Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

広尾ガーデンフォレストの内覧会

リノベーション

新しく完成した広尾ガーデンフォレストの完成内覧会に行って参りました。
広尾ガーデンフォレストは、山手線内側で分譲された物件では広尾ガーデンヒルズ以来、最後の大型用地のプロジェクトとも言われる、超高級分譲マンションです。最低価格が1億円の中でも、以前からお付き合いのあるお施主様が購入なさったC棟の部屋は、約2億円の100平米以上の広さで、南東に面した明るい部屋でした。

広尾ガーデンフォレスト内覧会

マンションは、眩いばかりの真新しさでしたが、プロの眼を光らせて、オプション工事の確認や、フローリングや建具の傷、クロスの剥がれ、巾木の隠し釘などの問題点を見つけて指摘して参りました。その後も、お施主様が確認した旨の確認印や、今後の使い方の説明を受ける説明会にもすべて立ち会って、約3時間もガーデンフォレストに滞在してきたことになります。

広尾GF

中庭も拝見しましたが、木々がまだ小さく、隣のガーデンヒルズ並みに育つには、20年程の年月が掛かりそうです。これからどのようにこのマンションが変わってゆくか、とても楽しみです。

※内覧会の後、内装全般のリフォームを検討していましたが、広さの問題や中庭の樹木の生育情況、セキュリティーの面倒さから、結局この住戸はキャンセルし、他のマンションを改めて探すことになりました。

リフォームの設計検査 広尾マンションリフォーム-11

広尾H邸

工事もほぼ終わり、事務所の設計検査に行ってきました。設計検査とは、工務店側が一度ざっと不備がないか検査(工務店検査)したあと、今度は設計監理を行った設計事務所が、再度チェックしてまわるプロセスのことです。今回は、事務所スタッフを3人で設計検査を行いました。写真中、赤や黄色、青の付箋がはってある箇所が検査の結果、補修ややり直し、或いはコーキングを打ってもらう箇所の印です。

現場の最中も週に2度ほど、監理していましたし、施工会社とも緊密に連絡を取りながら工事を進めてもらっていたので、それほど大きな間違いはありませんでした。

チェック項目の修正が終わった時点で、最終チェックをして、その上でお施主様に引渡しの段取りとなっています。

2種類の扉について 広尾マンションリフォーム-10

広尾H邸

広尾の高級マンションリフォームの二種類の扉についての説明致します。

一枚目の写真は、ガラス格子入りの建具が三枚並んだところです。一番左の白塗り込みの建具はキッチンと中央ホールの間仕切り用です。白拭き取り仕上げの建具二枚(中央は塗装屋さんが拭き取り最中、右はまだ素地のままの状態です)は、玄関ホールとリビングの仕切りに使われるものます。全て同じデザインですが、仕上げが違うと、雰囲気も変わってきますね。

浴室ガラス扉の吊り込み

こちらの写真は、浴室のガラス扉の設置です。ガラス専用ヒンジをタイルに埋め込み、これから吊り込みを行うところです。ガラスは強化ガラスですので、現場でカットすることができません。工場で事前に寸法を合わせて、ヒンジの部分をカットして貰っています。ひとたび吊り込んでしまうと、重量を感じませんが、実際にはとても重い扉なので、大人二人掛りで慎重に取り付け貰っています。