Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

グループ講評会&打ち上げ@法政大学構法スタジオ

法政大学 構法スタジオ

9月から授業が始まっていた法政大学デザイン工学部建築学科の構法スタジオの年内最終授業で、グループ内でのミニ講評会を行いました。

構法スタジオ グループ講評会 

まだ未完成の学生が多かったですが、各務グループだけが手書きでの図面提出となっているので、気持ちのこもった力強い表現の図面が多く、迫力がありました。

年明けの図面提出と最終講評会に向けて、足りていない図面や補足すべき情報などを具体的にアドバイスいたしました。

ミニ講評会の後は、キャンパス近くの飲み屋でプチ打ち上げを行いました。グループの学生全員参加で大いに盛り上がりました。学生の皆さん、ここまで良く頑張ってくれましたね。年明けの提出まで、気を抜かずに頑張ってください!また幹事役の堀TA、どうもお疲れ様でした。

二階構造補強工事@田園調布F邸

田園調布F邸

木造スケルトンリフォームの田園調布F邸の工事も、一階の補強は終わり、二階部分の補強に移ってきました。

2階構造補強工事

カメラのアングルのせいで、大工の棟梁の高橋さんの姿が小さく見えますが、実際には二階床に脚立を乗せて、その上で作業している状態です。2階は1階ほど大きな荷重を受ける訳ではないので、梁材や枕材はそれほど大きくありませんが、天井裏の梁を仕上に見せる部分があり、更に2階の階高がとても高いので、慎重に補強工事を進めて貰っています。

木造スケルトンリフォーム

2階床に立っている人の高さを、梁の位置を比べると、2階の天井高さが高いことが判って貰えるのではないでしょうか。

二階床のレベル調整工事

木造住宅の場合、2階は1階以上に歪んでいることが多いので(こちらの住宅では端と端で最大3センチの差があったようです)、2階床を張る前に下地で水平レベルを調整している様子です。

こちらは、上下逆さまに書かれていますが、既存の柱に記載されていた字です。栂正角と書かれています。棟梁の説明では、以前は栂材は良く柱材として使われていたそうです。芯持ち材ではないので、割れの恐れはないそうですが、その代わり歪みがあるのが問題で、最近は柱材としては使われなくなったそうです。
ということで、こちらの栂柱も歪みが大きく、壁を仕上げてゆく際には調整が大変になりそうです。

床暖房設置位置の打合せ

床暖房の実際の配置位置も細かく決めてゆきました。黒い服でしゃがんでいるのが、共同設計事務所のイン・ハウス建築計画の川野君です。これで年内の定例打合せは終わりになりますが、現場は補強を一通り年末までに終えることになりました。

平瀬有人さんと祐子さんの展覧会訪問@新宿オゾン

ニュース

新宿オゾンにて開催中の建築家、平瀬有人さんと祐子さんの展覧会「都市のミリューからマテリアルへ」に伺って参りました。

平瀬有人さん

平瀬さんとは、早稲田大学芸術学校でご一緒していた関係で、佐賀大に准教授として迎えられた以降も、連絡を取り合っていました。展示内容は、奥さまの祐子さんと一緒に主催しているyHAアーキテクツのこれまでの活動とこれからのプロジェクトを紹介する、とても興味深い展示でした。

こちらは、直接説明して頂いた、佐賀市内の古い建物の外観を活かして、横に建てる新しい建物と共に、内部をカプセルホテルへとコンバージョンする、興味深いプロジェクトの模型写真です。他にも熊本市内にて建設中の大屋根の掛かった住宅や、古い倉庫を改造したギャラリー等、プロフェッサー・アーキテクツならではの端正なデザインながら、野心的なプロジェクトが数多く展示されていました。

全体の構成も中央に大きな敷地との関連性を紡ぐ模型が展示され、周囲に図面入りのパネルと写真が展示される、とても見やすい構成でした。ただ、今回は平瀬さんが直接説明してくださったのですが、各プロジェクト毎にもう少し詳しい解説が書いてある方が、初めての方や学生さんたちにも分かりやすかったのではないかと思いました。
来年1月10日までの開催だそうですので、お時間がある方は是非見学に伺ってみてください。