Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

リノベーション設計打合せ@杉並区S邸

杉並区S邸

先月から始まった杉並区S邸のリノベーションプロジェクトですが、お施主様との2度目の打合せに行って参りました。

変更項目を書き加えたリノベーション平面図

先回の現地での設備調査と採寸で判ったことを、手直しした図面を見て頂きながらご説明いたしました。赤字記された個所が、大きな変更点になります。

設備調査による変更点リスト

こちらは、設備の問題点をリストにした調査リストです。左側に現調で判った事、右側にその対応策や懸念している点を書いています。事前にお施主様にはお送りしてありましたが、専門的な内容なので、改めて打合せの中でご説明いたしました。

ユーロデザインハウスの最高級幅広フローリング

また、新しく取り寄せたフローリングやタイルなどのサンプルも見て頂き、イメージを固めてゆく作業をお施主様と一緒に行いました。写真はユーロデザインハウスのオーク幅広フローリングです。表の単板を乾燥させる際に生じた割れ目に色を付けたパテを埋め込んで、ラフでちょっとアンティーク色のある力強い仕上げになっています。24センチ幅の超幅広な分、価格も超高級ですが、お施主様は一目で気に入ってくださいました(ただし採用できるかは、費用と納期の問題になります…)。

スケルトンリノベーション@杉並区S邸

打合せ後には、夕暮れで暗くなった現場に寄って、先日の調査で整合性があっていなかった場所を再度測量致しました。

スケルトンリフォーム@浜田山S邸

今、デザイン上一番問題になっているのが、写真の正面に見えるコンクリート壁の扱いで、GLボンドの跡をある程度削ってみた上で、ラフな表情を見せるのか、この上から左官で補修してきれいな壁に補修するか、あるいはボードを張って塗装壁に変更するかで、悩んでいます。

最終仕上げ工事@田園調布F邸

田園調布F邸

竣工お引渡しも見えてきた田園調布F邸では、沢山の職人さんたちが入って急ピッチで仕事が進んでいました。

田園調布F邸キッチン

先週取付けの終わったキッチンの前面カウンターには白いタイルが張回され、キッチンの全容が見えてきました。写真中央で壁上部が出っ張ってきている箇所の裏にはガスレンジがあり、油煙がダイニング側に回らないようにガラスが取り付けられる予定です。

こちらがキッチンの内側のガスレンジ前からダイニング・リビング側を見返した様子です。今まで外壁を囲んでいた足場と幕が取れたので、明るい光が差し込んでくるようになりました。

ハーフユニットバスのタイル壁張り

浴室の壁タイルも仕上がりつつあります。窓の高さに合わせて、右側には鏡を張り、左側はタイルの色を変えてアクセントにしています。ハーフユニットバスの1620サイズですが、とても広く感じます。

玄関靴収納

玄関の造作靴収納棚です。棚の上にはコーナーを斜めに切って、丸い穴をあけた天板が付いています。実はこの天板をガイドに引き戸が付き、丸い穴の上にブラケットタイプの照明がつくことになっています。

2階の主寝室もボードのパテ処理が終わったので、これからクロスを張ってゆきます。天井が高く、既存の梁が露出しており、ちょっと不思議な屋根裏ような風情があります。

電気工事でも、スイッチやコンセントの接続、照明機器の取り付けも始まりました。

大量のスイッチやコンセントがあるので、それらの個数も半端ではありません。

足場が取れた南側外壁です。余計な出っ張りや器具が取れ、すべて新しい窓に交換されて、すっきりした表情を見せています。屋根の破風と軒裏も塗装され、真新しい建物のように見えますね。

玄関周りのタイルを張っている様子です。同じタイルが玄関の三和土(タタキ)に伸び、反対側は階段も同じタイルで仕上がることになっています。

道路に面した駐車場・アプローチ部分も既存のコンクリートが撤去され、車を駐車しやすいように、勾配から再調整されます。1テンポ遅れてスタートした外構造工事はこれからが本番です。

橘田美幸さんの事務所/自宅訪問 インテリア相談

杉並区S邸

現在リフォーム計画進行中の杉並区S邸は、約38畳(63平米)もの大きなリビングダイニングキッチンがあり、家具とカーテン・ブラインド類についても、新規ご提案することになったので、インテリアデザイナーの橘田美幸(キツタミユキ)さんに相談に乗って貰いました。

橘田美幸さんとインテリア打合せ

橘田さんはハイグレードなインテリアデザインの専門家で、高級家具からファブリック類、ラグやクッション、小物に至るまでのライフスタイルのセンスと提案力に定評があり、以前より一緒に仕事をしようと話をしていました。杉並区S邸の室内の仕上がりイメージやプランを見せて、お施主様の「大振りかつ洗練された空間の実現」という言葉を伝えたところ、橘田さんの仕事のパートナーのサルメラ直美さんと一緒に、色々なカタログや雑誌、インテリア本を見せてくれながら、こんな雰囲気が近いのではとどんどんイメージを膨らませてくれました。

橘田美幸さんの自宅/仕事場

こちらが橘田美幸さんのご自宅兼仕事場です。ダークなフローリングと白い壁と天井を基調にしたシックなインテリアです。天井高さが5mほどと高いのですが、写真で見ると家具が小さくて、ちょっと変なプロポーションに見えてしまいますね。先回訪問した時は夜だったので、昼の明るい光で見たイメージはその時以上に輝いて見えました。また、以前からお願いしていた白金台S邸のスタンドライト照明のご提案も見せて貰いました。