お茶室のリフォーム工事もいよいよ終盤で、建具屋さんが建具の建て込み、調整に来てくれました。
中庭を背景に、建具の調整をしている建具屋の背中に、職人さんの心意気を感じませんか?天井のエアコン用のガラリ(ルーバー状の目隠し)も入り、天井も後は照明器具をつけるのみです。
大工の伊藤さんは、大工兼現場監督ですが、器用で何でもできるので、本日は塗装屋の手伝いとして、障子の框(かまち)に汚れ防止ワックスを塗る手伝いをしていました。
Architects think of Premium Reform & Renovation
2006.04.19
[お茶室リフォーム]
高輪S邸のお茶室リフォームにいよいよ左官屋さんが登場しました。まずは、左官仕上げの本塗り前の下塗りが仕上ってきました。砂と左官材の配合具合で、砂が多いのが下塗りで、仕上がりに近くなるに従って、左官材の量が増えてゆく仕組みになっています。因みに、今回の左官仕上材は珪藻土です。
お茶室の窓は色々な呼び方の窓がありますが、こちらのお茶室では入り口側に下地窓を、床の間の側壁には、掛軸を柔らかい光で際立たせる効果がある墨蹟窓(ぼくせきまど)をつけています。
これらの窓は、縁を丸く塗りまわす蛤刃(はまぐりば)で左官の塗り仕舞い(しまい)を納め、内側には掛け障子を掛けます。今回は特に小さなお茶室ですので、窓周りだけでなく、至る所が左官屋さんの腕の見せ所となります。