Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

子どもパスタ会@田園調布F邸

田園調布F邸

リフォームのテレビ番組出演にご協力くださった田園調布F邸の ご家族皆さまにお礼をするために、設計側で感謝のパスタパーティーを企画いたしました。

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スタッフの岸本さんのお姉さんでイタリアンのシェフ・岸本恵理子さんこと、えりチン先生に子供たちも楽しめる、手打ちパスタを皆で作るレシピを考えて貰いました。うちの事務所からは、岸本さんと竹田さんに手伝いで参加して貰っています。

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Uちゃん、Hちゃん、S君、ついでに連れて行ったうちの娘の4人がトロッフィ エとキタッラの2種類のパスタを頑張って作ってくれました。まずはパスタの生地作りからで、上の子供二人はエプロンまで用意して待っていてくれました!

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2種類のパスタ生地を休ませている間のソースの準備も、F家の皆様総出で手伝ってくれています。

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珍しい作り方の料理なので、僕らも仕事(?)を忘れて、興味シンシンに覗いています。F家のキッチンは、広々としており、オープンなカウンターとレンジ前がガラス張りで覗けること、また、冷蔵庫側を通り抜けることができる作りなので、このような料理教室には最適なキッチンです。

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リグーリア州名物の手捻りパスタのトロッフィエを皆で作っている様子です。

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最初は慣れずにゆっくり作っていましたが、徐々にコツも判って、段々と大胆に太いサツマイモ型や、丸いドーナッツ型まで遊んで作ってくれました。

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竹田さんが持って来てくれたパスタマシーンを使って、2種類目のパスタにチャレンジしているUちゃんとHちゃんです。最初は大人の手伝いでしたが、最後は二人だけでも伸ばすことができるようになっていました。

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左がキタッラの貧乏人ソース(ゆで卵の調理も、子どもたちに手伝ってもらいました)と3種類の貝(ムール貝とハマグリとツブ貝)とネギのトロッフィエです。子供たちは、作った分だけ美味しかったのか、沢山食べてくれました。

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デザートの洋ナシのパンナコッタも子供たちが手伝ってくれました。二人ともお手伝いがすっかり板について、えりチン先生の両腕として活躍してくれました。料理して、お手伝いして、遊んで、食べての大賑わいのパーティー、子どもたちにも大いに楽しん でもらえたようで、とても嬉しく楽しいひと時でした!
Fさま、Mさま、どうぞ今後とも宜しくお願いいたします。

造作家具と特注建具の取付け

白金N邸

大量の造作家具(作り付け家具)と特注の建具(扉)が白金のN邸に搬入され、取付けが始まりました。ラウンジスペースの棚、ダイニングのカウンター家具、リビングの読書コーナー、玄関のベンチ/靴収納、廊下のクローゼットが着々と取り付けられてゆきます。

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こちらがラウンジの飾り棚です。今まで何の用途もなかったリビングとダイニングの渡り廊下部分に、この棚ができて、小さな椅子が2脚置かれることで、ラウンジ的な機能を持つことを期待しています。

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マンションのエレベーターサイズや、この部屋の天井高さの問題もあるので、一本で作ることができなかったので、5つに分割して搬入して貰い、現地で合体しながら取り付けて貰っています。一体で見えることがとても重要なので、慎重に作業をして貰っています。

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こちらはダイニングのカウンター家具です。カウンターの一部がニッチの部分まで伸びているので、二つに分割して持って来て貰い、現地で合体して貰いました。

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廊下の一角にはクローゼット収納が取り付きました。クローゼットのような箱物家具は、箱を組んで持って来て貰うのが一般的ですが、こちらは建具の一部と絡んでくるので、一面を開けた状態で仮組みして、建具と調整しながら固定してゆく流れとなりました。

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玄関のベンチ収納も取付け開始です。慎重にレベル(水平性)を確認しながら、二人掛りで取り付けてゆきます。ベンチに二つの収納箱が絡むので、やはり結構面倒な組み立てとなりそうです。設計でも、事前に取付け方法を考えながらデザインしていますが、造作家具組み立ての作業を見ていることで、難しいポイントや気を付けるべきデザインなどが勉強できます。

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奥の箱が、玄関ベンチと合体する靴収納箱です。手前に板が積み重なっているのは、それぞれの箱の内部に入る可動棚板です。

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本日は作り付け家具だけでなく、建具も運び込まれ、吊り込みが行われています。パネル壁と合せたデザインの建具が付くことで、部屋全体の空間性が纏まってくるハズです。

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ダイニングからラウンジへの入り口に、上部が開口になった建具が吊り込まれました。開口部分にはガラスが後日入れられます。

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南面で光は入ってくるのですが、すぐ隣にマンションが建っており、視線が気になるラウンジの窓には、アルミサッシ手前に飾りの木製サッシを取り付けて貰っています。こちらは木製の枠だけで、ガラスは入りません。アルミサッシとの間に、ケースメント(レースのカーテン)を入れる予定です。

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華やかな装飾が入ったこちらは、ダイニングの丸形天井に取り付けるシーリングメダリオンです。シャンデリアやシーリング照明を取り付ける個所を華やかに飾るための装飾パネルです。こちらは照明用の孔が空いていないタイプなので、中央部分に15ミリφの孔をあけて貰ったうえで、取り付けて貰います。

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こちらが丸形折り上げ天井の中央に取付けられた様子です。メダリオンだけではサイズ的にも小さく、少し唐突に見えるので、周囲にリング状の飾りも入れています。

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こちらは造作家具取付け前日の現場の様子です。パネル壁もほぼ出来上がり、折り上げ天井の格子もついています。

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のっぺらな折り上げ天井は陰影に乏しく、盛り上がりにも掛けるため、壁のパネルに負けないデザインをとのことで、このような格天井(ゴウテンジョウ)をデザインしました。

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事前に工場で部材を用意して、現場ではそれらを組み立てれば良いだけにして持って来て貰っています。孔が空いているのが、ビスで天井に留めている個所ですが、その孔もペンキで塗装した際に目立たないように、丁寧に埋め木を充填してくれています。ダイニングの丸形天井と、このリビングの格天井、空間の違いを上手く演出できると良いのですが…。
作りつけの家具と建具といった大物が無事入ったので、後は塗装屋さんに任せることになります。

 

 

 

5時間ぶっ続けの造作家具打合せ

南平台N邸

工事のスケジュールが決まり、解体がそろそろ始まる南平台N邸の造作家具の打合せを行いました。関連業者が一堂にそろう必要があるので、皆さんに事務所に来て貰いました。

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まずは大型ウォークイン・クローゼットをお願いしているアルフレックス/モルテーニの担当者とは、建築工事のリフォームキューとの取り合い部分について調整して貰いました。輸入家具として搬入するのは壁が出来上がってからの事なので、事前に設置寸法などを確認することが重要なポイントでした。

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こちらのクローゼット家具には、人感センサー付きの照明がついているのですが、人感センサーを止めて、スイッチで照明をコントロールしたいので、イタリア製の人感センサーと照明を、持って来て貰い、リフォーム工事側の電気屋さんに事前に渡して、そのような改変が可能かを実験して貰うことなっています。

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その後は造作家具屋さんと細かいデザインと作り方、更には突板の張り方まで打合せをさせて頂きました。奥で笑いながら打ち合わせているのが、リフォームキューの岩波さんです。

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うちの竹田さんが打合せ用に書いてくれた家具詳細図を元に、目地の寸法や組み立て方などを細かく打合せさせて貰いました。

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こちらは、後日打合せ内容を竹田さんが反映させてくれた造作家具図です。問題があったディテールを、皆さんのアイデアと知恵で克服しつつ、それをキッカケにデザインを更に発展することができました。

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こちらは、お施主さまから頂いていたイメージ写真とこちらの考えを伝えて、家具屋さんに取り寄せて貰っていた突板のロール状サンプルシートです。そのままでは色味が判りにくいので、テープを貼った先はサラダ油を塗って色味を確認している様子です。チーク材とウォールナット材はそれなりに良かったのですが、ダイニングの壁に使う材はこちらのイメージとはズレがあったので、改めて突板屋さんを訪問して、他の候補を探させて貰うことになりました。
ぶっ続けで5時間の打ち合わせとなってしまい、最後は皆ヘロヘロになってしまいました。皆さま、どうもお疲れ様でした!