Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

年末のリフォーム相談案件 屋根裏の再活用

新規プロジェクト

この年末になって、二件も新しいリフォームのご相談を頂きました。

一件は港区三田のマンションリフォームで112平米のペントハウスです。見晴の素晴らしい半円弧型のリビングが素敵なお宅でした。

天井裏の大空間を活かした大規模なリフォームのご依頼でしたが、予算とまだ生まれたばかりのお子様の事を考えて、数年後に実施するのが良さそうだとの話になりました。

もう一件は横須賀の築140年の古民家のリフォームです。写真は7寸角の漆塗の欅の大黒柱です。

こちらでも天井の高さが低いので、張天井を撤去して、構造材を表しにして大きな空間を見せたいとのお話でした。こちらは、全面的なリフォーム計画の前に、まず法的なことを調べて、その後限界耐力計算法での耐震調査をすることになりそうです。

どちらも屋根裏の空間を活用したいとのご意向が共通しているご相談でした。

六本木T邸の現地打合せ

六本木T邸

新年から工事着工と決まった六本木T邸で、家具屋、設備屋、電気屋、オーダーユニットバス屋と現地打合せを行って参りました。

写真は、左から設備屋、設計、電気屋、家具屋、現場監督、設備屋が車座になって、各業種が取り合う個所の調整を行っている様子です。

SRC造の柱の位置を元に墨出しをするために、壁の一部を壊しています。この柱の位置を基に、オーダーユニットバスのサイズを最終確定し、排水経路も調整してゆきます。

家具屋とは、図面を見ながら問題になりそうなカ所を指摘して貰い、その解決方法を探ったり、施工図を描く上で重要な寸法やイメージを説明している様子です。沢山の職種に集まってもらい、現場対応はテンテコマイでしたが、多くの寸法確定を行ったり、事前に出してもらった質疑を元に、未決定事項を決定したりすることが出来ました。

ある程度寸法や取り合いも見えてきたので、今後は施工図を書いてもらったうえで、確認作業に進ん行きます。

家の時間-13 高級マンションリノベーション

白金台S邸

毎月「建築家リフォーム」についての記事を寄稿しているウェブマガジン「家の時間」に、高級マンションリノベーション_窓と天井編が掲載されました。

白金台S邸を題材に、日本のデベロッパー(不動産会社)が好んで作る窓が多く、折り上げ天井がある高級マンションの問題点を指摘しています。

パッと見はリノベーション前の方が明るくて、天井も高く、気持ちよさそうに感じるのですが、床面までの全面窓のせいで家具のレイアウトが難しく、折り上げ天井の位置によって、部屋の中心が定められて閉まっていることが問題だと感じました。

ダイニングとリビングの空間が分かれていることも、高級感と思われる項目ですが、独立したダイニングを活かすためには、家族がリラックスして食事ができるイートイン・スタイルのキッチンが必要なので、以前の間取りではうまく使い分けが出来ませんでした。それらの問題を、リビングダイニグを一体化し、窓を一面つぶし、折り上げ天井をなくすことで解決した様子を紹介しています。