Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

イタリア高級モダン家具搬入@南平台N邸

南平台N邸

半年前に完成時期を見越してオーダーしていた、イタリアから輸入の高級モダン家具が続々と南平台N邸に搬入されています。

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順番は前後していますが、一番の大物がミノッティの大型ソファWHITEです。背もたれ部分が所々抜けていて、ミニカウンターのようになっているデザインが特徴のソファーです。

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こちらがそのミニカウンターを差し込んでいる様子です。因みにこのミニカウンターは革張りとエナメル仕上げの二種類が選べますが、N邸では3カ所のミニカウンターのうち、2箇所を革で1カ所をエナメルで仕上げて貰っています。

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ほぼ組み終わった時点で、テレビや上部の間接照明、背面の造作家具との位置関係を見ながら、置く場所を決めてゆきます。一度置いてしまうと、全ての部品が連結されてしまうので、一人や二人では動かせなくなってしまうのです。

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細かいディテールの部分まできれいに作られているのがミノッティの職人魂(?)で、上部に座面クッションが置かれて隠れてしまう部分もきちんと革の縫製がなされていました。

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ソファのレイアウト位置が決まった所で、寸法を測った上で動かし、大型のラグを敷き込んでもらいました。ラグはソファーの下に差し込むレイアウトとしています。

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ミノッティとは前後していますが、ソファーの正面に置くメリディアーニのローテーブルも搬入されました。エナメル調の表面仕上げとメタリックな脚が美しいテーブルでした。フルーとメリディアーニは両方とも中津家具にお願いしています。

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同じころ、主寝室ではイタリア高級ベッドメーカーFLOU(フルー)のベッドフレームが4人掛かりで組み立てられていました。

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背面のヘッドボードだけでなく、フレーム周りや脚部分も革で巻き込まれた超高級仕様のベッドです。

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組み上がったベッドの横に、ミノッティのラウンジチェアJENSENとそのオットマンが搬入されていました。渋いヌバック仕上げなのですが、まだ養生されており仕上げはチラ見することしかできませんでした。

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隣の書斎では、カッシーナのベッドとエアフレームのデスクが組み立てられていました。

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こちらは既に組み上がっていたモルテーニのウォークインクローゼットです。中央の飾り棚はアルフレックスの特注品です。

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養生を外したリーバのダイニングテーブルとベンチ、右手前に見えるのが新しく入ったミノッティのダイニングチェアで、左奥にはアクセントとして入れた、やはりミノッティのラウンジチェアです。これでミノッティ、カッシーナ、モルテーニ、メリディアーニ、フルーと全てイタリアから輸入して貰った高級モダン家具が揃い踏みしたことになります。
搬入のルールが厳しいマンション管理組合と、イタリアからの納期を睨めながら、3日間に渡る搬入計画を立てて、全てに立ち会ってくれたスタッフの竹田さんの頑張りにただただ感謝です…。
イタリア輸入家具が勢揃いした様子は、南平台N邸からご覧ください。

 

 

高齢者向けサービスアパートメントのリフォームプロジェクト

新規プロジェクト

高級な高齢者向けサービスアパートメント・Mレジデンスの住居部分のリフォームのお手伝いをすることになりました。

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お施主さまが借りることになった住居を現調させて頂きました。100平米弱の中間規模のお部屋ですが、川に面して日当たりも良い気持ちが良さそうな空間でした。

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こちらがリビングの天井を見上げた様子です。

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上階には居住者が利用できる共用の食堂がありますが、個々の住宅でも料理ができる、きちんとしたサイズのキッチンがあります。ただ、お施主さまのSさまは、ここまで大きなキッチンは必要ないとのことでした。

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介護が必要になってからも使える浴室です。介護には適しているそうですが、このピンクのタイルのインテリアはお施主さまも変えたいとのことでした。

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リフォームのご要望としては、以下の通りでした。

  • 夫婦別々の寝室で適度な距離を保ちたい
  • 夫婦が違う時間にお風呂やトイレを使えるようにしたい
  • デザイン性の高い空間で気持ち良く過ごしたい
  • キッチンはコンパクトでOK
  • 浴室はピンクのタイルを何とかして欲しい
  • お孫さんが来て楽しめるような空間にしたい
  • 使いやすくてリラックスできる家具を選んでレイアウトして貰いたい

といった内容でしたので、それを落し込んだラフなリフォーム案を作ってみたところ、とても気に入って下さいました。

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より具体的にリフォームプランを練ってゆくことになったので、再度現地を訪問して、再調査させて頂きました。こちらの写真は壁裏のPS内の様子です。給水や排水管がどのように接続されているのかをチェック致しました。

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こちらは天井裏を点検口から覗いた様子です。空調のダクトのルートや、スプリンクラーの配管状況、また梁の位置も同時に確認することができました。

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寸法の入った間取り図は貰っていましたが、実測することで間違いがないかをチェックしました。大きなずれはありませんでしたが、天井の折り上げ位置や細かい枠の取り合いなども調べさせてもらいました。

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これから調査した内容を図面に落とし込んで、お施主さまの意見を反映させながらデザインを完成させてゆきます。管理会社とも綿密な連絡を取りながら、見積りを取って調整してから工事開始と、先が長いプロジェクトですが、頑張ってお施主さまが喜んでくださるような空間に仕上げてゆきたいと思っております。

雑工事いろいろ@南平台N邸

南平台N邸

よくリフォームの見積りに雑工事という項目がありますが、ちょうどそのような工事が南平台N邸でも行われていました。

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先日から組み立てていたウォークスルータイプのクローゼットの調整とシール打ちの様子です。ガラスや鏡部分には、ぶつからないように養生テープでバッテンが記されています。

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中央に置かれた特注の小物棚は、両側から引き出せるようなシステムを考えましたが、ちょっと引っ掛かりあり、動作がスムーズでなかったため、アルフレックス社の担当の中山さんに来て貰い、調整方法を考えて貰うことになりました。

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洗面所からウォークスルークローゼットを通して寝室までの見通しです。洗面カウンターではやはりシール打ちが行われていました。

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主寝室のベッドサイドに設けた小物置きと枕元照明の微調整も行わせて頂きました。小物棚の奥の塗装部分は艶なしで塗装されていたので、使い勝手を考えて3分艶に塗り直してもらうことになりました。

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浴室には、新しい水栓とシャワーの取付けが無事終わっていました。奥に見えるサウナブースのシール打ちも終わっているようでした。

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リビングの床は既存の石張りを活かしていますが、傷やカケている個所があったので、目立った箇所については補修して貰いました。

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こちらがその補修道具です。欠けている箇所には、穴埋め材を詰めて十分に乾燥させてから、3種類のバフで荒い目から細かい目まで順を追って丁寧に磨いてゆきます。

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造作家具でも、家具のラインが床の石目地とずれている個所が見つかったので、事前に訂正して貰いました。家具にも細かい傷やヒビが入っていたので、補修屋さんに入って貰い、それらの個所を直して貰いました。

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良く見積りで雑工事とは何かとお施主さまに確認されるのですが、このようにリフォーム工事の大項目(造作家具や大工工事といった大きな項目)に分類しきれない細かいけれど重要な工事のことだとご説明しています。具体的には以下のような項目が入れられることが多いようです。

  • 補修(手直し)工事
  • シール打ち工事
  • 鏡取付け
  • 金物取付け
  • クリーニング
  • アート取付け工事

雑多な種類の工事という意味で、決して雑な工事というわけではありませんので、念のため…。