Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

120平米超の別世界 白金台K邸の掲載記事

白金台K邸

明日発売のリクルート社の住宅情報雑誌「都心に住む」に白金台K邸リフォームが取り上げられました。「都心マンション120平米超の別世界」という特集で、「アートを飾れる広い壁を生かし、ギャラリーのような空間をしつらえる」というコピーで紹介されています。

約20畳の広さのリビングルームに飾られるアートは、引いて眺められる空間環境だからこそ生きているとの記事を書いてもらいました。

また、同じ特集内で各務のインタビュー記事「なぜ海外の高級アパートメントでは広さが求められるのか?」も掲載されています。こちらではNY・S邸リフォームの写真が掲載されています。長い廊下の効用や、家が住人のプレゼンテーションとなっている点や、海外アパートの最低面積のことなどを記事に纏めてもらっています。Kさま、Sさま、取材に協力して下さり、どうもありがとうございました。
本日別件の打合せで白金台K邸リフォームの施工をお願いした寛建設と杉本塗装店に会ったので、この特集を見せた所、とても喜んでくれました。

木製リブ天井とパネル壁のダイニング 高輪M邸-8

高輪M邸

高層ハイグレードマンション・リフォームのダイニングルームを紹介いたします。リビングとダイニングを合わせて35畳以上の広さがある大きな空間ですが、真四角ではなくL字型に変形した空間となっています。リフォーム前は置いてある家具のレイアウトだけでリビングとダイニングの機能を分けていましたが、今回のリフォームではそれぞれの機能に即して空間の質を変える事で、両者を分けたいと考えました。

木製リブ天井のダイニングリフォーム

そこでデザインしたのが、写真のダイニングの天井です。落ち着いた雰囲気で食事が楽しめるように、天井にリブ状の木製飾り梁を加えたのです。天井の質感と色味が変わる事で空間の重心が下がり、またリズムある梁で空間の方向性が
生じているのが判るでしょうか?同時に空間の照明方法もリビングとは変えています。全体を照らすダウンライトが木製梁で隠れる事によって、ダイニングテーブル直上の大きなシャンデリアが目立つようになっているのです。

ダイニングの装飾木パネル

もう1つのデザイン的工夫がダイニング東側の木製パネル壁です。中央にはキュリオ(飾り棚)がスッポリと嵌るニッチ(壁の凹み)があり、その正面にシャンデリアが来るように割り付けました。この重厚感があるウォールナット製のパネル壁が、ダイニング空間の舞台セットのように働き、空間に正面性が生まれるのように考えたのです。更にこのパネル壁の左右に扉が隠れており、左がキッチンへ、右が和室へとつながる隠し扉となっているのです。
全体の様子は高輪M邸をご覧ください。

広々とした華やかなリビング・ダイニングルーム 高輪M邸-7

高輪M邸

タワーマンションのハイグレードリフォームのメインの空間、リビングルームの紹介です。リフォーム前の居間は、全体的に素材が安っぽく、装飾も乏しく、軽い感じがする空間でした。お使いになっている本物の最高級家具に比べても、インテリアの方が浮いて見えるようでした。そこで、今回のリフォームでは、本物の無垢素材を使って、華やかでホテルライクな
リビングルームを設計しました。

ハイグレードリフォームのリビングルーム

最近はシンプルモダンな空間ばやりですが、ある程度の広さがある空間では適度な装飾がないと、ただ広いばかりでスケール感覚が生まれてきません。こちらはリビング・ダイニングだけで60平米(35畳)以上もあるので、壁と天井にモールディングの装飾を入れています。モールディングの華やかさのお陰で、高級家具や絵画・調度品に負けない、纏まりのある空間とすることができたと思っています。

高級リフォームのインテリア

本物の素材ということでまず考えたのが、床材です。濃い色の無垢材で、ヘリングボーン(矢羽状)タイプのフローリングを苦労して探しました。ローズウッドの無塗装品でしたので、その質感を残す塗装で仕上げる事としました。フローリングの色をベースに、建具や巾木を無垢材のウォールナットに、正面の装飾壁をローズウッドの突板と決定しました。全て浸透性の塗装で仕上げ、素材の無垢感が薄れないように工夫しました。
本物を知り尽くしているお施主様ですので、アメリカ・ニューヨークで最高級リフォームの修行をしていた時の知識と経験、全て使って何とかインテリアを纏める事ができました。
全体の様子は高輪M邸をご覧ください。