Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

六本木N邸プロジェクト再始動&パレスホテル見学

六本木N邸

昨年8月に始まった六本木N邸のリノベーションプロジェクトは、しばらくお施主さまのお仕事が忙しいとのことで、5か月ほどストップしておりました。先日またご連絡を頂いて、少し余裕ができてきたとのことで、打合せを再スタートしたいとのことで、再開することとなりました。

140430ropponngiN_kengaku-2

しばらくぶりの打合せでしたので、リフォーム予定の現地に伺って、プランの現地確認からさせて頂きました。

140430ropponngiN_kengaku-1

材料についてのイメージも途中段階でしたので、こちらもおさらいの意味を込めて、候補に挙がった仕上げ材を一通りお見せして、イメージを含まらせて頂きました。

140430ropponngiN_kengaku-7

期間をしばらく置いたことで、クローゼットの配置についてはお二人から変更のご希望があったので、現地でマーカーを使ってリフォーム平面図に手直しをしてみました。

140430ropponngiN_kengaku-4

その後は、インテリアの参考になるのではとのことで、こちらでアレンジして丸の内のパレスホテルの最も広いテラススイート(120平米)をお施主さまご夫妻と一緒に見学させて貰いました。ホテルと住宅では真似できない(真似すべきではない?)所が沢山ありますが、インテリアや調度品もとても素敵でした。

140430ropponngiN_kengaku-5

濃いウォールナットの突板や、カラーガラスやクロス張りのパネル壁を上手く使ったインテリアで、そこかしこに置かれたアクセント色の家具も含めて、気に入って頂けたようでした。

140430ropponngiN_kengaku-6

見学後は、1階のグランドキッチンでローストビーフランチを頂きながら、内装イメージの打ち合わせをさせて頂きました。美味しいローストビーフ、どうもご馳走様でした!

最高級高齢者サービスアパートメントの解体工事

高級高齢者向けサービスアパートメントS邸

Mレジデンスのリフォーム計画で、いよいよ解体工事がスタートしました。初日は、解体箇所の確認をするために、関連業者さん全てに集まって貰ったので、ご覧のような大人数になってしまいました。

140423seiroka_kaitai-9

工事の元請けとなる高島屋スペースクリエイツ、設備工事の指定業者、建築工事の、家具工事の現代製作所に、僕ら設計事務所、更に解体の職人さんたちもいたので、立っている場所もないほど込み合ってしまいました。

140423seiroka_kaitai-8

事前に高島屋SCの横塚さんと山崎さん、青の片岡さんと樋口さんには解体指示図を送っていたので、大きな問題はありませんでしたが、それでも細かい部分の取り合いなどは、現地で確認しながら解体範囲を決めて行きました。

140423seiroka_kaitai-10

間仕切り壁の解体の後は、天井の解体です。実際には、この前日には設備側でが設備関係の切り離し工事を起こってくれていました。特にスプリンクラーの切り離しは、問題が起こった場合大きな事故になるので、慎重に切り離しをして貰いました。

140423seiroka_kaitai-4-2

点検口から何度も覗きこんで確認してあった天井裏の設備ですが、ボードが剥がれた状態で、照明器具や新しい建具との絡みがないかを確認いたしました。

140423seiroka_kaitai-4

こちらは壁裏のPS(パイプスペース)内にあった共用竪管です。左に伸びているのがトイレの汚水感で、下へ伸びているのが雑排水管です。こちらから、新しいトイレと洗面の排水、キッチンの排水を取回してゆくことになります。

140423seiroka_kaitai-11

特に給排水はギリギリの線を狙って設計しているので、細かく取り回しルートを設備の担当者と打合せさせて貰いました。

140423seiroka_kaitai-6

こちらはキッチンの解体状況です。とても頑丈に取り付けられていたそうです。

140423seiroka_kaitai-7

現場解体で、色々と打ち合あわせが必要な項目が判ったので、青の片岡さんたちと現代製作所の上林さんたちに、夜に改めて事務所に来て貰い、どのように納めてゆくかを検討させて貰いました。特に造作家具で色々と工夫して貰うことになりそうです。

デザインアドバイス業務とリフォーム業者決定のための2社面談

番町H邸

先日、ご購入なさった番町のヴィンデージマンションのリフォームをお手伝いすることになった番町H邸の続きです。設計図を全て僕らが書いて、現場を監理する一般的な設計監理スタイルだと、費用が高くなることと、スケジュール的にも時間が掛かってしまう事から、以前中央区Y邸でも採用させいて頂いたデザインアドバイザーという形でお手伝いすることなりました。

業務の内容を以下に絞ることで、スピードアップと費用を落す工夫をしています。

  • リフォーム会社選定・契約条件についてのアドバイス
  • リフォーム・インテリアに対するデザインアドバイス
  • 仕様・材料の素材・色味・スペック選定アドバイス
  • リフォーム会社との打合せ立会い、及びリフォーム会社が作成する図面その他書類のチェック
  • 施主代理として定期的に施工現場を訪問し、工事内容をチェック・報告
  • 施主検査時、引き渡し時の立会い

このようなスタイルの契約なので、リフォーム会社が決まらないと現地の実測調査や図面書きが始まらないので、早い段階で設計施工でお願いするリフォーム会社を絞るためにこちらで推薦した2社と面談をすることになりました。
1社目でお願いしたのは、品川区のリフォームキューで、2社目も僕らと一緒に幾つかのリフォーム工事をしたことがある会社でした。
どちらの会社にも、過去に工事をした似たような規模のマンションリフォームの事例とその時の費用を示してもらったうえで、今回のHさまのお宅のへの意気込みを離して貰いました。Hさまからも、両社に色々と質問して貰い、一晩置いてお話をしたところ、今回はリフォームキューでお願いしたいとのことに決まりました。

140423banchouH_nishmendan-3

決まったのであれば、すぐにでも図面を作って貰いたいので、リフォームキューの石原さん+坂本さんのコンビで実測に来て貰いました。大きなお宅ですが、基本的にはあまり変な凹凸がないので、実測は40分ほどで済ませることができました。

140423banchouH_nishmendan-4

図面類や管理組合への申請は全てリフォーム会社に任せるとはいえ、デザイン面ではこちらに大きな責任があるので、細かい取り合い部分については、僕らで実測しながらどのように対処してゆくかを考えている個所もあります。

140423banchouH_nishmendan-5

Hさまご夫妻がマンションを購入するかの判断をする前に、僕らも全く同じような調査をしているので、重なっている部分も沢山あるのですが、こうやって施工側のプロが調査しているのを横で見ていることも、とても勉強になります。

140423banchouH_nishmendan-6

床カーペットを一部剥がして、下地を確認している様子です。フェルトの下はやはりコンクリート躯体でした。今回はLDと廊下部分はフローリング仕上げにしたいので、遮音マットを敷いた上でフローリングにすればどれだけ床が上がるかを計算して貰いました。

140423banchouH_nishmendan-7

ホーマットシリーズは外国人向けの凝った仕様が処々に散りばめられています。天井はこの写真のように目透しを入れてありました。オープンスタイルのキッチンをLDに入れることになると、目地が通らなくなる箇所が出てくるので、その対処が必要になりそうです。

140423banchouH_nishmendan-9

実測調査後に、このように皆で問題点を突き合わせて、対処方法を考えて行きました。これから図面と見積りを挙げて貰ってから工事へと進んでゆくことになります。