Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

竣工パーティー&取材@世田谷区N邸リノベーション

世田谷区N邸

今年の2月に竣工お引渡しをした世田谷N邸 お施主さまから、家具がようやく揃ってきたとのことで、竣工記念パーティーのお誘いを頂きました。

131013setagayaN_shunkouparty-0

ちょうど良いタイミングでしたので、以前からインタ ビュー依頼のあった建築家リノベーション本の取材と撮影も兼ねて、出版社の太田さんにも同席して頂きました。

131013setagayaN_shunkouparty-2-2

家具はN夫妻が以前から気にいっていたというTRUCKの家具で、わざわざ日帰りで大阪まで行って、実物を確認してからご購入なさったそうです。ポーターズペイントでしっとりと仕上げったお宅にちょうど良い具合にフィットしていました。

131013setagayaN_shunkouparty-1

打ち合わせをしていた頃は、まだ赤ちゃんだったAちゃんも2歳で、取材最中も賑やかに歌を歌ってくれて、とても可愛らしく育っていました。インタビューでは、マンションリノベーションにおける建築家の役割について、ほめ殺し(?)と思えるほど、僕らの存在を肯定的にお話しくださり、建築家冥利のひと時でした。

131013setagayaN_shunkouparty-2

設計の僕らが一番気に入っている通り抜け型の洗面所は、N夫妻も使いやすいとのことで、秘密の収納も少しだけ開いてくださいました。

131013setagayaN_shunkouparty-3

夫婦共働きでお忙しいNさま夫妻が、竣工祝いの為に作って下さった美味しい料理の数々です!キャンプ料理で手慣れたローストビーフはもちろん、秋刀魚のカナッペや、アツアツのポテトグラタン、キノコのマリネも本当に美味しかったです。

131013setagayaN_shunkouparty-4

食後に皆での記念撮影です。このプロジェクトの設計担当をしてくれた、元スタッフの渡辺さんも来てくれて、賑やかで楽しく、そしてとても嬉しい竣工記念パーティーでした。美味しく豪勢な食事でご歓待して下さったNさま、奥さま、そしてすっかり成長したAちゃん、どうもありがとうございました!
以下、今回撮影した家具入りの竣工写真を幾つかご紹介しておきます。
131013setagayaN_shunkouparty-5

コーナーからリビングとダイニングをワンショットで撮影した写真です。ダイニングセットとリビングセットを置いても手前にオープンスペースがある、余裕の広さが魅力です。

131013setagayaN_shunkouparty-6

ダイニングのペンダント照明はルイスポールセンのPH50のグリーン仕様でした。Nさまのお兄様からのプレゼントだそうです。

131013setagayaN_shunkouparty-7

珍しい紫色に塗装した主寝室です。ベッドの濃い木目のフレームと、茶色のベッドカバーに紫が調和して、思っていた以上に落ち着く空間となっていました。

131013setagayaN_shunkouparty-8

リビングダイニングの一角に作ったベンチコーナーも、下部にはAちゃんのおもちゃがしまわれていました。小さな椅子に座れば机となってお絵かきに役立ち、上に登ったり座ったりと遊びにも使えて便利だと褒めて頂きました。

131013setagayaN_shunkouparty-9

ウォールナット張りのニッチもしっとりと落ち着いた雰囲気になっていました。プランタを吊るし、アマダナのスタイリッシュなウォーターサーバーが置かれて、お洒落なカフェのコーナーのようでした。

新築マンションリノベーションプロジェクト六本木N邸

六本木N邸

新しいプロジェクトがスタートします。六本木の新築マンションリノベーションN邸です。183平米の大型新築マンションを洋服と本を沢山お持ちのお二人の為に全面リノベーションする計画を練ってゆくことになりました。

131009roppongiN_start-4

ウェブマガジン家の時間の連載コラム「建築家リフォーム」 を奥さまが目に留めてくださったそうで、新築マンションでもリノベーションが可能かのご連絡を頂きました。

131009roppongiN_start-1

新築マンションの難しさは、「まだ新しい設備や建材を、(自分のわがままの為に)一度も使っていないのに壊せるか」という心理的なバリアにどう対処するかだと思っていますが、Nさまご夫妻は、これまで自分たちが住みたくなるようなマンション物件をずっと探してきた結果、この新築マンションにたどり着いたとのことで、中古でなかったのは仕方がないが、壊さないと希望の間取りにできないことは判って購入しているので、その問題はないとのことでした。
写真の大型キッチンは、完全にリビングダイニングからオープンで、閉じたクローズド・キッチンがお好きな奥さまが、このままでは困ってしまう事は良く判りました。

131009roppongiN_start-2

高級マンションらしくツインシンクがついた洗面所ですが、実測してみると、カウンターの奥行きが狭く、メディスン・キャビネットの収納量も少なく、何よりお二人がそれぞれ別の洗面所と浴室(奥さま用)とシャワー(ご主人用)を使いたとのご要望には、全く則していませんでした。

131009roppongiN_start-3

最初に掲載したリフォーム平面図案は、実はお施主さまのご要望を伺っていない段階で、自分の妄想(?)で作ってみた間取り図です。最初にご要望を聞いてからプランを練り出すより、スムーズにリフォーム設計案が作れるので、この頃よく使っている変則的な手法です。現地を調査させて頂きながら、まずこのプランをお見せして、リフォームにどのような可能性があるマンションなのかをご説明させて頂きました。
結果、お二人が想像していた以上の可能性がありそうだとのことで、これから先打合 せを重ねて、プランも練ってゆくことになりました。

131009roppongiN_start-5

貰っていた間取り図では判らない個所も多かったので、打合せのあとに鍵をお借りして、スタッフの竹田さんと居残って、実測調査をさせて頂きました。
予算もこちらがご提示し程度の費用は確保してくださるそうで、またスケジュール的には余裕を持って考えてくださるとのこと、とても楽しく、ワクワクするプロジェクトになりそうです。Nさまご夫妻、どうぞこれからもよろしくお願いいたします!(家の時間の連載記事、ここまで44回頑張ってきたかいがありました…)

完成後の六本木N邸リノベーションの様子もどうぞご覧ください。

ミノッティ・モルテーニ・メリディアーニ イタリア輸入家具

南平台N邸

欧州からの輸入家具は納期が5か月ほど掛かるので、南平台N邸では、リフォーム工事に先立って、家具を発注することになっています。イタリア輸入家具のスリートップとも言えるミノッティ、とモルテーニ(byアルフレックス)、そしてこれまでは使ったことがないメリディアーニ(by中津家具)で候補を選び、それらのショールームをお施主さまと一緒に周らせて頂きました。

131007kaguya_Ntei-3

まず最初に伺わせて頂いたのが、最近よく使わせて貰っているミノッティでした。お施主様のNさまは、ミノッティをメインにインテリア・コーディネートをした代官山T邸のインテリアがお好きだと言ってくださっていたので、やはりミノッティは最初から気になっていたそうです。

131007kaguya_Ntei-1

革張りのソファを入れたいとのことで、ミノッティの皮の縫製技術力は素晴らしいので、それらのディテールも見て頂きました。

131007kaguya_Ntei-2

ソファーだけでなく、リビングのラグや、ラウンジチェア、ダイニングチェアなどもこちらで候補に挙げていた製品を見て頂きました。ミノッティの担当者は、僕らにとってもお馴染みの大久保さんです。

131007kaguya_Ntei-4

ミノッティはトライアングル店も見た上で、その足で恵比寿のアルフレックスに向かい、お目当てのモルテーニのウォークイン・クローゼット・システムを見て頂きました。プランを渡して、ある程度ラフな提案を作って貰い、その上で、細かく収納をどうしてゆくかを検討してゆくことになりました。

131007kaguya_Ntei-5

ダイニングテーブルの候補として、こちらリーバのヴェンゲのハギ板で作られたダイニングテーブルとベンチを見て頂いたところ、とても気に入って下さったので、改めて後日どのサイズまで搬入が可能かを確認して、見積りに入れることになりました。

131007kaguya_Ntei-9

因みに、こちらが後日アルフレックスの担当者の中山さんと一緒に長さ2800のテーブルを、階段を使って搬入することができるかチェックしている様子です。巾が半分に分解できるとのことで、何とか階段で持ち込むことができることが判りました。

131007kaguya_Ntei-6

後日、モルテーニのWICシステムの設計を受けて、どのようなレイアウトになったかの説明を受けているところです。中央の巾を少し広くして、アルフレックスに特注でアイランド収納を作って貰う提案もお願いしました。

131007kaguya_Ntei-7

最後に、僕らだけで周ったのが、メリディアーニを扱っている、五反田デザインセンターの中津家具さんです。中津さんはメリディアーニだけでなく、イタリアベッドのフローやフィレンツェのデザイン家具のアルケティポなども扱っていて、以前からお付き合いしてみたいと思っていた家具屋さんです。

131007kaguya_Ntei-8

メリディアーニは日本ではあまり知られていませんが、イタリア・モダン家具業界では、モルテーニ・カッシーナ、ミノッティに次ぐ、高級家具として知られているメーカーです。ソファーの張地サンプルの質と量を見ただけでも、その実力が判りました。