Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

オーダーシャワーユニットの組み立て

白金台S邸

白金台のマンションリノベーション工事の現場では、シャワーユニットを組み立てている最中です。今回のリノベーション工事では、特注のオーダー・シャワーユニットをお願いしています。

外見はステンレスフレームにガラス扉のシャープなデザインで、内側は石調の大判タイルと足裏の感覚を重視した、サーモタイルの仕上げとしています。シャワーや、水栓、手摺り等の金具類、照明は、以前の浴室で使われていたものを取り外して、再利用することで、コストもセーブしています。

大きな防水シャワーパンの上に、断熱材を裏打ちしたタイルパネルを組み込み、天井を組み立てる手順で、二時間ほどで、この写真のレベルまで組みあがりました。因みに左側の写真で、パネルの裏側に所々ベニヤ板が貼られている箇所は、内側から手摺りやタオル掛けを取付けるための、下地ベニヤです。

いわゆる湿式工法と言われている、下地作りから防水、保護層を作ったうえに、モルタルでタイルを貼り付ける方法だと、乾かせる時間も含めて、最低でも三週間ほど掛かってしまうのと比較すると、本当にスピーディーに組み立てられます。後は、天井裏の浴室乾燥機のダクトを接続して、給排水・給湯管を結べば、本日からでも使用できそうです。

今回のオーダーユニットは、東京バススタイルにお願いいたしました。

景色と緑の映える窓

伊豆OK別荘

伊豆の別荘リフォームの現場に、スタッフの笠原君に一人で行って貰いました。存の窓サッシは、ほぼ全て取り替えて、断熱性も気密性もアップさせることになっています。ちょうど当日が、窓サッシ取り付けでした。窓には、建築的に色々な意味が込められていますが、
今回の別荘リフォームプロジェクトにおいては、

  • 北側は高台から見える伊東市の景色
  • 南側はリビング・寝室から見える庭の緑

という視界と、窓を開けて流れる、快適な風に特に注意したサッシを選んでいます。特に北側の窓サッシは、キッチン・ダイニング自体が、景色を見せる白いトンネルのようにデザインしていますので、突き当たりに見える窓サッシも、白で統一しています。因みに、その他の窓は濃灰色で落ち着いたカラーのサッシとしています。

中古別荘 窓のリフォーム

このプロジェクトの担当をしている笠原君は、事務所に入ってから一年とちょっとのまだ新人で、現場に一人で行くのは、初めての体験だったようです。前日から、入念に下準備をして、打ち合わせしなければいけない箇所のスケッチや参考写真をコピーし、チェックしなければいけない箇所のリストを作成して、当日に臨んでもらいました。朝10時からお昼過ぎの3時頃まで現場にいて、隅から隅まで写真を撮り、工務店の社長や現場の職人さんたちから色々と聞き出し、注意深く現場を見てきてくれました。

自分がアメリカの設計事務所で働いていた頃、初めてニューヨーク郊外の高級別荘地・サウスハンプトンの新築別荘の現場に、一人で出掛けた時の緊張感を思い出しました。

当日は増築部分のコンクリート基礎の打設状況も確認して貰いました。

「都心に住む」のヴィンテージマンション特集に掲載 麻布MT邸

麻布MT邸

本日発売のリクルート社の高級マンション情報雑誌「都心に住む」に、リフォームのお手伝いした麻布MT邸が掲載されました。「いま選ぶべき価値ある家とは?ヴィンテージ・マンションに学べ!」という巻頭特集の事例として取り上げて貰っています。

ヴィンテージ・マンションとは、建ってから20〜30年しても、価値が下がらず、却って価格が上がることもあるような、人々に愛され、住み継がれる集合住宅のことで、この雑誌「都心に住む」が広めてきた言葉です。麻布MT邸のあるマンションも、マンション業界に詳しい人なら、誰でも聞いたことがある有名マンションで、ヴィンテージマンションとして憧れられています。

今回の特集記事には、麻布MT邸のお客様インタービューも入っています。元々このエリアの賃貸マンションに暮らしてたお客様が、どのような経緯で、このヴィンテージマンションを購入し、僕らににデザインを依頼してきたのかも詳しく記載されています。

マンションを選んだ際のポイントは幾つかあったそうですが、

  • 国際色豊なエリア
  • 構造の堅牢性
  • 希望面積180平米以上
  • 公園隣接
  • 建設会社の実力
  • メンテナンスの状態

などが決め手になったとのことです。麻布MT邸の素敵な写真と、読み応えのある記事以外にも、ヴィンテージマンションのお役立ちデータも満載ですので、どうぞ本屋さんでご覧ください。