Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

オーダーキッチンの据え付け-1 広尾マンションリフォーム-08

広尾H邸

いよいよ工事も最終段階となり、オーダーキッチンの取り付け工事に入りました。大きなアイランドキッチンを中央に、それをコの字型に取り囲むように、キッチンや造作収納が配置されています。まさに既製品では不可能な、オーダーキッチンならではのレイアウト(配置)です。サイズも大きく、建築との取り合わせも複雑なので、本日から取り付け(据え付け)工事には、職人さんが3人に、キッチン屋の監督さん1人の4人体制となっています。

オーダーキッチン据え付け

一般にリフォーム工事では、既存の建物の床が傾いていたり壁がまっすぐではなかったり、本来は直角や平行な線が曲がっていたりすることが多く、取り付けには細心の注意が必要となりますが、やはりこちらでも微妙なズレに対応した細かい調整が沢山ありそうです。どこを基準にして、何に合わせるかは、現場を見ながら、設計者が的確に判断してゆく必要があるので、ここから取り付けの四日間は、毎日現場に顔を出す必要がありそうです。

大きなキッチンなので、現場に搬入された部品の数もとても多く、大きなDKがいっぱいになっていました。

塗装用クロス上から塗装 広尾マンションリフォーム-07

広尾H邸

広尾の高級マンションリフォームも造作家具の据え付けも終わり、壁・天井の塗装段階に入りました。玄関入ってすぐの壁は、「ラディキオ」色の赤い壁になるのです。ラディッキオとは、イタリアの赤キャベツのような野菜です。小さな丸い裸電球を高い位置にポツポツと配置し、お施主様の奥さまが気に入ったこの赤い壁が、より印象的になるように計画しています。

塗装下地用クロス

まだ塗り途中の写真なので、少しツヤが強いですが、二度塗りの後にきちんと乾燥させると、サラッとした仕上がりになる予定です。因みに、玄関ホールの天井と梁型は白ベージュ系の「ニュー・ホワイト」色で、リビングは薄青系の「ボロード(間接光の意味)」で、ダイニングキッチンは、薄緑系の「グリーン・グラウンド」色で塗装されます。

ラディッキオレッドの壁

今回の塗装壁は、全て塗装用クロスを貼ってから、フォロー&ボールの塗料で塗る最高級仕上げとなっています。塗装用クロスは、あまり一般的ではありませんが、下地壁のヒビを拾いにくく、色に飽きた場合、何度も上からの塗り直しが効くので、欧米では高級仕上げの一つと言われています。パテでしごいてから塗装するスタイルと比べると、パッと見た目は似ていますが、光を反射させると、よりサラッとした仕上げであることや、塗装職人の腕の差が出にくい素材であることが分かります。

リノベーションの解体工事スタート 麻布MT邸

麻布MT邸

麻布の高級マンションリノベーションの工事がスタートしました。今回のリフォームはキッチンとリビングを中心とした工事です。別室だったキッチンとリビングを合体し、隣の子供部屋の一部をリビングに取り込むので、写真のように解体範囲はそれなりに広くなっています。

リノベーションの解体工事

解体してみると、予想とは違った箇所や、事前に調査できなかった部分で新に作り方が判った箇所が出てきました。これらも臨機応変に設計変更で対応し、工事を進めて行きたいと考えています。

こちらはリフォーム前のリビングです。元々40平米はある広々としたリビングでしたが、このリフォームで60平米(!)の広さの優雅なLDKになる予定です。空間の広さだけでなく、選び抜かれた素材感、雰囲気に合わせた造作家具、お施主様お手持ちのアジアンテイスト家具のレイアウト、全てが洗練された空間へと変身する予定です。どうぞ楽しみにしていてください。