Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

神戸M邸 マンションリフォーム設計の進捗状況

神戸M邸

先月神戸の現場まで出掛けて実測、部分解体調査をした神戸M邸マンションリフォームの計画ですが、見積りに向けて着々と準備を進めております。

マンションリフォームの素材検討中

事務所内では、担当スタッフの竹田さんと詳細についてのツメを行っています。これまで、断片的に仮決定してきた素材を一堂に並べて、お互いの色味や相性を検討しました。

マンションリフォームのディテールスケッチ

各素材に合わせたディテールのスケッチも起こして、それを図面に落として、来月早々にお願いする工務店見積りに備えて設計図書一式をそろえてゆきます。

同時に、Mさまの奥さまには、幾つかのショールームを一緒に周って頂き、現物をチェックしながら使う素材や機器を選んで頂いております。

西麻布のマンションリフォームT邸打合せ

西麻布T邸

昨年の夏に一度リフォームのご相談があって以降何度かお目に掛かって、簡単な現調もしていた西麻布のTさま邸に、打合せで伺って参りました。

西麻布のマンションリフォーム T邸

広尾からも六本木からも適度な距離で、麻布の高台からの斜面地に立つ快適なマンションです。写真のように、繊細なデザインのキュリオやイタリアンモダンの食卓、鉄製のコンソールテーブルなど、素敵な家具をちょっとずつ集めてきたTさまご夫妻が、リビング・ダイニング・キッチンを大きくリフォームしたいというのが今回のリフォーム打合せの内容でした。

西麻布のマンションリフォーム

インテリアは白をベースに、タイル張りの床に、白い壁とモールディングを回した天井、オープンキッチンには框戸仕様とし、窓際にはマントルピースと鏡を設置するというフレンチモダンを意識したデザインテイストです。

マンションリフォームの概算見積り説明

事前に見積りができる程度のざっくりした図面を作って、このエリアの高級マンションに強いリフォームキューの石原さんに概算を依頼し、今後どのようにリフォームを進めてゆくかをご相談させて頂きました。

バルコニーの植栽

南西側の日当り抜群のバルコニーに40種類以上の植栽を植えているベランダが特に印象的でした。

バックミンスター・フラー&イサム・ノグチ ベスト・オブ・フレンズ出版記念会

その他

昨日、赤坂の草月会館で行われた、ショウジ・サダオ氏の著作「バックミンスター・フラー&イサム・ノグチ ベスト・オブ・フレンズ」の出版記念会を事務局の一員としてお手伝いさせていただきました。

ショウジ・サダオ氏、エドワード鈴木氏、堀越英嗣氏の鼎談

実はこの本は、英語版しかなく、それも昨年の3月に出版されたものです。バックミンスター・フラー氏やイサム・ノグチ氏あるいはショウジ・サダオ氏に縁のある方・興味のある方たちが、フラー氏とノグチ氏の深い交流関係とお互いの刺激を身近な立場で仕事を一緒にしていた人が書いた貴重な本を、もっと広く日本の人たちに知ってもらうべきだと考えて、実行委員会を組織して昨年の11月からこの出版記念会を企画し始めました。

ショージサダオ氏出版記念会@草月会館

どの場所で、どのような時間帯で、どのような形式の会にするか、これまで幾度も実行委員会で集まって討議して、メインのイベントをこの鼎談と決めて準備を進めてきました。著者のショウジ・サダオ氏を中央に、フラー&サダオで働いた経験のある建築家・鈴木エドワード氏(実行委員会の委員長)と、モエレ沼公園でイサム・ノグチ氏亡き後統括建築家アーキテクトファイブの一員として働かれた堀越英嗣氏(実行委員)が、本に関連したエピソードや話を聞き出すという趣向でした。
写真の通り、席は立ち見が出るほど満席で、芸術・建築に関連する人から若い学生の方まで、幅広い方々がこのイベントに参加してくださいました。

槇文彦先生の乾杯のあいさつ

鼎談の後は、建築家の槇文彦さまから乾杯のあいさつを頂きました。槇さまはフラー氏とノグチ氏と知己があり、二人の天才をたたえるとともに、その二人と一緒に仕事をしたショウジ・サダオ氏の並々ならぬ努力と姿勢について語ってくださいました。

磯崎新さま@出版記念会

乾杯の後は、やはり三人をよくご存じの建築家・磯崎新さまがスピーチをしてくださいました。フラー氏の先見性とノグチ氏の情熱やひらめきから現代の社会が学ぶべきことについてのお話を頂きました。

和泉正敏さま@出版記念会

イサム・ノグチ氏の石の彫刻のパートナーであり、石彫刻家であり、牟礼のイサムノグチ庭園美術館の館長でもある和泉正敏さまは、この会の為にわざわざ四国から駆けつけてくださり、ご挨拶を頂きました。

右からエドワード鈴木氏夫妻、著者のショウジ・サダオ氏、磯崎新氏、槇文彦氏、一人飛んで堀越英嗣氏、会の司会・進行を務めてくださった建築家の田中友章氏(実行委員)の記念写真です。ほかにも、各界の著名人が数多くご来場くださり、まばゆいばかりの会になりました。

鼎談をしている様子を、草月会館の天国(イサム・ノグチ氏の石彫庭園)から見たアングルの写真です。会は、鼎談後の食事をしながらの歓談も大いに盛り上がり、9時を過ぎてもフラー氏やノグチ氏の功績について熱く語る方々で大盛況となりました。実行委員の方々(エドワード鈴木氏、堀越英嗣氏、小西敏正氏、杉山真紀子氏、伊勢桃代氏、田中友章氏、金山眞人氏、岸本麻衣子氏)、この会を開催にするにあたってのご尽力、どうもありがとうございました。また、会の当日の下働きをしてくださった方々、皆さまのおかげでスムーズな会の運営ができました、どうもありがとうございまた。貴重なお話を下さったショウジ・サダオさまと奥様の恒子さま、そして会に来てくださったご来客の皆さま、どうもありがとうございました!
このような貴重な会の事務局を務めさせていただいたこと、とても良い経験となりました。