Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

家具搬入後のお客さま検査

ザ・ライブラリー

ザ・ライブラリープロジェクトの紹介ブログです。
新築マンションリノベーションの恵比寿A邸に、新しく購入頂いた家具類が入ってきました。

最初に入ったのはダイニングテーブルとダイニングチェアとソファが入り、この写真のポリフォームのセンターテーブルのコイシと続きます。

恵比寿A邸の家具搬入&検査

こちらが、アルフレックスのダイニングテーブルのコラムとモルテーニのダイニングチェアのアウトラインです。ダイニング上から吊り下げられているペンダント照明はヴィストージのパペットリングルミナベッラ)です。

恵比寿A邸の家具搬入&検査

ソファがアルフレックスのエラです。テレビがまだですが、家具が揃ってくると、空間のスケール感覚が見えてきますね。

恵比寿A邸の家具搬入&検査

建具のレザーパネルとカラーガラスも入り、ペンダント照明と相まって夜の空間もグッと締まってきました。

恵比寿A邸の家具搬入&検査

そして、お客さまご手配の壁掛けタイプの4K有機EL77インチのテレビが入りました。設計寸法を攻めすぎたので(笑)一応事前に電気屋さんに現地確認してもらってから発注の流れで、うまく収めてくれました。

ユーロカーブのビルトインワインセラーも入って万全の状態でお客様の検査を迎えることができました。通常のリノベーション工事では、お客さまの検査時には家具は何も入っていない状態でお迎えするのが一般的です。ただ、家具がない状態での検査となると、空間を楽しむことなく、検査のための検査となってしまい味気なくなってしまうこと、そして家具がある状態で実際に座った時に見える壁や天井といった、暮らしているときに気になってくるか所を特に注意してチェックしてもらうことができるというメリットがあるので、ザ・ライブラリーでは(そしてカガミ建築計画でも)なるべく家具が入った状態での検査をお勧めしているのです。
以下、お客さまがいらしての検査の様子については、ザ・ライブラリーブログをご覧ください。

290平米マンションのスケルトン状態での水回り墨出し

文京区S邸

無事見積調整と工事契約も終わった文京区S邸は、すでに工事着工となっています。
ワンフロアで290平米(87坪)の大型住戸の解体が終わって、ほぼスケルトンになった様子がこちらです。

290平米の大型マンションのスケルトン解体

L字型の間取りのため、一望のもとに巨大なスケルトン空間を見渡しことができません。

290平米の大型マンションのスケルトン解体

この写真だけでも十分に広いのに、さらにこの右奥に…、

まだこれだけの空間が広がるのです!今回は床壁天井はほぼ解体し、天井裏の設備はスプリンクラーも含めてやり直しとなります。ただ、壁際のボードだけは一部残すので、純粋な意味ではスケルトンではありません。

290平米の大型マンションのスケルトン解体

こちらは解体工事最中の写真ですが、僕らとチームを組んでのマンションリノベーション工事にも手慣れたの下職の解体屋さんたちも、壊しても壊してもまだ壁や家具があって、大変だったと伝え聞いています。

290平米の大型マンションのスケルトン解体

残念ながら大量の廃材が生じてしまいましたが、少なくとも長物のLGS下地材(壁や天井の下地材の軽量鉄骨の一つで、 Light Gauge Steelの略)は再利用したいので、きれいに石膏ボードやビスを取り外して取っておいてもらっています。

大型マンションのスケルトン状態でのオーダーユニットバスの寸法確認

この写真の奥に積まれているのが再利用する予定のLGS下地材です。今回はきれいにスケルトン状態になった現場で、オーダーユニットバスとオーダーシャワーユニットの設計寸法を確定するために、東京バススタイルの眞柄さんと和久田さん、青の片岡社長と現場監督の織田さん、そして弊社担当スタッフで副所長の竹田さんとで現地で打ち合わせをいたしました。

大型マンションのスケルトン状態でのオーダーユニットバスの寸法確認

家族用の大型浴室を設置するエリアの外壁側からの給水給湯管と床暖房等のペアチューブ、そしてエアコンのドレイン館の位置を確定している様子です。どこまで壁際に寄せられるかによって、間取り全体の寸法が変わってくるのです。

大型マンションのスケルトン状態でのオーダーユニットバスの寸法確認

壁際の寸法から追っかけてトイレ、廊下へと墨を書き込んでゆきます。

大型マンションのスケルトン状態でのオーダーユニットバスの寸法確認

残念ながら床スラブが下がっていない箇所なので、床段差が生じてしまうのですが、天井裏の梁寸法と合わせて、浴室の天井高さがどれだけになるかを皆で計算して確認している様子です。

大型マンションのスケルトン状態でのオーダーユニットバスの寸法確認

こちらは主寝室の奥に設けるシャワーユニットの箇所の打ち合わせです。

大型マンションのスケルトン状態でのオーダーユニットバスの寸法確認

こちらでは、ちょうど排水を持って行く側にキッチン側の床スラブ段差があるので、うまく設計をすると、床レベルの段差を最小限に抑えることができそうです。手前に見える黄色い機械がレーザーレベル(レーザー墨出し器)と呼ばれる機械で、まずは自動レベル設定で水平(レベル)を出した後、水平に緑色の光を照射するので、それで行く箇所かの床レベルを測量します。緑色の光は、実は暗い空間の方が見やすく、この明るさだとぎりぎり見えるか見えないかなので、片岡社長が持っている受光器を使ってレーザーの位置を探るのです。

文京区S邸のファミリー浴室のレベル設定

この現地打合せで、浴室とシャワーユニットの床レベルの設定と天井高さが決まったので、東京バススタイルさんの製作をスタートすることができます。

関西I邸の一年点検

関西I邸

ちょうど一年前にリノベーション工事の竣工・お引き渡しをした関西I邸に、工事会社のかわな工業の河原林専務と現場監督の原さん、そして弊社担当スタッフの竹田さんと各務の4人で伺ってまいりました。

関西I邸の一年点検

ちょうどご夫妻がご自宅にいらっしゃるタイミングで検査に伺えたので、まずは最初に美味しいお茶とお菓子をいただき、一年ぶりのご挨拶をさせていただきました。

関西I邸の一年点検

週に一度お手伝いさんを呼んでいるに加え、収納アドバイザーがお引っ越し前から入ってくれたことで、物の置き場が決まっており、とても整理がしやすいとのことでした。

関西I邸の一年点検

ちょうどソファ正面の壁は、昨年12月号の雑誌モダンリビングのサルバトーリ対談でも話題になった、加工大理石張りの壁です。この壁の仕上がりがあまりにきれいなのを見たお客さまが、壁掛けテレビはやめて天井に埋め込んだ昇降式のロールスクリーンと短焦点型のプロジェクターに変えたいとのことで、急遽変更した部分となります。実際に短焦点プロジェクターを体験したことが無いとお話をしたところ、見てみますかと仰っての実演(笑)となりました。

関西I邸一年点検

2つの部屋を連結した廊下に作った家族用本棚には、ぎっしりと本が詰まっていましたが、家族写真用のスペースはまだガラ隙きでした…。

関西I邸の一年点検

廊下からコーナーを曲がったところに設けた子供用本棚ももう満杯でした!

関西I邸の一年点検

点検内容としては、壁と壁の取り合い、あるいは壁と天井の取り合いのひび割れがほとんどでしたが、この洗面所では、お子さまがタオル掛け用の手すりに登ってしまい歪んでしまったとのことで、違う種類のタオル掛けに付け替えることになりました。ちょっと写真では判り難いですが、河原林専務がカウンター下に潜り込んで、現場監督の原さんと付け替えの方法を相談している様子です。

関西I邸の一年点検

良くよく考えただけキッチンがとても使いやすいとのことで、いろいろと良い点を褒めていただきました。キッチンにいると、玄関からダイニング、その奥のお子さまの勉強コーナー、そしてリビングと家の主要部が見渡せるのが本当に便利だとのことでした!

関西I邸の一年点検

こちらはダイニング側からキッチンを見返した様子です。竹田さんの足元にワンちゃんのMちゃんとMちゃんのコーナーが見えています。

関西I邸の一年点検

湿気や乾燥などでの木部のズレや歪みが出ていないか心配だった吹き抜け天井ですが、とてもきれいな状態でした。

関西I邸の一年点検

ご主人さまのご両親からの結婚お祝いのウォールナット無垢板天板を改造した特製テーブル、大きくてとても使いやすいとことでした。かわな工業のお二人と、一年点検での是正項目、そして洗面の追加工事の内容を最後に確認して、補修日程を改めて調整のうえご連絡することとなりました。
この一年間暮らしてみて、とにかく使いやすくて、本当にカガミ建築計画にリノベーション設計をお願いして良かったと最後に言っていただき僕らも本当に嬉しかったです!どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。