Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

家の時間-14 高級マンションリノベーション-2

白金台S邸

建築家リフォームの記事を連載しているウェブマガジン「家の時間」に、高級マンションリノベーション_寝室・玄関・書斎編を寄稿しました。

高級マンションリノベーション実例

先回の記事-高級マンションリノベーション 窓と天井編に続き、再び白金台S邸を題材にさせて貰っています。

高級マンションのマスターベッドルーム

寝室のしつらえでは、壁や建具、造り付け収納や間接照明だけでは、快適な空間は完成せず、置き家具やベッドのリネン、カーテンや小物のレイアウトまで考えて、初めて気持ち良い空間が完成するという内容です。

高級マンションの書斎

長い書斎では、廊下を活用したちょっと不思議な空間構成を説明しています。

単調な長い廊下を書斎に取り込んで、以前とは違った位置に間仕切りの建具を取り付けたことが判るでしょうか?

色々なものが収納され、家の交差点ともいえる玄関についても、的確な収納の配置計画や、パブリックとプライバシー動線を考えた建具などについて記事を書いてみました。

ペルシャ絨毯の廊下用ランナー敷物

白金台S邸

昨年からずっと探している白金台S邸のリビングのラグですが、本日はペルシャ絨毯のお店に幾つかのサンプルを持ってきてもらいました。

ペルシャ絨毯

リビングラグの候補も見つかりましたが、それ以上にピタッと来たのが、書斎廊下のランナー敷物でした。写真は赤色が美しいサンプルの数々です。両側を本棚挟まれた書斎廊下の空間が、このランナーによって明るく華やかになり、空間のグレードも高まったように感じました。

書斎廊下のランナー敷物

単調になりがちな廊下の歩行も、このランナーの触感が足裏に変化を与え、快適なものになりそうな予感が致しました。

書斎から廊下を見たシーンも、ピタッと決まりました。本当はリビングのラグ探しが主目的でしたが、あまりのフィット振りに、皆こちらの方に興奮してしまいました。

リビングのペルシャラグ

一応、こちらがリビングラグの候補に挙がっているものの一つです。玄関の候補のラグも含めて、2~3日体験させてもらったうえで、後日正式に決定することになりました。

六本木T邸 解体中

六本木T邸

昨日から解体工事が始まった六本木T邸の現場は解体工事真っ盛りです。まだ、工事開始からたったの二日間ですが、設備の切り離しと間仕切り壁の解体はほぼ終わってきました。

壁がなくなってきたことで、以前は暗かった奥の玄関近くまで光が差し込み、開放的で伸びやかな空間になってきました。ホコリっぽくて、ゴミゴミした現場に見えますが、良く床の廃材を見て貰えると、きちんと材料ごとに整理され、大きさを揃えて纏まっている状態が判ると思います。

解体廃材の整理

昔は、全て産業廃棄物で処理していましたが、今は産廃の処理費が高くなったため、このように分別して、違うトラックでそれぞれに最適の処理場へと運ぶようになったのです。また、六本木ヒルズレジデンスのような高級マンションになると、マンション内での廃材運搬規定も厳しいため、サイズを細かくして小分けにしながら搬出する必要があるのです。

六本木ヒルズレジデンスの解体工事

解体工事の傍らには、現場常駐の監督のTさんの机があり、そこで家具の打合せも行いました。

造作家具打合せ

建築と造作家具の細かい取り合いを考えながら、家具屋さんが書いてくれた製作図を見ながら、デザイン的な希望や収納の機能的なサイズの確認を行いました。あと二度ほど打合せをすることになりそうです。