Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

半地下部分のコンクリート打設

新築住宅

大田区久が原の三世帯住宅N邸の半地下部分のコンクリートが打説されました。
先日の鉄筋検査の際の指摘事項を、早めに現場に行って、まずは確認いたしました。きちんと全ての箇所が直っている事を確認してから、施工会社にGOサインを出しました。最初のコンクリートミキサー車からは、コンクリートの試験サンプルの採取やスランプ値の確認をした上で、打設を開始してもらっています。

コンクリートのスランプ試験

ミキサー車からポンプ車を経て、現場へとコンクリートが流れてゆきます。一台のミキサー車で打てるコンクリートの量は以外と少なく、7〜8分で打ち終わり、次のミキサー車を待っている間に職人さんたちが、コンクリートを均し、大きなトンボで水勾配をつけてゆきます。

2時間ほど見学しましたが、それでも全ては打ち終わらなかったので、後は施工会社の現場監督にお願いして、途中で失礼してきました。やはり梅雨の合い間でしたが、今回も晴天に恵まれて、無事コンクリートを打つことが出来ました。

設計検査、役所検査、性能保証検査の違い

新築住宅

先日組みあがった、大田区久が原の 三世帯住宅N邸の地下配筋検査がありました。まず最初に始めたのが、設計検査です。我々と構造設計をお願いしている構造事務所、ビー・ファームの担当松浦君と穂坂君で一通りチェックしました。この検査の途中で、確認申請を提出している大田区の建築指導課の検査担当者が二人到着しました。そのまま設計検査と区の検査を分けることなく、一緒にチェックをすることになりました。

配筋検査

大田区は姉歯物件のお膝元の一つだったので、区の検査は相当厳しく、時間を掛けて、我々と一緒に、細かい箇所までチェックして行きました。約2時間掛けて区役所と設計、構造で検査した後、住宅性能保証制度に基き工務店側が契約している住宅保証機構が配筋の検査に来ました。

設計側の検査は、構造計算に基いた設計通りに配筋されているか、そしてお施主様との契約通りに工事が成されているかを中心にチェックします。区役所の検査でも、勿論図面通りに施工されているかを中心に、チェックするのですが、上記の通り姉歯物件の事があったので、性悪説をもとに、設計者も施工者の誰かがインチキをしているのではないかと、疑いを持って検査しているようなイメージがありました。

配筋チェック

最後の住宅性能保証に基く検査は、確認申請の図面と相違が無いかをチェックするスタイルの検査でした。二通りの検査が終わった後でもあり、それらの是正事項を説明しているので、最後の検査は、スムーズに進みました。三者三様の目を通してのチェックで、幾つかの是正事項が挙がりました。施工会社にとっては、大変な一日だったと思いますが、結果としてより強く、安全な住宅を建てる為の検査ですので、コンクリート打設までに、きちんと直して貰います。

地中梁の配筋

新築住宅

大田区の久が原で工事中の三世帯住宅N邸の地下工事が始まりました。この住宅の地下は、住宅の半地下の床スラブの下に、ピットを設ける二重の構造となっています。そのピットの分だけ地下の掘削工事が深くなっているので、半地下でありながら、全地下に近い深さまで掘り進んでいます。そのピットの高さ(約70センチ)分の外壁部分を、地中梁として構造計算を行なっています。

地中梁

前日に地下を掘り終えて、鉄筋を搬入したのが当日朝で、午後の3時には既にこれだけの鉄筋が組み立てられています。職人さんは二人ですが、事前に曲げ加工を加工場で行なっているので、組み立てが早いのです。

地中梁

事務所スタッフの二人には、実際に地下まで降りて行き、鉄筋を持ち上げてもらい、鉄筋の実際の重さを確認してもらいました。組みあがった時点で、
 1.設計+構造事務所、
 2.大田区区役所
 3.住宅保証機構
の順で検査をすることになっています。