Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

ショールーム見学-3 高級フローリング

白金台S邸

現在設計中の、マンションリノベーションプロジェクト白金台S邸では、床仕上げにフローリングを検討しています。約40畳の広いリビングダイニングですので、フローリングを使う場合、小さな幅のものより、大きな幅のものが良いと考えています。また、床暖房との相性・信頼性や、表面の板厚が3ミリあり、多少の傷にも強いことを考えて、三層フローリングから選ぼうを考えています。

スカンジナビアン・フローリング
幾つかのメーカー・商社から三層のフローリングは発売されていますが、広幅と木目の美しさ、そして施工精度の高さとメーカーとしての信頼性から、現在はスカンジナビアンの採用を検討しています。僕らが知っている限りでは、こちらの製品は、最高級フローリングではないでしょうか。

三層フローリング

事務所からもほど近い五反田のデザインセンター内にショールームを開いていることを知っていたので、天気にも恵まれていましたので、自転車で見学に伺ってきました。多様なフローリングの現物サンプルを説明して貰いながら、これまでの施工事例を見せてもらい、床暖採用時の注意点なども伺ってきました。

本来こちらのショールームは、北欧の家具屋の代理店をしているとのことで、ハンス・ヴェグナーの椅子や机なども多数展示していますので、ついでと言っては何ですが、美しく機能的なスカンジナビアン・ファーニチューも多数体験させていただきました。価格が許す限り、なるべくこちらのフローリングを使ってみたいと考えています。

このマンションのリフォーム完成後の様子はこちらをご覧ください。
マンションリノベーション_白金台

ショールーム見学-2 オーダーキッチン

白金台S邸

現在設計中の、マンションリノベーションプロジェクト、白金台S邸のキッチンリフォームを検討しています。S邸の既存のキッチンはそれなりに立派なのですが、どうも本格的な料理には向いていないようです。

ガスレンジの立派さに比べると、オーブンは電子レンジと共用の小さなものしかなく、シンクも小さく、冷蔵庫の位置も遠く、普段使いには何とか使えても、きちんとした料理を作りたくなるキッチンとは思えませんでした。

そこで、見積り依頼と”勉強”をかねて、お施主様と茗荷谷にあるエクレアのショールームを訪問してきました。オープンな見せる(魅せる?)キッチン主体の展示で、使い勝手と同様に、かっこよいディテールを見せたり、冷蔵庫や収納を隠したりする工夫に富んでおり、見応えがありました。

特に、人工大理石のカウンターのシンク周りの工夫や、パントリー収納の考え方は、今回のキッチン計画にも、大いに参考になりそうです。ただ、一見かっこよくて、便利そうに見えながら、実際に使った場合には、面倒になりそうなデザインも幾つか見受けられたので、注意も必要そうです。

お願いした見積りの金額を見たうえで、これから案を練ってゆく計画です。

ショールーム見学-1 オーダーユニットバス

白金台S邸

現在設計中の、マンションリノベーションプロジェクトで、シャワーユニットを検討しています。ところで、浴室を作る方法は、大きく二通りあります。コンクリートブロックを積み上げ、防水を施し、タイルや石を貼ってゆく在来工法と呼ばれるものと、FRPで防水パンをつくり、その上に浴槽を置き、乾式で壁と天井を作った製品を入れるユニットバス工法の二つです。

在来浴室は、浴室の形状や、仕上げ材の選択等、設計の自由が効くことが最大のメリットですが、防水に対する信頼性や、設計施工の手間がデメリットになります。

対してユニットバスは、防水に対する信頼性や、施工の簡易性がメリットですが、既製品の中から選ぶだけで、デザインの自由度はなく、プラスチック製の安っぽい仕上がりが気になります。

両者のメリットを合せて、デメリット消したのが、今回採用を検討している、オーダーユニットバスです。昔はキッチンも既製品しかありませんでしたが、最近はオーダーメイドのキッチンが増えてきたことと似ているように感じます。

今回の計画では、マンションリノベーションで防水性への保証が必要で、かつ全体の高級なイメージにあう仕上げが求められているので、オーダーメイドのユニットバスを検討することになりました。恵比寿という近所にあり、以前からショールームの存在を知っていた、東京バススタイルを訪問してきました。輸入品のシンクやトイレに混じって、特注シャワーユニットが展示されています。

シャープできれいなステンレスサッシに、シックな濃灰色のタイル仕上げがかっこよい、シャワーユニットでした。内部の床、壁の仕上げからシャワー水栓や取手まで、どこからでも選べる選択の自由さ、細かい納まりの工夫、気になる価格や納期まで色々と聞くことができ、大変勉強になりました。