Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

雑誌「Goodリフォーム」の表紙

リフォーム

先週発売された、リクルート社のリフォーム雑誌「Goodリフォーム」にペントハウスリフォームの小石川S邸が掲載されています。リフォームに興味のある方であればご存知かと思いますが、「Goodリフォーム(リクルート社)」はこの業界では最も信用のある雑誌の一つです。今回は巻頭グラビアのSTYLE Gallrey(スタイル・ギャラリー)の「光と風が流れる家」特集に取り上げて貰っています。

GOODリフォームの表紙

副題は「テラスから中庭への抜けを確保してペントハウスのメリットを生かす」とのことで、お施主様のSさまがソファーでリラックスしている写真を大きく使っています。余程写真も上手く撮れたようで、特別に雑誌の表紙にも使って貰っています。

建築家が設計するデザインリフォームに本腰を入れて8年ほど経ちますが、老舗リフォーム雑誌に大きく取り上げられて、とても名誉なことです。現在本屋の並べられていますが、本屋でこの雑誌を見かける度に、ドキドキしています。どうぞ見かけたら、手にとってご覧下さい。

渋谷区広尾の耐震リフォーム住宅再訪

戸建住宅リフォーム

6年前に戸建住宅の耐震補強リフォームを行った、渋谷区の広尾K邸を再訪して参りました。当日は、お施主様の奥様とお嬢様がこの春に旅行したスペインのお土産話と写真を見ながら、皆でワイワイ話そうという趣旨のパーティで、当時リフォームの設計・管理を担当したスタッフの岸本さんと二人で、夜分の9時半ころに伺って、11時過ぎまで美味しいおつまみを頂きながら、楽しく過ごさせていただきました。
実はお嬢様は、その際の工事を体験した事で、建築への興味がつのり、現在は大学の建築学科で設計の勉強中なのです。

リフォームしてから6年経ったとは思えないほど、きれいに住まわれおり、本当に久しぶりの訪問でしたが、とても快適に過ごさせて頂きました。ソノクリン(ローズウッド)のフローリングは、良い具合に飴色に焼けて空間に馴染んでおり、装飾用のカウンターも上手に絵画や写真、リースで飾りつけられていました。

耐震補強工事で、家族が皆ゆっくり安心して過ごせる事が、家族の絆を強くする事にも多少なり役立っているとのことで、とても楽しい訪問となりました。お招きいただき、どうもありがとうございました。

造作家具(造り付け家具)の作り方

日本家屋リフォーム

中野区の和風リフォーム工事もいよいよ終盤に差し掛かってきました。いわゆる造作家具(造り付け家具)といわれるものには、大きく二通りの作り方があります。

  1. 家具屋が工場で作った家具を、現場で組み上げる方法
  2. 大工が現場で作って、そのまま設置する方法

1の場合、工場で正確な図面を元に作るので、引出しのスムーズな開閉などに通じる寸法の正確さや、工場塗装で仕上げるカウンターや面材の美しさが特徴になります。ただ、時間が掛かるのと、費用が高めになってしまう傾向があります。
2の場合は、現場で大工が組み上げるので、その作業に時間が取られることや、細かい精度には問題があります。ただ、今回のように壁や床が歪んでいる場合は、現場に合せての調整も可能なので、フレキシブルな対応が可能となります。

どちらの方法にも一長一短ありますが、今回は上記の歪みの問題や、費用・時間の問題があったので、2の大工さん方式で進めています。写真は本棚を組み立てているプロセスと、床の間に設置した様子です。

現場での作業では、難しいディテール(詳細)や複雑な金物、引き出しや扉の多用は難しいので、なるべくシンプルな作りになるように工夫しています。特に今回は全体の雰囲気の統一感が重要なので、大工さんや仕上げの塗装屋さんには、その点を特に説明して作ってもらっています。