Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

リフォームコンクール・ダブル受賞!

高輪I邸

昨年10月に完成した高輪I邸が、財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター主催の「住まいのリフォームコンクール」にて住宅リフォーム・紛争処理支援センター理事長賞を受賞いたしました。まずは何より、全面的に僕らを信頼して、リフォームを任せてくださった、Iさまご夫妻、どうもありがとうございました。

高輪I邸 リフォームコンクール受賞

こちらが応募した際のシートです。リフォームのデザインもそれなりに自信を持っていましたが、評価して頂いたのは、マンション理事会と一緒に考えながら、共用部の配管交換も含めた、設備系の全面刷新を試みたことだと思っています。

応募時のタイトルも、その点をアピールするために「空間刷新/配管交換/築37年マンションリフォーム」と工夫してみました。1番の国土交通大臣賞、2番の(独)住宅金融支援機構理事長賞に次ぐ、3番目の大きな賞のようです。難しい施工をお願いした工務店のも共同受賞となります。担当の片岡さん、どうもありがとうございました。

リフォームコンクールの現地審査

こちらは、昨年12月8日の、リフォームコンクールの現地審査の時の様子です。審査員の先生方が3名に事務局の方1名が訪問してくださいました。まずは席に座ってこちらの設計意図や工事の難しかった点をご説明いたしました。手前のIさまご夫妻も、積極的にどのような経緯で僕らに設計を頼んだか等を補足してくださいました。

リフォームコンクール現地審査

説明後は、全ての部屋を周って、リフォームのポイントとなる箇所を見てくださいました。特に設備系の配管刷新が重要な要素だったので、壁や床で塞がれて見えなくなっている個所については、工事中の写真も見せながら、説明させて頂きました。

共用部にも絡む工事だったので、水道とガスのメーターがある設備室の中までご覧くださって、計2時間半ほどを掛けて丁寧に審査してくださいました。

実は、今回は同時に目黒S邸も「水平性と奥行きのあるヴィンテージリフォーム」として応募したところ、こちらは優秀賞を受賞いたしました。こちらは施工をお願いしたオリエンタル産業との共同受賞になります。このコンクールは、リフォーム業界では一番古く、最も権威のあるコンクールだと思っているので、このダブルでの受賞は本当に嬉しく、励みになります。
因みに過去には、第23回住まいのリフォームコンクールにて高輪のお茶室が優秀賞を受賞しております。

神戸M邸 マンションリフォームのご相談

神戸M邸

現在東京にお住まいで、神戸に購入したマンションを別荘的に使いたいとのことでリフォーム設計のご相談があったMさまご夫妻と二度目の打ち合わせをいたしました。

使い方やデザインも設計者と一緒に考えてゆきたいとのご希望だったので、現実性の高いものから非日常的なユニークなプランまで5つの提案を、インテリアのイメージはクラッシックモダン、ナチュラルモダン、和風やリゾートスタイルなど6通り、更に子供が楽しめる工夫や建具・天井などの部品ごとのアイデアシートを5枚を作ったものを見て頂きました。

インテリアイメージシート_神戸M邸リフォーム計画

間取り的に色々な可能性があることはとても驚いてくださり、使う材料の素材や色味で空間の雰囲気も大きく変わってゆく事を一緒に想像して、楽しんで頂きました。約2時間の打ち合わせで、リフォームプランは2つに絞り、インテリアのイメージもある程度方向性が掴めたので、模型を作って、2~3週間後に再度プレゼンテーションを行うこととなりました。Mさま、長時間の打合せ、どうもありがとうございました。

法政大学 学期最終授業

法政大学 構法スタジオ

昨年9月から教え始めた法政大学デザイン工学部建築学科の構法スタジオ、本日が今学期の最終授業でした。

まずはグループで集まって、各学生の不足している情報等を書き足してもらったうえで、授業全体での講評へと移りました。写真は全体講評の教室で、一学期を振り返っての話をしている様子です。

それぞれがオリジナルに設計したアトリエ(または住宅)をそれぞれのデザインに最適な木造の構法で作れるように、各グループごとに指導方針も違う中で図面を書いてゆくというスタイルの授業だったので、幾つかを選び出して講評するのにはそぐわないと考え、全ての学生の図面を教室に並べ、学生に混じって講師とTAが周り、気が付いたことをコメントしてゆくスタイルとなりました。詳細な矩計図を中心に描いた学生や、大きな軸組模型を作った人、屋根の納まりにこだわりを持って、細かい部品模型まで作った検討した学生、はたまた、軸組図から金物のリストまで作った学生と、本当にバラエティーに富みながら実務に向かったユニークな課題になりました。

担当教授の網野禎昭さん、非常勤講師の水井敬先生、溝部公寛先生、飯塚豊先生に各務、それに飛び入りで法政大学の富永譲教授と永瀬克己教授も参加して下さっての賑やかな講評会になりました。

僕のグループで、手書きの図面にチャレンジしてくれた学生の面々です。青木君、石邑さん、一森さん、漆原君、大霜君、大野さん、佐々木さん、島野君、須永君、谷田君、當摩君、西村さん、廣島君、堀さん(写真とは順不同です)どうもお疲れ様でした。また、TAとして授業を盛り上げたり、資料集めなどの下働きで頑張ってくれた堀TA、ありがとうございました。学生の皆さん、講師TA陣の方々、1学期の短い時間でしたがどうもお疲れ様でした!久しぶりに学校で若い学生に建築について教えたことは、とても良い刺激になりました。
授業後は、コースを取った学生の約半数にすべての講師とTAが参加した打ち上げ大会になりました。