Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

別荘のロフトとブリッジ 箱根別荘リフォーム-03

箱根C別荘

箱根の中古別荘のデザインリフォームで新しく生まれたスペースの紹介です。
壁や柱を抜いて、その分新しい壁を作る構造補強が終了した結果、新しいスペースが生まれました。写真のロフトとブリッジです。洗面や浴室、新しく作ったランドリー室に天井を貼ったところ、その上部がロフト空間になりました。

別荘のロフトとブリッジ

部屋の中央は、新しく太く大きな梁で補強し、それらを連結させたところ、ロフトへと続くブリッジになっています。確認の為に、現場に来てくれたお施主様も、このロフトとブリッジには大喜びで、どのように使うかを、家族と一緒に考えたいとのことでした。

 

段階的に進めているリフォームなので、実はこの日はお施主様に立ち会ってもらいながら、工務店に第三段階の見積りをお願いしました。当日は、設備屋さんと電気屋さんにも立ち会ってもらい、約3時間ほど掛けて、別荘全体のリフォーム計画を改めて説明してきました。
最後は、豪快な骨組みが見えている空間で、お施主様、設計者、そして工務店の全員での記念写真です。因みに左から設備屋さん、現場監督の長田さん、電気屋さん、工務店の小堀社長、そしてお施主様のC様と私、各務です。皆様、当日はありがとうございました。そして、これからも宜しくお願い致します。

梅雨の合い間をぬって地縄張り確認

新築住宅

東京も入梅して、ジメジメした日が続きますが、雨の合い間をぬって、大田区の三世帯住宅N邸の地縄張りの確認を行ないました。地縄張りとは、これから建てようとする住宅が、設計図通りに、敷地の中にうまくレイアウトできるかを確認する作業です。図面に記入されている外周周りの通り芯を、実際の敷地に当てはめてみます。地面に青や赤色の杭が打たれ、各杭を黄色い糸で結ぶことで、建物のおおよその配置を決定します。

遣り方

昔は、お施主様から頂いた敷地図が古いもので、寸法がずれていたり、角度の間違いなどで、現場でビックリといった事もありました。最近は敷地測量もレーザー機器を使い、図面のコンピューターで書いていますので、共に相当な精度が出ています。今回も、5〜10ミリ程度の誤差がありましたが、杭の打ち方や糸の張りかたの誤差程度ですので、許容誤差と考えられます。

この段階での精度は、ほぼピッタリといえます!既に埋めた戻した防空壕と住宅の絡みも、予想通りでした。これからは、半地下を掘り始める工事が始まります。

とらや工房@御殿場

見学記

この週末に静岡県東部に出掛けた帰り際に、御殿場にある「とらや工房」(設計:内藤廣さん)を見学して参りました。この建物は、「和菓子づくりの原点に帰ろう」という実験的な工房らしく、和菓子を作るミニ工場、その製作プロセスを見学する事ができる回廊、そしてその場で和菓子を楽しめる喫茶空間をと考えて作られた建物だそうです。御殿場は、富士の伏流水があり、水がきれいで以前からとらやの工場も御殿場にあったそうです。

ガルバリウム鋼板が美しくカーブを描く建物で、明るく開放的な回廊を、片目にミニ工場を眺めながら進むと、天井の高い木貼りの気持ちよい喫茶空間にでて、その手前で購入した和菓子等を頂けるという流れになっています。

この施設のもう一つの特徴は、一般的な広告は一切せず、クチコミ、またはブログなど人づてのみで、人を呼んでいるとの事だそうです。まだ昨年にオープンしてからの日も浅く、人もまばらで、静かでとても気持ちよい雰囲気です。直ぐ近くにある、御殿場のアウトレットショップの喧騒がウソのようです。

当日は、甘い物があまり得意ではないので、ランチセットを頼み、食後にあんみつをひと口頂いてきました。人に自慢しながら教えたくもあり、内緒にしておきたい場所でもあり…複雑な気持ちです。
という事で、結局このブログで、紹介させて頂きましたが、詳しくは、どうぞご自分で調べてみてください。