ミラノサローネはコロナ期間を除いて、毎年行われていますが、一年おきに「キッチン展示会」か「照明展示会」が同時に行われており、今年は照明器具の年でした。
日本ではルミナベッラ社が入れているイタリアの照明ブランドのヴィストージの展示を見てきました。
展示の受付カウンターの中に、滝のような巨大なジョガーリのシャンデリアが吊られていました。ジョガーリは小さなガラスのピースを単純に吊るしていくだけのシャンデリア・システムなのですが、ガラスの荷重を考えて、通常は2メートルの長さまでしかメーカーとしては認めていないそうですが、展示会では特別に6メートルの長さで吊っているそうです。
こちらは日本でも見慣れらコンパクトなジョガーリシャンデリアです。ガラスの色違いで下の透明なものと、上の黒いものが展示されていました。
照明のショールーム展示は、他のものが写り込まないことや、器具の形がハッキリと見えるようにするために、各社工夫していましたが、ヴィストージ社では、朱色の印象的なカーテンで小さなブースを作るスタイルでした。
ヴィストージの特徴は、とにかくガラスのシェードの美しさなのです。ベネト州のムラーノの工房で培われた高品質のガラスのトローンとした表情が素敵なのです!
こちらも良く提案させて貰っているパペットシリーズのペンダントです。
うっとりと照明を眺めながら歩いていたところ、急に「カガミさん」と声掛けられて驚いたら、旧知のイタリア在住建築家の堀川絹江さんでした!ジョガーリをデザインしたイタリアの建築家、アンジェロ・マンジャロッティ氏の事務所にいた関係でヴィストージ社のアドバイザーもしている関係で、ちょうどこの日に展示会場に来ていたとのことでした。一昨年に完成した関西M邸のキッチンカウンター材で使ったポルフィード(斑岩)の時にも大変お世話になった方なのです。
堀川さんに特別に上階の商談スペースに連れて行って貰い、エスプレッソを頂きながら近況の情報交換をさせて頂きました。上から見たジョガーリの滝はまた格別に美しかったです。