Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

木造軸組模型

法政大学 構法スタジオ

今週の法政大学デザイン工学部建築学科の授業では、学生に自分たちが考えた建物の軸組模型を作って貰いました。

木造軸組模型とは、外壁や内部の仕上を始める前の木造の構造材だけで作った模型です。屋根の形にバリエーションがあり、更に構造も登り梁や束立ての伝統工法まであり、学生が色々な構造・作り方にチャレンジしてくれて、とても活気がある授業になっています。

軸組模型の発表と批評を終えた後には、4号建築物の4分割法の壁量計算に実際にチャレンジして貰いました。皆、電卓片手に、奮闘中の様子です。

木造軸組み模型

上は、一味変わったプランと屋根構造にチャレンジしてくれているS君の模型、下はオーソドックスな和小屋をきちんと作り込んでくれたSさんの模型です。

引き戸建具の吊り込み@高輪I邸

高輪I邸

先週に造作家具が入った高輪I邸に、建具が吊り込まれました。全部で9本ある室内建具の内、来客用トイレを除く8本が吊戸になっており、そのうち6本が引き込み戸になっています。

引き込み戸の吊り込み

ギチギチの寸法の扉を建具屋さんが軽快の調整しながら吊り込んでくれている様子です。左から順番に、まず引き込まれる側の吊金物に扉を吊り、ゆっくり戸袋に扉を押し込んでゆきます。戸先側の金物に吊り込んで、仮吊り込みが完了です。この後、戸当たりや引き込んだ際の壁との面調整を行って、金物を締めこんで完成となります。

引手用特注金物

引き込み戸は、戸袋に引き込まれた所から、引っ張り出す必要があるので、自分でデザインした特注金物を差し込んでもらっています。扉の小口部分が細くなっているので、指で引きだすことができるのがアイデアです。以前、白金台S邸リノベーションで考えたデザインですが、それ以来、青の片岡社長の協力と細かい工夫をこらし、少しずつバージョンアップしてきたオリジナルディテールです。

玄関の網戸も取付けられました。南側の間口が広いマンションですが、北側に窓がないが問題点でした。玄関に網戸を付けることで、ロックを掛けながら一部玄関扉を開けて、この網戸を閉めると、とても良い風が室内をサァーと通り抜けてくれます。ちょっと北欧風に、十字の桟をデザインしてみました。

室内障子

一段上がった寝室とリビングを仕切る障子も付けて貰いました。障子というとどうしても日本風になってしまいがちですが、太い横桟と細い桟を交互に配することで、洋風にもモダンにも見えるデザインとしています。和紙の代わりに破れないワーロン紙を貼り、一部が引き手になるように掘り込みを作っています。

木製建具だけでなく、ベランダの機械室のステンレス扉も、新しい給湯器用に下部にスリット、上部に排熱用の孔を加工をして、吊り込んでもらっています。この扉は外部に面した鋼製建具なので、一応マンション管理組合に加工申請をして許可して貰っています。
建具が吊り込まれたことで、一気に室内空間が完成に向けて仕上がってきた感があります。後は器具取付けと動作確認、そして設計・施主検査を残すのみとなりました。

ルートロン社の電動カーテンシステムとLED用調光スイッチ

新製品・設備

六本木T邸高輪M邸で採用させてもらった、米国製ハイスペック調光システムのルートロン社が、電動カーテンシステムのシヴォイアQSを紹介してくれました。

電動ロールスクリーン

ルートロン社が開発し、ロールスクリーンやブラインドのメーカーであるSHY社が製造・販売している製品で、他社に比べ静音設計で、横並び調整機能(電動ロールスクリーンの場合、横並びのスクリーンの位置をピタリと合わせる機能)などに優れた製品であることを説明して貰いました。もっとも感心したのは、ロールスクリーンの場合、芯部分にモーターを取り付けているので、機械部分が目立たないことでした。

スイッチのデザインは相変わらずシンプルで美しく、リモコンも子供でも使えそうな簡単さでした。

LED調光スイッチ

もう一つ、日本の他社製に比べても安価で、下限値設定が可能なLED用の調光スイッチのDIVAも紹介して貰いました。

LED照明のディマー(調光)は、製品によって下限値が違うので、スイッチ横のスライダーを使うと、微妙なコントロールが難しいものでしたが、こちらの製品では、横のダイアルで下限値の設定が可能なので、スライドスイッチでイメージ通りの調光ができる優れものでした。ルートロンの谷崎さん、SHYの石井さん、丁寧なご説明どうもありがとうございました。