まだ、日本には正規代理店を通して入ってきていない大物イタリア家具ブランドのジョルジェッティの市内ショールームを見学してきました。
昨年までは、輸入フローリングのADワールドがジョルジェッティを入れる予定とのことでしたが、ギリギリで諦めたとのことです。
ショールームに一歩足を踏み入れた途端、官能的な彼らの美学に酔わされてしまいそうでした。
モルテーニやポリフォルムの癖のない誰でもが好感度を抱くようなデザインとは違い、癖の強い、しかし好きな人には溜まらないデザインでした。
レザーや石材、色味やテクスチャー、更にファブリックの柄等をこれでもかと家具とインテリアの世界に投げ込んでくるイメージです。敢えて家具デザイナーを使わず、専門外のデザイナーに家具をデザインして貰うことで生まれる不思議さのようです。
ラグや壁のアート、調度品も含めて一つの世界観を満喫させてくれます。
ベッドのカバーと壁のファブリックを合わせたり、
大理石のテーブルとミニテーブルの形を合わせて、組み合わさるようにしたり、
ゲーム盤や異素材を自由気ままに組み合わせたり、
ずらした不思議な歪みを取り込んだりと、スーパーカーを生み出した国ならではの遊び心を展開しているように感じました。
クローゼットシステムそのものは、金属目地を入れたり取っ手がオリジナルなものである以外は普通に感じますが…、
オリジナルのハンガーや…、
スカーフ掛けをデザインしています!
こちらは書斎テーブルですが、
天板に天然石とレザーを組み合わせています。
レザー部分のコーナーの配線口はこのような三次曲線にしたり…、
不思議な個所にUSB配線口などを設けています。
決して万人受けする世界観ではないので、果たして日本にジョルジェッティが来たとしてもどれだけの人が興味を持ってくれるのだろうと想像してしまいますが、それでも日本に早く入ってきて欲しいブランドの一つです。