Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

建具金物の堀商店にてクラッシク金物類探し

六本木M邸

六本木M邸はテーマが「コロニアルリゾート」とのことで、モールディングやケーシングだけでなく、建具やその取手等の金物類もこだわっています。

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新橋にある建具金物の専門店堀商店にお施主様と一緒に伺って、メインの扉の取手・ドアストップ・フランス落し・丁番、その他のツマミ類を選んで参りました。

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一通り気に入ったものを集めて、部屋内で使うクロス類と並べて、相性を確かめながら慎重に選んでゆきます。

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一番悩んだのが、この取手です。玄関ホールからリビング・ダイニングへの扉の取手です。高さが2400ある黒い塗装仕上げの堂々とした建具に取り付けるので、存在感で負けないものとして、こちらを選ぶことにしました。

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建具を開いた状態で固定するために、建具の小口に写真のようなフランス落しを付けて、床にも穴を座彫りすることになっています。フランス落しは建具の色に合わせて黒、座彫り穴のカバーは床仕上げのトラバーチンに合せて真鍮色としました。

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スケジュール的に、工務店のライフデザインからの発注では時間が間に合わない可能性があったので、事前にお施主様にご説明の上、今回は選んだものを即金でお支払頂いて、後日品物を受け取る手はずとなりました。
明治の建物内でクラッシックな金物類を選んでいるうちに、いつの時代に居るのか判らない、タイムスリップしたような不思議な感覚に陥りました。

現地マーキング打合せ@代官山T邸

代官山T邸

代官山のマンションリフォームT邸は、お引渡しも無事済んで、改めて現地でお施主様ご夫妻とお父様にも立ち会いのもと改めて打合せを行いました。

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これまでにある程度決定してきた素材を一通りを全て並べて、一つずつ問題がないかを確認して頂きました。

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今回は大きく壁を動かす箇所はあまりありませんが、それでも家具もないガランとした部屋では、空間の大きさのイメージも湧きにくいので、床にソファーとダイニン グテーブルのサイズをテープでマーキングしてみました。テープの種類が中途半端で赤と白のテープが混じっていますが、手前がソファーで奥がダイニングテーブルです。

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マーキングされたダイニングテーブルに対して、折り上げ天井の位置があっていないので、折り上げ位置を変更したいといデザイン趣旨をご説明している様子です。併せてテレビの位置も壁へのマーキングで確認させて頂きました。

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また、これまで寝室に採用するグラスルーチェのデザインも見て頂きました。このグラスルーチェは、テレビを消した際はただの鏡のように見えるが、テレビをオンにした際には画像がきちんと浮かび上がるという優れたデザインの仕掛けです。Tさまと最初に打ち合わせをした際から、是非このシステムを主寝室に採用したいとのことだったので、その納まりをスケッチにしてみたものです。

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その後は、壁に張る石材の確 認のためにアドヴァンのショールームへ行きました。幾つかの候補を大きな面で見て頂いた上で、リビング壁面にはバサルティーナを、来客用トイレにはスティングレーを採用することとなりました。

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最後には、追加の家具の発注のためにアルフレックスへお施主さまと一緒に伺って参りました。Tさま、本日は長時間のお打合せ、どうもありがとうございました。

キッチン&造作家具の据え付け@世田谷区N邸

世田谷区N邸

週末にお施主さまご夫妻とお友達6人でのポーターズペイントでのセルフペイントが終わった(設計は参加できず申し訳ありませんでした…)世田谷区N邸の現場に伺って参りました。

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しっとりとした塗装の壁が見事に仕上がっている中で、オーダーキッチン(リブコンテンツ)と造作家具の設置が始まっていました。

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3畳程度のこの小さなキッチンの空間で、小石川S邸白金台K邸のキッチンでもお世話になった職人さんたちが、きれいに墨出しをしてくれています。

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上の小さな空間に、これだけのキッチンユニットが収まるのですが、毎回この段階を見ると、今回こそはこれだけのモノは収まらないのではと不安になってしまいます。

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一方では、洗面の造作家具がカチっちりと納まっていました。お施主さまコダワリのシーザーストーンの天板が、きれいに据え付けられています。

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玄関の大型靴収納3本も見事に納まっていました。

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こちらはその靴収納を背面の主寝室から見たところです。壁の厚みを省略して、なるべく部屋を広く使いたいので、施工のNENGOさんには無理をお願いしています。ちなみに、左側に見えているルーバー建具は既存を再塗装したもので、とてもきれいに仕上がっていました。

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ステンレスの不思議な材料は、実は玄関の框代わりに使うものです。玄関タタキには割れ肌の玄昌石を使うことになったので、ウォールナットのフローリングとの間に、キラッと光るこのステンレスを挟むことにしました。

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ポーターズペイントのGREY PEPPERで仕上がった窓際の様子です。予算的には天井カセット式エアコンは厳しかったのですが、お施主様のコダワリを何とか形にしたいと、施工会社にも頑張って貰っている箇所です。もう数日後にはお引渡しとなりますが、最後まで頑張ります。