Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

六本木T邸のリノベーション模型

六本木T邸

こちらも順調に進んでいる六本木T邸の模型を作ってみました。設計をしている自分たちでも、平面的な収まりやサイズについてはある理解していますが、断面的にリビングから書斎越しにどのように景色が見えるのか、スチール製の格子戸を設置する予定ですが、それの存在感がどんなものかを確認するための模型です。

マンションリフォームの模型

手前の部屋がリビングダイニングで、左手奥が作り付けの本棚がある書斎スペースです。その間時期になっているのが、現在デザインを検討中の鉄製の格子パーテーションです。

こちらは反対側から見た様子です。LDの奥の壁は、モルタル塗りにして、ニューヨークのSOHOのようなイメージにしたいと密かに考えています。

リフォーム素材集

模型を見ながら、床フローリングや壁の塗装色、スチールサッシュの色イメージもTさまに確認して頂きました。全体にちょっと色褪せたイメージのハードでスタイリッシュな空間を目指してゆきます。

書斎机レイアウト例

こちらの図面は、書斎(オフィス)スペースの家具レイアウト図です。二台のモニターを同時に見ながら作業をし、椅子を回すだけで書類に手が届き、振り返ると六本木の高層階からの景色が見えるレイアウトを幾通りか考えて見ました。

これで、浴室のサイズとレイアウト以外はほぼ決まってきたので、まずは概算見積もりをお願いするステップに進みます。

建築知識学校のリフォームセミナー-1

建築知識学校 リフォームセミナー

雑誌「建築知識」が主催する専門家向けセミナー、建築知識学校のリフォーム講座がスタートしました。劇的ビフォーアフターの匠として有名な中西ヒロツグさんと一緒に、まず初回は自己紹介を兼ねて、自分達がどのようにしてリフォーム・リノベーションに特化してきたのかを詳しく説明させてもらいました。

建築知識学校 リフォームセミナー

これまで整理されていなかった資料を纏め、今回のために新しく図面を起こしたりで、下準備は相当大変でしたが、その分専門的で深みのあるセミナーが出来たのではと自負しています。

新築とリフォームのデータ的違い

新築とリフォームを比較する際には、実際に書いた図面の枚数や現場監理の回数、スケジュールまでのデータで公開して、建築的な面白さや事務所運営上のメリット・デメリットまでお話しました。

こちらも、これまで整理したことがなかった資料です。カガミ建築計画の経歴を5年ごとに区切って、どのような仕事をしてきたかを纏めたものです。新築やクリニックの設計に積極的に取り組んでいた初期のころと、リフォーム・リノベーションに特化してきた現在と比較することが出来ました。

四度にわたってリフォームをお手伝いしてきた小石川S邸の物件紹介では、段階的なリフォームになった理由や、その段階を経ながら、どのようなことを考え、どのようにして自己流で図面の書き方や職人さんたちとの交渉方法を学んできたかまでお話しました。

セミナーには19人(うち2人は本日欠席)の方が参加してくださいました。若手設計者、建材の卸問屋さん、工務店勤務の方やリフォーム屋さんの方まで幅広い職種の方々で、休憩の間も授業後の飲み会の席でも積極的な質問を重ねてくれて、とても刺激的な一日でした。学校の準備に尽力してくださった建築知識の藤山編集長はじめスタッフの皆様、TAとして授業をサポートしてくれた山崎壮一君、一緒に講義してくださった中西ヒロツグさん、どうもお疲れ様でした。また、忙しい中時間を割いて講義に参加して下った学生(?)の皆様、どうもありがとうございました!

六本木F邸 持ち物調査と1993年のBRUTUS

六本木F邸

設計が順調に進んでいる六本木ヒルズレジデンスのマンションリフォームF邸ですが、収納計画をより綿密に設計するために、現在お住まいの代官山のマンションに伺って参りました。

インテリアやデザインにとても造詣の深いお施主様なので、このお住まいも黒御影石の床に、白く塗装された壁と天井、カッシーナとあるフレックスを中心にセレクトされた家具類は、とてもセンスが良く素敵なお住まいです。

寝室の造作収納

寝室には、CDやDVDが大量に収納できる造作の棚が作りこまれており、テレビやスピーカーも配線が完全に隠せるように、オーダーの作り付け家具を作っていらっしゃいます。しかし、今回色々な理由で六本木に引っ越すことになったので、これらの家具や収納の良かった点や使いづらかった個所などもヒアリングさせていただきました。

キッチン現調

キッチンの調査をしている、スタッフの渡辺です。広いキッチンですが、あまり頻繁に料理はなさらないとのことで、まだまだきれいな状態でした。お皿や鍋、調理機器や小物の量も調べさせてもらいました。

BRUTUS(ブルータス)独創空間に住みたい 

最後の雑談時にお施主様が持ってきてくださったのが、この雑誌BRUTUS(ブルータス)の1993年11月号でした。学生の頃に手に入れた「独創空間に住みたい」という特集でが大好きで、いつか実現させたいとずっと眺めながら考えていたという感動的なお話を伺いました。!

今回の計画では、収納を十分に確保し、余分なものを隠した生活スタイルを選択なさいましたが、本当はこの特集にあるような大きなワン・スペースで、何もかもが手を伸ばせば使えるような空間にも大きな憧れを持っていらっしゃるとのことでした。