Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

南平台の高級マンションリフォームN邸プロジェクト

南平台N邸

2か月ほど前から、ゆっくりスタートしてきた南平台の高級マンションリフォームプロジェクトN邸を紹介いたします。

130918nanpeidaiNtei-1

この夏に竣工したばかりの代官山T邸を ご覧になったTさまのお知り合いからのご依頼で始まったプロジェクトです。こちらは、リフォーム前の現況です。以前の持ち主の方が既にリフォームなさったそうなので、パっと見はカッコ良いのですが、近くで見るとそれほどでもなく、お施主さまのNさまは大規模リフォームを前提にご購入されたそうです。

130802daikanyama_hikiwatashi-4

上の写真が代官山T邸です。

130918nanpeidaiNtei-2

南平台N邸は、築浅の160平米強のマンションをカッコ良く、スタイリッシュにリフォームなさ りたいとのことで、家具やアートまでご提案するようにご依頼を受けております。玄関ホールからリビングダイニングへの入り口が、一つの鍵になりそうなので、その部分にどのような可能性がありそうかを現地で考えている様子です。右は今回もこのプロジェクトのチームの一員になって貰う予定のリフォームキューの石原さんです。

130918nanpeidaiNtei-5

幾度かNさまにお目に掛かって、一緒にインテリアについてお話をして、現在のご自宅も拝見させて頂いて、イメージを膨らませて行きました。事務所の打合せテーブルでリフォーム案を練っている様子です。

130918nanpeidaiNtei-3

ほぼ2か月間、毎回の打ち合わせの度にインテリアイメージシートと、手書きのスケッチリフォーム案を見て頂き、ようや く大枠を決めることができました。これからリフォーム完成時期を睨んで、素材を決めながら概算を出して、同時に輸入家具も発注してゆくことになります。まだ、これから先が長いプロジェクトですが、Nさまどうぞ宜しくお願いいたします!

SUVACOセミナー「マンションリフォームの秘訣」

リフォーム

建築・インテリア系のソーシャルサイト「SUVACO(スバコ)」 主催の、栄えある第一回セミナーでマンションリフォームについてお話しさせて頂きました。

130912SUVACO_semina-1

題して「マンションリフォームの秘訣」!設計や工務店対象のセミ ナーでお話ししたことはありますが、一般の方向けの方はほぼ初めて、更に「秘訣」をとの依頼があったので、これまでのセミナーから全面的にパワーポイント 資料を作り直して、臨みました。

130912SUVACO_semina-4

一般のリフォーム本に載っているような、適正見積りを出してもらう方法や、悪徳リフォーム業者に騙されないためのテクニックといった小手先の技ではなく、もっと根本的なマンションリフォームの鍵となるポイントを21項目に渡って説明させて頂きました。

130912SUVACO_semina-5

具体例として、このスライドの神戸M邸、築古のヴィンテージマンションリフォームの例として目黒S邸、高級リフォームの代表として白金台S邸の3つの事例をご紹介いたしました。

130912SUVACO_semina-2

真剣にマンションリフォームをご検討中の若いご夫婦、お手持ちの二軒のマンションをどうしようかと悩み中のご婦人、奥さまにせっつかれて(?)マンションリフォームについて勉強を始めたご主人さま等、熱心なお客さまとSUVACO挙げてのサポートというとても温かい雰囲気の中、気持ち良くお話しさせて頂きました。早速 SUVACOのホームページに、セミナーの様子が紹介されれておりますので、そちらもご覧ください。

130912SUVACO_semina-3

SUVACOは既にご存じの方も大勢いらっしゃると思いますが、インテリアやリフォームのイメージ探しに最適のツールですので、どうぞ活用してください。

 

アクセントクロスの活用法@中央区Y邸

中央区Y邸

普段は壁や天井は塗装で仕上げることが多いのですが、コストやお子様がいらっしゃるご家庭では、汚れに対する強さやメンテナンス性を考えて、ビニールクロスを使うこともあります。中央区Y邸では、壁と天井はクロスで仕上げています。

130910tukishimaY_corss-2

ただ、白っぽいベースとなるクロスだけで張り回すと、部屋に入った視線がどこにも引っ掛からないで上滑りしてしまう感覚があるので、アクセントとなるクロスを適宜配置してゆくよう心掛けています。大きな川面に面したこちらの壁では、右の二つの窓の間に灰色のクロスを張っています。写真では判りにくいですが、クロスの色に合わせて、二つの窓の木製枠も灰色で塗装しています。

130910tukishimaY_corss-2-2

同じリビングダイニングの反対側です。向かって右には、梁型の下のテレビを置く予定の壁にも灰色のクロスを張っています。機器の黒さと同調するように一番濃いクロスとなっています。濃さが浮かび出るように、上部の梁型には間接照明を仕込んでみました。また、この写真では判りにくいですが、玄関へと繋がる廊下の向かって左側に薄い灰色のクロスが張られています。これは、インターフォンや照明スイッチをこの場所に盛って来たかったのですが、コンクリートの躯体壁ではスイッチ類を動かせないでの、一部壁をフカしました。そのフカした部分をサインボード的に見せるために、薄目の灰色クロスで巻き込んで仕上げて貰っています。

130910tukishimaY_corss-1

こちらは主寝室のクロス張り状況です。正面左側が廊下からの入り口で、その横は三枚の折れ戸付きのクローゼット収納です。右側がベッドのヘッドボードを寄せる壁ですが、こちらも濃い灰色で仕上げて貰っています。小物入れのニッチも同じクロスで仕上げています。

130910tukishimaY_corss-5

玄関では、入って右側の壁とそこから寝室へと向かう廊下の右壁をベージュ色のアクセントクロスで仕上げて貰っています。この空間では、アクセントクロス以上に、正面のフローリング張りの壁の方がアクセントウォールになっていますね。床に這っているサペリ材をそのまま壁に立ち上げています。

130910tukishimaY_corss-6

廊下側からリビングを見返した写真です。こちらから見ると左側の壁がアクセントクロス仕上げとなっていますが、やはりフローリング張りのアクセントウォール壁の方が目立っています。

130910tukishimaY_corss-3

玄関横のニッチ奥の壁も灰色のクロスでアクセント仕上げとなっています。その手前の板仕上げに見える個所は姿見の鏡を張る予定です。

130910tukishimaY_corss-4

こちらはクロスではありませんが、玄関の三和土(タタキ)部分はタイルの二色張りでボーダー仕様としています。

130910tukishimaY_corss-7

洗面所の床と壁一部にも大判のタイルを張っています。浴室との境の柱もタイルを張って、アクセント的に使っています。アクセントウォールというより、アクセント柱?でしょうか。