Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

南青山Y邸の施主検査と取扱い説明

南青山Y邸

長らく時間が掛かった南青山の高級マンションリフォームY邸は、ようやくリフォーム工事が終わり、設計検査と施主検査を同時に行うこととなりました。

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お忙しい中、お施主さまのYさまご夫妻と2歳の息子さんが現場に来てくださいました。最初から中古マンションを探して、自分たちが思ったようなリフォームをなさりたいという強い希望を持っていらしたYさまご夫妻とは、最初の等々力から、広尾、そしてこの南青山と、ちょうど約1年のお付き合いとなりました。

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リブコンテツからは担当の石井さんに加え、社長の田原さんも来てくださって、設計&施主検査にお付き合い頂きました。

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奥さまこだわりのキッチンはとてもきれいにできていましたが、クオーツストーンカウンターの継ぎ目や、棚の塗装部分の傷など、幾つかの項目を直してもらうこととなりました。

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検査に引き続いて、先日のおうちわせではまだ決定できていなかった、モルテーニのPASSシリーズのテレビボードなどの色味も打合せさせて頂きました。

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皆で揃っての記念写真です。左から、現場監督の高橋さん、リブコンテンツの田原社長、うちのスタッフの竹田さん、Y様の奥さまとK君、Yさま、リブコンテンツの担当の石井さん、そして私、各務です。まだ、新たに発注して頂いた家具の納品が沢山残っておりますが、まずはリフォームの完成おめでとうございます!そして長い間のお付き合い、どうもありがとうございました。明日には補修完了前ですが、お引越しになるとのこと、これからの新居の生活をどうぞお楽しみください。

 

六本木T邸の2年半点検と補修工事

六本木T邸

2011年5月にお引渡しをした六本木T邸に約2年ぶりに伺って参りました。お引渡し後、1年経った際に点検させて欲しいとご依頼した際に、もう少し待ってほしいとの事で、ここまで経ってしまい、1年点検ならぬ2年半点検となってしまいました。

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大事に使ってくださっているので、パッと見は、お引渡しした時と同じように見えますが、細かく見てゆくと、やはり色々な所に傷やヒビ、割れなどが入っていました。

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建築工事を請け負った貰ったは、当時の担当者だった寺井君が独立してしまったとのことで、彼の上司の窪田さんに立ちあって貰いました。

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床フローリングにヒビが入っている箇所が幾つか見つかりました。これは後日、スカンジナビアン・フローリングの担当の中川さんにも立ち合って、見て貰ったところ、床暖房の使用と部屋の乾燥が原因なのではないかとの事でした。

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家具を動かし、ラグも剥がして、フローリングの割れとヒビについては徹底的にチェックさせて頂きました。

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こちらは造作家具を埋め込んだ塗装壁のヒビです。小さなヒビが沢山あったので、細かく補修すると却って目立ってしまうので、多少の追加費用をお願いしたうえで、全ての塗装壁部分は塗り直すこととなりました。

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割れてしまったフローリングは、床暖房との絡みがない個所については、写真のようにのこぎりを目地に入れて、一枚ずつ剥がして、張り替えています。床暖房部分はノリで床暖が傷んでしまう可能性があるので、割れ目に接着剤を注入して、バリをかって固定して、それでも残ったヒビについては補修屋さんに補修して貰いました。

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こちらは家具を中央に寄せて養生し、アートも他の部屋に移して、工事をしていた様子です。

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交換・補修後には、スカンジナビアンのオイルソープ・ホワイトを全面に塗らせて頂きました。定期的にメンテナンスすることで、フローリングのもちが良くなるとのことでしたので、お施主さまのTさまには、ソープ溶液をお渡しして、半年に一度ソープ掛けをして欲しい旨お伝えいたしました。

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補修途中でお施主さまから追加工事の依頼があって、かつてはアンティークギターを収納していた飾り棚を通常の本棚に改修することになり、急遽ガラス扉を撤去して、ウォールナットの棚板とダボを付けて貰いました。

突板張り-2

南平台N邸

二日間掛けて職人さんが丁寧に張ってくれたダイニングの突板張りが終わったとのことで、仕上がりを確認に行って参りました。

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まだ、左端の収納部分の扉とキッチンへの引き戸がついていないので完全とはいえませんが、ほぼ突板が出揃った状態です。

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横から舐めるように見たアングルです。最終的にはアイリスローズという、木目が比較的強い木種を選びましたが、途中は黒い天井に合せて、寝室床でも使っているヴェンゲにするかを迷ったりもしました。ただ、このように張られて、背面に控えるキッチンの色味やなどを改めて見ると、この材種で良かったことを再認識することができました。

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こちらはスイッチボックス側から見返した様子です。

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天井の下地も完璧にできており、後は黒いカラーガラスを張るばかりとなっています。

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玄関ホールへとダイニング側の天井が伸びていながら、スチールサッシで区切られるという、このお宅の空間的クライマックスとなる部分のディテールです。

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主寝室の壁には木製フレームを廻し、壁はパネル状にして、クロスを巻き込む仕様で考えています。

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ベッドが置かれる側の壁のウォールナットの腰壁も張り上がっておりました。