Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

不思議な縁の別荘 箱根別荘リフォーム-01

箱根C別荘

不思議な縁のある中古別荘をリフォーム設計することになりました。その別荘が箱根C別荘です。現在のオーナーのC様が、中古の別荘を手に入れ、リフォームの事をインターネットで調べて、カガミ建築計画に連絡をくれた所から始まりました。昨年末にご相談に伺った際に判った事は、実はこの別荘の元の持ち主が、僕の以前からの知り合いだったと言う事です!

箱根の中古別荘リフォーム

本当に不思議な縁で、不思議なキッカケで判明したのですが、元の持ち主のOさまは僕等のお施主様でもあり、以前からこの別荘の事は話に聞いていたのです。

中古別荘のリフォーム案

このような縁には、僕等も新しいお施主様も何か不思議な力を感じますので、何とか設計のお手伝いをすることになりそうです。まだ、正式には設計契約をしていませんが、先日現場を見てきたので、次回のブログ記事でまた経緯を紹介してゆきたいと思います。

和風住宅リフォームの解体

日本家屋リフォーム

昨夏ご紹介した、かつて和風旅館だった風格のある住宅をリフォームするプロジェクトですが、ゆっくり設計を進め、ようやく工事が始まることになりました。

古民家の床下構造

工事開始と同時に、床の畳を剥し、床下を開けてみたものが、左の写真です。どうですか!この床を支える材料(大引きといいます)の太さ。実測してみた所、太い箇所では32センチ(!)もありました。普通の民家であれば、屋根を支える梁として使っても、全く遜色ない立派さでした。

巨大な大引き

なぜ見えない床下に、こんなに立派な材料を使ったのかは不明ですが…。大引きの立派さには似つかわしくないひ弱な束は補強し、一部腐っている柱はジャッキアップし、新しい柱材で継ぎ。
同時に床のタワミも補正してゆく手筈になっています。
家を支えている基礎ともいえる部分をしっかりと補強した上で、今後の工事を進めやすくするために、床のレベル(平行性)を確保してゆく予定です。

玄関リフォーム 収納の工夫

その他

これまで設計してきた事例の中から、玄関周りの収納、造り付け家具、手摺などの工夫を紹介致します。玄関の収納でよく設計者が苦労する事の一つが、靴とコートをどうやって一緒に収納するかという点です。両者の収納の奥行きが違うので、一緒にデザインするのが難しいのです。ここで紹介している代々木上原N邸リフォームでは、来客用のコート掛けを工夫した事例です。
フラワーアレンジメント教室の玄関としても使うこの空間には、多いときには一度に5〜6人もの来客があります。冬のロングコートを人数分だけ収納するとなると、とても大きな収納が必要になります。かといってコートを必要としない時期や来客がいない普段は、それだけのスペースを収納として確保するとなると、犠牲も大きすぎます。

そこで工夫したのが、写真のようなバーです。左右には靴とスリッパを収納する造作家具を作り、その中間に上下2本の木製のバーを通しています。ロングコートであれば上段のバーに掛けると、約6着が掛けられるだけのスペースが空いています。

玄関リフォームの工夫

コートを掛けると、写真のように出張った形となりますが、一度に沢山のお客様が来ても、混乱はありません。また、雨の日には下段のバーに傘を引っ掛ける事も可能となっているのです。使っていないときは、何かを飾る事もできる、ちょっと不思議な空間になっています。