今回のツアーに協力してくれているイタリア家具ハイブランドのポリフォームの屋外家具展示がユニークで面白いとのことで、市内の古い修道院の中庭を使っているという展示を見に行ってきました。
如何にも古い修道院と隣接する建物の間に黒壁があり…、
壁の小さな入り口へと人が吸い込まれていきます。
修道院の中にはには、黒い溶岩石の砂利が敷き詰められ、おどろおどろしい音楽が鳴り響く中、
独特のにおいがするロウソクが炊かれています。
あちこちにパラパラと黒とグレー色の屋外家具が置かれています。
なぜか皆がカメラを構えている黒くヌメ―ッとした鏡面のテーブルは、地獄の底が覗けるような(笑)イメージでした。
とにかく印象に残る展示ではありましたが、正直、なぜ屋外家具展示をここまで黒く纏めるのか、全く理解できませんでした。
実は、その奥に特別に招待された客しか入れないもう一つ中庭があるとのこと、アテンドしてくれたアクタスの海野さんに交渉して貰ったところ、入れて貰うことができました!
こちらは静かで、あの匂いも、黒い砂利もなく、とにかく落ち着く静謐な空間でした。
人も少なく、ドリンクも提供してくれて、こちらの空間で小一時間のんびりさせて貰いました。
最初の空間がオドロオドロしい分、こちらが気持ちよく感じられたのですが、それがポリフォルムの戦略だとしたら、あまりに高等な戦術だと同行の皆と話をしておりました(笑)。良い意味でも悪い意味でも印象に残る展示だったことは確かです。