
  • 多様な間取タイプの中から自分にあった間取を選ぶこともできること
  • リフォームを行う前提で検討を行えば既成の間取・仕様の中からも選択肢が広がること
  • リフォームをした部分と手を付けていない部分の劣化度に差がなく、全体が馴染んだ空間にしやすいこと

等だそうです。

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この日はライフデザイン社のCS部の山口さんも参加してくださり、賑やかでとても和やかな取材になりました。因みに、最初の取材時と最後の取材時で、色々とM邸のインテリアが変わっていることにはお気づきでしょうか?

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こちらが最初の取材のインテリアです。

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こちらがつい先日の取材時のインテリアです。変わった点としては、

  • ソファー背面の写真のレイアウト(当初はア・シンメトリーでしたが、左右対称に)
  • 窓際の家具(以前は四角いファイルキャビネットでしたが、最新はベンチに)
  • 窓のダミーカーテンの色(最初は紫でしたが、新しくは薄いグリーンに)と麻のフラットシェード

その他にも細かい調度品のレイアウトやアートも変わっていますが、伺わせて頂くたびに色々と工夫して、インテリアを楽しんでいらっしゃること、設計者として本当に嬉しく思っております。Mさまと奥様、幾度もの取材・撮影に快く対応してくださり、どうもありがとうございます!

 

 

 

 

 

竣工検査@品川区Y邸

品川区Y邸

造作家具・建具・キッチンが全て無事取り付けられた品川区Y邸で、お施主さまと設計の検査を同時に行いました。

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壁面収納のデザインが特徴的なY邸のリビング部分です。天井の段差の間接照明を隠したアゴ部分と左側の収納の扉の厚みを合わせ、一枚の大きなウォールナットの板が折れ曲がって見えるようなデザインとしています。

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通常の検査は、仕上がりの傷や家具や建具の不具合を確認してゆくのですが、収納計画にこだわりのあるYさまは、来週に迫った引っ越しに向けて、何をどこに収納するかのほうに神経が行ってしまっているようで、奥行きや棚の間隔の方を機になさっていました。

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さしがにキッチンの使い勝手については、注意深く見てくださいました。僕らの方は、相変わらずの厳しさ(?)でダメな部分(やり直しが必要な部分)、傷などで補修が必要な部分、多少の傷があるが手直しが難しい部分に分類しながら、チェックをして回りました。

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施工のライフデザインからは現場監督の斉藤さん、営業担当の原さん、CS担当の山口さんが、家具造作をお願いした現代製作所からは上林社長と施工図・打合せ担当の藤田さんが立ち会ってくれました。

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竣工写真は追ってご紹介いたしますが、とても印象的な玄関ホールからリビングへと繋がる通路部分のデザインだけは、ここで紹介させて頂きます。

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無事四十数点のチェック項目を、お施主さま、施工会社、僕ら設計でチェックして本日の作業は終わりでしたが、その後もご購入予定のソファーなどのアドバイスをさせて頂きました。Yさま、どうもありがとうございました。