Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

遮音等級LL45下地に三層フローリング張り

白金台C邸

工事が始まってほぼ三週間経った白金台のマンションリフォームC邸では、床のフローリング張りがスタートしました。最近のマンションの管理規約では、下の階への音の伝達を考えて、遮音等級でLL45(エルエルヨンジュウゴ)以上を確保することと決められていることが多いようです。現在同じマンションの三階にお住まいのお施主様のご自宅は、踏むとフカフカするクッション材付きの遮音フローリングの仕上げとなっています。

フローリング張り

当初のリフォームのご相談時から、このフワフワした感覚がイヤなので、もっとしっかりした踏み心地のフローリングに出来ないかとのご要望がありました。そこで採用したのが、サイレントトライマットという製品です。吸音材と衝撃吸収材の上にパーチクルボードと遮音制振材を組み合わせた、厚み22ミリの板状の製品で、これを下地に敷くことで、その上には無垢フローリングを張っても、LL45(実験値)が確保できるというスグレモノです。

サイレントトライマット

今回フローリングを張る箇所全体へ、サイレントトライマットの敷きこみが終わったので、本日からフローリング張りが開始されました。パーチクロボードが下地に入っているので、どの箇所でも釘打ちが可能で、大工さんにも評判が良いようです。マットの厚みと既存のカーペットの厚みの差の分だけ、床の仕上がりレベルが高くなってしまうので、全ての建具をアンダーカットしたり、キッチンや洗面などの仕上がりが違う部分のレベル調整もありますが、こちらも順調に進んでいるようです。因みにフローリングは三層フローリングのチークを張っていますが、フカフカすることもなく、とてもきれいな仕上がりになっています。

雑誌撮影と取材

新築住宅

ほぼ一年前に竣工、お引渡しをしたの大田区N邸が、住宅雑誌「住まいの設計」に掲載されることとなり、その撮影と取材に立ち会って参りました。「住まいの設計」は扶桑社が発行する住宅設計の専門の老舗雑誌です。建築家が設計したユニークな住宅の紹介コーナーでは、デザインだけにとどまらず、住まい手の生活の様子や、使い勝手や設備などの機能面、予算や工期まで詳細に記載してくれるので、これから家を作ろうとする人達の参考になる雑誌です。

この住宅のプロデュースをしてくれた、「オゾン家づくりサポート」の事例として、新しくできた二世帯住宅の紹介コーナーに掲載して貰うことになりました。今回取材して貰った、大田区のN様も設計を依頼する一年ほど前から、ずっと愛読していたそうで、ご家族皆さま、快く取材・撮影に応じて下さりました。

当日は、住まいの設計から編集の安藤さま、そしてカメラマンの山下さまが来てくれました。設計コンセプト「三世代9人が賑やかに暮らす、幸せの三世帯住宅」通り、病気でご入院なさっているお父様以外のご家族、8人の皆様が撮影に立ち会ってくださいました。幸いに快晴にも恵まれ、外観から半地下の伯母様の住居、一階のご両親宅、そして二階の息子さんご夫婦宅と順調に撮影も進みました。
単なる住空間だけでなく、そのスペースでどのように暮らしているか、そしてご家族それぞれの方々のお気に入りの物まで撮影してくださったので、午前11時から始まった撮影ですが、終わったのは夕方の6時頃になってしまいました。途中、Nさまたちのお心遣いで美味しいお寿司のランチや、お手製のオーガニックケーキやクッキーまで頂き、和気藹々としたとても楽しい取材・撮影となりました。

楽しい取材をしてくださった安藤さま、気持ちよくどんどん撮影してくださった山下さま、片付けや雑用を快く手伝ってくれたスタッフの笠原君、どうもお疲れ様でした。そして、ほぼ丸一日の撮影にお付き合いくださったN家の皆様、色々な無理なお願いに応じてくださった上に、本当に優しいお心遣い、どうもありがとうございました!来年発売される雑誌、どうぞ楽しみにしていてください。

銀座エルメスのパーティー

見学記

リフォームのご相談を受けている、愛知県春日井市のAさまのご招待で、銀座エルメスのパーティーに参加して参りました。エルメスの重要顧客だけが招待される、全館貸し切っての大パーティーだそうです。デザインに関わっていながら、恥ずかしながら、服飾ブランドにはあまり興味を持っていませんでしたが、折角の機会だったので、お施主様と一緒に伺ってきました。

銀座エルメスのパーティー

エントランス部分には、フランスパンで作られた飛行機が置かれ、パイロット姿の男性とスチュワーデス姿の女性が座り、楽しいパーティーを予感させる演出となっていました。入場してみると、今回のパーティーは「旅」をテーマとしているようで、1階は空の旅、2階は船の旅、3階は汽車の旅、4階は宇宙への旅と設定されていました。各階テーマにあわせたセッティングされており、店員も船旅の階ではセーラー服に、空旅の階ではパイロット姿にコスプレし、お客様の遊び心を十分に刺激していました。

有名店からのケータリングの食事やデザート、シャンパンやカクテルなどが用意され、さらにはエルメスのスカーフを巻いての記念撮影コーナーや、音楽の演奏や、タロットカードの占いなど、エンターテイメント性ゆたかなイベントも沢山ありました。エルメス銀座店は、イタリア人建築家のレンゾ・ピアノ氏設計で半透明のガラスブロックで囲われた、繊細な建物です。普段は取り澄ました様子のブランドショップですが、当日は、建物の幻想性を旨く生かした会場設営と、遊び心満載のパーティーの趣向で、全く違った一面をゆっくり楽しむことができました。Aさま、貴重な機会をくださり、どうもありがとうございました。