リフォームアドバイザーとしてお手伝いしている広尾I邸の中間検査に立ち会って参りました。中間と言っても、キッチンのセットアップがほぼ終わり、オーダーのユニットバスも設置されているので、3/4検査といった方がより正確かもしれませ ん。
現在外国に在住中のIさまご夫妻が帰国したタイミングに合わせての現場確認でした。こちらはリビングですが、当初は梁をよけて2箇所は天井を空けて、1スパン分は梁下に合わせてフラットな天井にする予定でしたが、現地を見て頂いた上で、3つのスパン分全てを天井を上げることになり、急遽ボードを撤去して貰いました。
こちらがキッチンの据え付け状況です。お施主さまがご自身で見つけてくださった高級ドイツ製オーダーキッチン屋のキッチンのジーマティック社のショールームの現品処分品だったそうで、格安で手に入れることができたとのことでした。ザッと見たところ、大きな傷もなく、とても良い買い物をなさったことがよく判りました!
かつてはビニールタイル敷きだった玄関は、タイル撤去のあと、シンダーコンクリートを斫ってから、モルタルでフラットに均して貰いました。こちらにはブラウン色の天然大理石を張る予定です。
外国人仕様のヴィンテージマンションなので、浴室が二つありますが、そのうちの一つはオーダーユニットバスの東京バススタイルにお願いしています。タイトな寸法でしたが、きっちり納めてくれていました。
ユニットバスの壁裏で配管されている給水・給湯管です。相当キツキツの寸法で納めて貰っているかがよく判る写真です。もとは在来のタイル張りの浴室でしたが、こちらのタイルを斫ると余分な騒音が発生するので、近隣へのご迷惑も考えて、このような納まりとしています。
主寝室の奥にあるもう一つの浴室は、配管や防水層はやり替えず、既存のタイル上からカチオンタイト(セメント系カチオン性樹脂モルタルの仲介接着用下地調整塗材)を塗って、下地として貰っています。こちらにお施主さまと一緒に選んだユニークなタイルを張る予定です。
主寝室の水廻りは、費用や騒音、そしてスケジュールの事を勘案して、シンダーコンクリートに埋め込まれている排水管は撤去・更新しないことになっています。こちらは浴室手前の洗い場の排水管の錆状況です。赤錆が発生して、水の通路が狭くなっていることが判ります。こちらをワイヤーブラシを使って錆を落とすと、鋳鉄管が傷んで水漏れの原因になる可能性もあるで、お施主様に十分ご説明の上、この状態で新しい洗面カウンターを上に設置し接続することと致しました。非常に難しい判断でしたが、もう一つの洗面と浴室は、排水管を更新しているので、最悪ケースで水が漏った場合でも、そちらを使うことにするとのことで、ご納得して頂くことができました。