Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

ザ・ライブラリーの新規プロジェクト・恵比寿A邸

ザ・ライブラリー

TAGKENとの協同リノベブランドのザ・ライブラリーでの新規プロジェクトの紹介です。渋谷区恵比寿の高層マンションの築浅未入居住戸をご購入なさったお客さまAさまから、ザ・ライブラリーにリノベーション計画のご依頼を頂きました。

ザ・ライブラリープロジェクト 恵比寿A邸_プラン打合せ

まず最初は既存の間取り図を頂き、メールとお電話でお好みのテイストを伺ってから、カガミ建築計画事務所の打ち合わせ室で初回お打ち合わせをさせて頂きました。

ザ・ライブラリープロジェクト 恵比寿A邸_プラン相談

元々は85平米で3LDKのお部屋を、寝室は1つでとにかく大きなLDを作りたいとのご要望でした。新築分譲時の間取り図以外には設備図等の図面が手に入らない段階でしたが、まずはどのようなプランが出来そうかを考えてみたのがこちらの2つの案です。

ザ・ライブラリープロジェクト 恵比寿A邸_リフォーム案相談

Aさまはこのようなお打合せは初めての経験とのことでしたが、とても勘所が良い方で二つの案を見比べながら、「こういうことはできないか?」、「この案とあの案を組み合わせて、こんな風にしたい」さらには「浴室と洗面を工事せずに今のものを残して我慢すれば、もっとLDKに費用を掛けることができるのでは?」との話へと発展していき、案Cにまで行きつくことができました!

ザ・ライブラリープロジェクト 恵比寿A邸_素材打合せ

インテリアとしては木目はお好みではないとのこと、大理石や石目調のタイルを見比べて頂きました。当初はモダンですっきりした空間がお好きだとのお話しでしたが、スマホでインテリアを研究している内に、クラシカルなモールディング好きなことが分かってきたとのことで…。
以下詳細は、ザ・ライブラリーブログをご覧ください。

ミラノサローネ2023_ミノッティ・フィエラ

ミラノサローネ2023

ミラノサローネ見学の第二弾は最大ブースで展示しているミノッティです。延べ面積5000平米、2階建てで約1週間のサローネの期間だけのブースのために10億円の費用を掛けているという噂でした…。

ミノッティ_ミラノサローネ2023展示

入ってすぐのコーナーには、デザインアイコンとなっている巨大な煙突が立っています。

ミノッティ_ミラノサローネ2023展示

基本は招待客しか内部に入れませんが、ブース中央に十字型の通路を通し、そこから植栽とガラス越しに内部の展示をチラ見することはできるようになっています。

ミノッティ_ミラノサローネ2023展示

外からは要塞のようにほぼ閉じられています。

ミノッティ_ミラノサローネ2023展示

展示は新作と近作を中心として20セット以上のコーナーを作っていました。

ミノッティ_ミラノサローネ2023展示

こちらのセットは背面までクロススティッチが入った「ツイッギー」シリーズのソファセットでした。

ミノッティ_ミラノサローネ2023展示

屋外家具コーナーも充実しています。もう屋外家具だから作りが粗雑というイメージはほとんどなく…、

ミノッティ_ミラノサローネ2023展示

リゾート風のインテリアであれば、室内も屋外も同じ家具シリーズで揃えることが出来そうです。

ミノッティ_ミラノサローネ2023展示

天井高の低めの2階は、展示スペースというより打ち合わせ用のラウンジとなっています。

ミノッティ_ミラノサローネ2023展示

寝室のベッドも幾種類か展開していました。

ミノッティ_ミラノサローネ2023展示

ベッドのヘッドボードの背面というほとんど見えない部分が、高価なレザー張りになっているなど、見えにくい部分にまで凝ったデザインを施していることが印象的でした。

ミラノサローネ2023_ポリフォーム・フィエラ

ミラノサローネ2023

2023年4月20日から29日まで初めてのミラノ・サローネ(国際家具見本市)に行って参りました。今回は日本の国産家具だけでなく欧州の家具の輸入販売も手広くしている家具ブランドのアクタスが主宰のグループツアーでした。

ミラノサローネ2023

ミラノ市街の中心からバスで30分ほどの郊外にある、巨大なフィエラ(国際展示場)が会場となります。ミラノではアパレル(ファッションのミラノコレクション)やワインイベントのヴィーニタリー等有名な展示会がありますが、その中でも家具見本市のミラノ・サローネは一番の集客力があるとのこと、市内のビジネスホテルは普段の価格の3~4倍に跳ね上がり、この時期のミラノ着の飛行機も中々予約が取れないそうです。

ポリフォルム_ミラノサローネ2023展示

サローネは会場内展示のフィエラ(イタリア語で展示会場)と市内で行われるフォーリ(展示場外)の二つで同時進行となりますが、まず最初にご紹介するのはツアー主宰会社のアクタスが輸入展開しているポリフォーム社の展示です。

ポリフォルム_ミラノサローネ2023展示

巨大な展示会場(東京ビッグサイトの約3倍の広さ!)の中に、また巨大な倉庫(写真左側の廊下の果てまで続いている白いボックス)が入り込んだような大きさの展示です。

ポリフォルム_ミラノサローネ2023展示

基本は新作発表なのですが、これまでのコレクションから色や素材を変えたものなども含んで展示されています。サローネのほぼ最終日前日で、一般の人にも公開されている日だったので、小さな子どもの姿も見えますね。

ポリフォルム_ミラノサローネ2023展示

ポリフォームは、北部イタリアの有力家具ブランド六歌仙(僕が名付けたもので適当です…)のうちの一つ(他は順不動でB&B イタリアカッシーナフレックスフォルムミノッティモルテーニ)とされていますが、日本国内にモノブランドストア(そのブランだけに限ったショールーム)が無いので、残念ながら国内での知名度は少々劣っているかも知れません…。
最初が壁面収納から始まったブランドなので、このような本棚やクローゼットシステムは得意な会社です。因みに、今年のポリフォームのアルデシア(濃い灰色:イタリア語でスレート)を意識して使っているとのことでした。

ポリフォルム_ミラノサローネ2023展示

また、石の素材としてはこのテーブルのサハラ・ノワールが良く使われていました。サハラ・ノワールは2~3年前にイタリアブランドで大流行して石材の在庫がなくなったと聞いていましたが、新しい鉱脈(?)が見つかったのかも知れません…。

ポリフォルム_ミラノサローネ2023展示

ソファの展示は4種類ほどしかありませんがカーブした形や張地を変えていることで、皆目新しく感じました。

ポリフォルム_ミラノサローネ2023展示

今年のポリフォームが一番力を入れているのが、「アークテクチャー(建築)」というキーワードだそうです。これまでは壁面家具の一部としてガラス扉などを展開してきましたが、それを壁面に取り付けてガラス製建具にしたり、壁面パネルへと展開してゆく流れだそうです。この展示ブースの中でも、クローゼットシステムと同じ高さでガラス製や木製の建具、それも開き扉や折れ戸などが展開されていました。

ポリフォルム_ミラノサローネ2023展示

壁面パネルシステムと素材、デザイン、寸法が揃ったクローゼット扉や…、

ポリフォルム_ミラノサローネ2023展示

2つのクローゼット収納の間に、アルデシア色(濃灰)の3方フレームと置き家具を挟んだりと、デザイン展開には大きな可能性を感じました。ただ、日本の建築・インテリアでは、壁にスイッチやコンセント類、給気口やパネル類が沢山ついてくるので、それらをどのように処理するかの工夫が必要そうですが。

ポリフォルム_ミラノサローネ2023展示

こちらがクローゼットのガラス扉のディテールです。ガラスは恐らく3ミリか4ミリ厚の薄いガラスで、何も張られていないとのこと、日本では危険防止のために飛散防止フィルム貼りが必要になりそうです。

ポリフォルム_ミラノサローネ2023展示

随所に、アジアや日本を感じさせるデザインも取り入れられていました。このキャビネットの扉の細い竪格子などはちょっと和を感じさせますね。

ポリフォルム_ミラノサローネ2023展示

木格子の周りはアルデシア色のアルミフレームで縁取りされており…、

ポリフォルム_ミラノサローネ2023展示

格子部分が取り外せるようになっていました!マグネットの脱着式で、今後他のデザインも発売されて着せ替え人形のように簡単に模様替えができるようになりそうです。因みに木の格子もアルミの芯材に薄い木の突板を張って仕上げているそうで、湿気や温度の変化でも歪まないように作られていました。

ポリフォルム_ミラノサローネ2023展示

他にも、こんなところまで工夫しているのかという、細かいディテールが幾つもありました。

ポリフォルム_ミラノサローネ2023展示

TV台のこちらでは、サハラ・ノワールの大理石のディテールがトメ加工ではなく、このような段差をわざと設けられたディテールが使われていました。

ポリフォルム_ミラノサローネ2023展示

日程と時間をFIXして事前予約した人しか入れないブースなのに、どこに行っても人があふれている大人気のブースでした。