Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

ビルトイン洗濯乾燥機の修繕立会い

白金台S邸

現在、設計プロセス進行中の白金台の高級マンションリノベーション現場に、既存洗濯乾燥機(ミーレ)の修繕立会いで伺ってきました。修繕に先立って、機器の調子を調べるのですが、その調査方法にまずはビックリしました。

ナント、正面の操作パネルに、吸盤で読取装置を吸着させ、そこから過去の故障データをコンピューターで読み取るのです。そのデータを見ながら、機械を引き出して分解し、修繕・クリーニングを行うのです。

闇雲に、機器を分解して点検してゆくのとは違って、分解前に、どこをメンテナンスすればよいのか、どこの部品が壊れているのかを判った上で、作業をするので、とても効率的なのです。さすが、ミーレ!

以前のマンションの持ち主が、ペットを飼ってらしたので、その毛がファンの中に沢山溜まって、詰まった状態になっていたそうです。風を送るファンの故障履歴があったそうで、分解したファンを覗かせてもらいました。

ペットの毛や、衣服の糸くずが混ざって、不織布のように、カピカピこびり付いている様子を見て、故障の理由も良く判りました。中々立ち会うこともない、珍しい体験でしたので、ニュースとしてアップ致しました。

本日は、同時に既存の設備の位置関係や、既存窓・建具の枠周りの詳細を調査して参りました。

別荘の模型打合せ

伊豆OK別荘

現在リフォーム設計中の中古別荘OK別荘計画の模型作りました。実物の建物も見ていますし、きちんとした実測図もあります。これらから、どのようなリフォームにするかは、頭の中では判っています。しかし、このような大型で内部を覗ける模型があると、空間をより立体的に捉えることができ、色々な発見があるのです。

別荘リフォーム模型

一つの発見は、キッチンとダイニングの空間が、トンネルのように風を通す道になりそうなことでした。その部分の空間を、他の空間とは仕上げを変えて、風の通り道であることを、より明確に判るようなデザインにしたいと考えています。

 

このプロジェクトを担当している事務所スタッフの笠原君と渡辺さんは、まだ実務の経験が浅いので、各務の大学院時代の同級生の君に助っ人に来てもらっています。週一回の助っ人ですが、やはり実務経験が豊富な人に手伝って貰うと、仕事の捗りも早く、デザインの打合せもスムーズで、とても助かっています。T君、どうもありがとう!

菊竹清訓先生との会食

ニュース

ある人の紹介で、建築家の大先輩の方々と会食いたしました。会食の中心は、菊竹清訓先生ご夫妻でした。80歳を過ぎてなお、現役バリバリの建築家で、その建築思想は、未だに影響力が大きい方です。何度か会合などでお目に掛かったことがありましたが、今回のようにリラックスした会食で、お話を伺ったのは初めてでした。

菊竹清訓先生との会食

芝浦工大の教授であり、設計事務所アーキテクト5主催の建築家、堀越英嗣先生ご夫妻と、ニューヨークのイサムノグチ・ガーデンミュージアムの元館長であり、バックミンスター・フラー氏の右腕でもあった建築家、ショージ・サダオ先生ご夫妻もご一緒でした。また、ご本人は建築家ではありませんが、お父様が谷口吉郎先生、お兄様が谷口吉生先生と、建築家ファミリーの杉山真紀子さんもご一緒でした。

会食のキッカケは一昨年に行われた「谷口吉郎とイサム・ノグチの萬来舎」の写真展でした。元慶応大学の三田キャンパスにあった、萬来舎が取り壊される際の保存運動から繋がった活動です。この展覧会のシンポジウムで司会のお手伝いした際に、お話下さったのが、菊竹先生とサダオ氏で、企画をしてくださったのが、フレンズ・オブ・バンライシャの杉山さんでした。

いつか一緒に食事をしましょうと話していたことが、二年経って実現したのがこの会食でした。建築家の大先輩の方々ばかりで、何の話をを伺っても刺激に満ちた、参考になる話ばかりで、緊張しながらもとても楽しい会食になりました。