Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

建築知識学校 リフォームセミナー-2

建築知識学校 リフォームセミナー

「建築知識」主催の専門家向けセミナー、建築知識学校のリフォーム講座の第二回目授業でした。

リフォームセミナー

今回は、先回以降新たな応募者が増えて、大阪(!)や前橋から参加してくださる方を含め22人になったそうです。

「戸建リフォームのプラニング」の回でしたので、木造と鉄骨造と軽量コンクリートパネル製の三種の構造の住宅を比較しながら、どのようにリフォーム設計したかのを説明いたしました。資料は築30年以上の木造住宅で構造的に気を付けなければいけないポイントを解説したものです。

構造補強スケッチ

 構造補強のスケッチや、

段階的工事にした場合の予算配分の考え方などを説明しました。

鉄骨造住宅のリフォーム

鉄骨造住宅のリフォームでは、初期に作成したアイデアスケッチがどのように実際のデザインに落とされていったかの説明や、

スケルトンリフォームと部分リフォームの違い、施主支給工事を行った場合の考え方などを説明しました。

最後の軽量コンクリート造の住宅では、新築建て替えた場合と既存住宅をリフォームした時の違いや既存寸法に合わせた造作家具の作り方などを解説しました。来週は「マンションリフォームのプラニング」について説明する予定です。

目黒S邸 造作家具据え付け開始

目黒S邸

いよいよ来週に引き渡し予定の目黒S邸に造作家具が入ってきました。寝室のクローゼットから順に取付け初めて、ちょうど現場についた時点では、玄関脇の斜め家具の設置に苦労している所でした。

斜めの天井に斜めの家具が取りつくので、ベテランの家具職人の方々も、何度も外してはカンナで削り合わせながら、ようやく設置することが出来ました。

造作家具の設置

まだ他にも、大型家具が設置を待っています。仕上がると、すべてが一直線に並ぶので、設置する方は大変でしょう。どうぞよろしくお願いいたします。

こちらは家具とは違いますが、テレビを埋め込みで設置する壁です。上部に空いた穴にエアコンを埋め込む予定です。

ウォールナット張りの天井

家具設置や造作工事も面白い作業ですが、本日一番の見どころはウォールナット突板張りの天井でした。とてもきれいな仕上がりで、お施主様も大喜びしてくださいました。

赤坂J邸の実測調査

赤坂J邸

7月にご連絡を頂いて一度リフォームのご相談を受けていた赤坂J邸に、スタッフ一同で実測調査に伺って参りました。

リフォームの実測調査

むき出しのコンクリート天井や窓の交換途中のザックリした壁の表情の空間に、子供たち用のテントが置かれていたり、DIYの家具や高級オーディオセットが並ぶ、不思議な魅力をたたえた空間です。写真は梁の寸法を実測中の笠原君と記帳中の渡辺さんです。

窓が交換途中なのは、まず断熱性能を上げようと、ペアガラスの断熱サッシに交換したそうですが、工事業者が窓サイズを間違えたり、いい加減な工事が多かったため、サッシを交換しただけで、壁との隙間を埋めたり、枠を取り付ける工事はストップしてしまったそうです。

二つのマンションの隔壁に通路を開けて繋げた、130平米の大きなマンションなので、ゲストを招ける大きなリビングダイニグと、家族だけが使うファミリーリビングの二つのリビングがあります。こちらの写真はファミリーリビングです。

こちらが正式なLDですが、子供の遊び場として機能している日当たりのよいベッドや、子供の基地であるテントが置いてあり、僕らが実測している最中も子供たちは色々と場所を変えながらずっと遊んでいました。

こちらは、マンションの管理組合の了解を得たうえで穴をあけたコンクリートの隔壁のディテールです。大胆に削られたコンクリートの力強い表情が、マンションの空間にアクセントを加えていました。

最後は浴室を実測している様子です。歪んだ床や天井、仕上がっていない壁やサッシ枠がふんだんにあるため、何を基準にどのように測れば良いかのを慎重に判断しながら作業したので、スタッフ総勢4人で約二時間半掛かりました。