Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

雑誌「都心に住む」(リクルート社)の取材撮影@高輪I邸

高輪I邸

これまでも幾度か事例を掲載してもらってきた、リクルート社の雑誌「都心に住む」が高輪I邸の取材・撮影に来てくれました。

都心に住むの取材撮影@高輪I邸

今回の特集は「わが家は都心のオアシスだ 閑静に暮らす低層マンション(仮)」とのテーマで、閑静な住宅街にたたずむ低層で、かつ小規模ハイグレードマンションの魅力を紹介する予定だとのことで、6階建てで、総戸数21軒の高輪I邸のマンションに白羽の矢が立ち、取材依頼に至った経緯のようです。

高輪I邸マンションリフォーム

まずは、Iさまご夫妻にどのようなプロセスでこのマンションをご購入して、全面リフォームをすることになったかをヒアリング取材し、その後に写真撮影を進めるような段取りで進んでゆきました。

高輪I邸 マンションリノベーション事例

100平米のマンションの中央に寝室を持ってきた、特殊な間取りとなっていますが、その設計についてもご説明しましたが、残念ながらそのお話は今回の特集では記事に取り上げてもらえなさそうです…。

記念写真@高輪I邸

取材撮影が終わったところで、本日の関係者が並んでの記念撮影です。前列のお二人がIさまご夫妻で、後列左から、カメラマンのHさん、うちのスタッフで高輪I邸の設計担当だった渡辺さん、リクルート社の鈴木さん、各務、そしていつもおなじみのライターの森さんです。Iさま、本日は長時間にわたる取材・撮影にご協力ありがとうございました。また、「都心に住む」側の皆さま、高輪I邸を取り上げてくださったこと、ありがとうございます。来年1月に発売になる特集、とても楽しみにしております。

 

日経マガジンスタイルに白金台S邸が掲載されました

白金台S邸

日経新聞の日曜版に折り込みされているフリー冊子、日経マガジンスタイルに白金台S邸の リビングが掲載されました。

日経スタイルマガジン@白金台S邸

巻頭の「リビングを極める」という特集で、「今回紹介する個性的な4つのリビングから、自分らしいリビングづくりのヒントを得られるかもしれない」という魅力的な記事の中で、「光あふれるリビング」という名前で取り上げて貰っています。特に「空間をモノで埋めない「ゆとり」の贅沢」というお褒めの言葉を頂きました。

リビングを極める@日経マガジンスタイル

冊子が折り 込まれたのが、先週の日曜日だったようで、沢山の方から、「見たよ!」というお知らせメールを頂きました。実際にS邸を見たことがあり、現在マンションリフォームを計画中のMさまからは「写真でも、 あの落ち着いた上品な雰囲気が上手く表現できるものなのですね」という嬉しいコメントも頂きました。

THE NIKKEI MAGAZINE STYLR

このように、冊子の表紙にも取り上げて貰っています。昨年リフォームをお手伝いしたFさまからは「今朝の日経の折り込み冊子に各務さん作品の白金台のマンションが出ていましたね。主人が見つけました。各務さんの作品がやはり好きなんでしょうね」というありがたいコメントを、そして昔からの知り合いのKさまからは「「おっ 各務さんのお仕事?白金台だから確率100%! しゃれてる~!」というちょっと飛んだコメントも頂きました。
既に先週の日曜日の事なので、納戸に片付けてしまった方もいらっしゃると思いますが、引っ張り出して探して頂ければ嬉しいです。

 

建具枠材・見切り材の納め方@神戸M邸リノベーション

神戸M邸

神戸M邸リノベーション現場では、造作家具に先立って、建具の枠材や見切り材が取り付けられていました。同じ建具枠と言っても、上吊りレールや、スチール製の細いガイド枠等、同じものが二つとない複雑な設計をしています。

鋼製建具枠

主寝室からリビング、水周りボックスを見返したアングルの写真です。向かって右側の長方形の部分には半透明のガラスが入ります。右側には2枚の建具が入る予定ですが、上を通っているスチール製の枠を補足することで、扉を開けている時には枠の存在感が消えるようにデザインしています。

スチール枠詳細

こちらは枠が交差した個所をアップで見上げた写真です。T字形のガイド枠と、半透明のガラスが入る木枠、更に壁端部の見切りのスチールフラットバーが立体的に交差している状況が判るでしょうか。

スチール枠の引き込み扉枠

主寝室の反対側にある子供部屋の引き込み扉の枠納まりは、同じT字形のバーですが、引き込み用のポケットの中に、差し込まれています。

上吊引き込み扉枠

こちらは玄関と玄関ホールを仕切る引き込み建具の枠です。上と同じ引き込み扉ですが、ここでは下にV字レールを見せたくない個所なので、垂れ壁を作って上吊用のレールを埋め込んでいます。ポケットも片側は壁、片側は靴収納の造作家具となっています。

窓際チーク造作枠と引き戸ガイドレール詳細

南面したベランダ側の枠細工は、より複雑で重厚なディテールとなっています。チークフローリング材と練り付け材を組合せたシックなデザインを目指しています。上枠に一本だけガイドレールが通っていますが、このガイドに沿って、木製ルーバー戸が4枚動く仕組みとなっています。横枠に丸い孔が空いているのは、給気孔です。

キッチンと洗面のガラス間仕切り

洗面カウンター側からキッチンカウンターを見たアングルです。段差を設けた人工大理石のカウンターにガラスを入れて、二つの機能の間仕切りとする予定です。壁と壁から飛び出た棚にスリットが空いているのですが、そこにガラスを差し込むディテールとなっています。

人工大理石のガラス差し込みディテール

こちらがその部分のアップの写真です。段差のあるカウンターの上部に小さな凹みが見えますが、そこにガラスの間仕切りが入ります。また、ちょうどこの個所に、洗面とキッチンを分ける引き戸が当たるので、人工大理石カウンターを床まで垂直に伸ばして、戸当たりとしています。

キッチンパネルの見切り

枠とは違いますが、違う素材がぶつかる箇所には、見切り材も入れています。こちらはキッチンパネルと普通の塗装壁の見切り材です。L字型のアルミアングルを壁に埋め込んだ上に、キッチンパネルを当てて、石膏ボード壁と面(ツラ)に収めて貰っています。

建具枠納まりスケッチ

色々と複雑な枠や見切りの納まりをお願いしていますが、こちらはそれらを施工会社の越智工務店に依頼した際のスケッチ図です。施工図では、ここまで細かく納める図面を描く余裕がなかったので、作業が進むに従って、スタッフの竹田さんがスケッチを描き起こし、これを基に現場監督の金平さんが製作図を描き、それを幾度かチェックバックして最終的な製作のGOサインが出るという流れになっています。

ロフトとハシゴ

ロフトの梯子の固定部分もすっかりボードで隠されて、上部の握り棒や手すりも取り付けられていました。

スチール製ロフト手すり詳細

こちらがロフトに登って見た手摺の詳細ディテールです。手すりの端部が角張っていると上り下りの際に怪我をしやすいので、写真のようにフラットバーを曲面で折り曲げて貰っています。焼き付け塗装の白で塗って貰っています。
今回は細かいディテールのチェックで大変で、ほぼそれらの確認で現場監理が終わってしまいました。