Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

オゾン家づくりサポート事例紹介に掲載されました

新築住宅

昨年末に竣工、お引渡しをした三世帯住宅の大田区N邸が、オゾンの事例紹介コーナーに掲載されました。

リビングデザインセンターOZONEとは、新宿にある建築家による家づくりをサポートしているシステムです。 元々、この大田区N邸は、オゾンがプロデュースした住宅です。 2007年4月に初めてお施主様と面談をして、同年の6月に三者の建築家コンペで選んでいただき、 2008年5月に工事を開始し、2008年12月に”完成”した、実に一年9ヶ月もの時間を掛けて作り上げた、僕らにとってもとても思い出深い住宅です。 お施主様のご了解を得ることができましたので、この「オゾン家づくりサポート事例紹介」コーナーに応募し、掲載していただきました。 オゾンでは、毎年何棟もの住宅を完成させていますが、

  • お施主様の了解
  • きちんと写真が撮れている事
  • そして建築家が発表したいと思う事

の三つが揃わないと掲載して貰うことが出来ません。 昨年2008年の掲載事例も、たった14件しかありません。

三世代が賑やかに暮らす家 この大田区N邸のキャッチフレーズは、 「三世代9人が賑やかに暮らす、幸せの三世帯住宅」 です。 本当に仲の良いご家族で、上は七十幾つから、下は5つの孫まで、皆がお互いを気遣いあって、助け合って、暮らしていらっしゃいます。 オゾンでの家づくりは初めてでしたが、こんなに素晴らしいお施主様と出会えることが出来て、とても感謝しています。 平面図や写真もきれいにレイアウトされて掲載されており、読みやすい記事形式になっていますので、どうぞご覧ください。 他にも素敵な住宅事例満載ですので、そちらもどうぞ!

オーダーシャワーユニットの組み立て

白金台S邸

白金台のマンションリノベーション工事の現場では、シャワーユニットを組み立てている最中です。今回のリノベーション工事では、特注のオーダー・シャワーユニットをお願いしています。

外見はステンレスフレームにガラス扉のシャープなデザインで、内側は石調の大判タイルと足裏の感覚を重視した、サーモタイルの仕上げとしています。シャワーや、水栓、手摺り等の金具類、照明は、以前の浴室で使われていたものを取り外して、再利用することで、コストもセーブしています。

大きな防水シャワーパンの上に、断熱材を裏打ちしたタイルパネルを組み込み、天井を組み立てる手順で、二時間ほどで、この写真のレベルまで組みあがりました。因みに左側の写真で、パネルの裏側に所々ベニヤ板が貼られている箇所は、内側から手摺りやタオル掛けを取付けるための、下地ベニヤです。

いわゆる湿式工法と言われている、下地作りから防水、保護層を作ったうえに、モルタルでタイルを貼り付ける方法だと、乾かせる時間も含めて、最低でも三週間ほど掛かってしまうのと比較すると、本当にスピーディーに組み立てられます。後は、天井裏の浴室乾燥機のダクトを接続して、給排水・給湯管を結べば、本日からでも使用できそうです。

今回のオーダーユニットは、東京バススタイルにお願いいたしました。

景色と緑の映える窓

伊豆OK別荘

伊豆の別荘リフォームの現場に、スタッフの笠原君に一人で行って貰いました。存の窓サッシは、ほぼ全て取り替えて、断熱性も気密性もアップさせることになっています。ちょうど当日が、窓サッシ取り付けでした。窓には、建築的に色々な意味が込められていますが、
今回の別荘リフォームプロジェクトにおいては、

  • 北側は高台から見える伊東市の景色
  • 南側はリビング・寝室から見える庭の緑

という視界と、窓を開けて流れる、快適な風に特に注意したサッシを選んでいます。特に北側の窓サッシは、キッチン・ダイニング自体が、景色を見せる白いトンネルのようにデザインしていますので、突き当たりに見える窓サッシも、白で統一しています。因みに、その他の窓は濃灰色で落ち着いたカラーのサッシとしています。

中古別荘 窓のリフォーム

このプロジェクトの担当をしている笠原君は、事務所に入ってから一年とちょっとのまだ新人で、現場に一人で行くのは、初めての体験だったようです。前日から、入念に下準備をして、打ち合わせしなければいけない箇所のスケッチや参考写真をコピーし、チェックしなければいけない箇所のリストを作成して、当日に臨んでもらいました。朝10時からお昼過ぎの3時頃まで現場にいて、隅から隅まで写真を撮り、工務店の社長や現場の職人さんたちから色々と聞き出し、注意深く現場を見てきてくれました。

自分がアメリカの設計事務所で働いていた頃、初めてニューヨーク郊外の高級別荘地・サウスハンプトンの新築別荘の現場に、一人で出掛けた時の緊張感を思い出しました。

当日は増築部分のコンクリート基礎の打設状況も確認して貰いました。