8年前に竣工お引渡しをしてるマンションリノベーション、南平台N邸のガラス張りのカッコよいサウナをインテリア雑誌「I’m home.(アイムホーム)」に取り上げて貰いました。
最近、うちの事務所でもマンション内に個人邸用のサウナを作りたいというご要望が多くなってきており、8年も前から取り組んでいたこと、それも木製のサウナユニットではなく、欧米の高級マンションで見られるようなガラス扉のスタイリッシュなサウナを作っていたこと、今さらながら誇らしく思っております(笑)。
掲載号は2022年3月号no.116で、くつろぎのプライベート空間特集の中の「リラックスして過ごせるバスルーム」というミニ特集の中で取り上げて貰っています。
今回は事例写真だけでなく、バスタイムを居心地よく過ごすためのデザインについて、あの豪邸設計事務所で有名なバケラッタの森山さんと共に取材にご協力させて貰っています。
元々は在来工法で作られた大きな浴室で、とにかく洗い場が広く寒々しい浴室でした。
こちらがリフォーム前の浴室のだだっ広かった洗い場です。在来工法の浴室は解体するのにも大きな騒音が発生し、これだけの大きな浴室をオーダーユニットバスで作り直すと、解体工事費も併せて1000万円ほどの費用が掛かることが分かりました。それであれば、浴槽や洗面からの扉を活かして、無駄だったスペースにサウナを作ろうとの話で、このようなスタイリッシュな乾式サウナを作ることができました。
因みに、壁一面は大理石張りにして、水栓も全交換、天井のバスリブも張り替えています。
乾式サウナの良い点は、防水が不要なので、既存の浴室の上に、防水性能の無いサウナユニットを載せて、内壁の張り直し時に一体見えるように加工することで完成しました。
ここからの写真は、8年ぶりにこちらで撮影させて頂いたものです。きれい好きなNさまはお手伝いさんに清掃して貰っているそうですが、それにしても本当にきれいで、8年経ったサウナとは思えませんでした。
サウナの機械はスウェーデンのティーロヒーロの物で、ロウリュウもできるサウナマシンです。温度計や砂時計、テレビの上にある安全装置(長時間高温になると自動で電源を切ってくれる)もオストコーポレーションから購入したものです。
因みに、テレビはサウナの高温に対応するものが無かったので、ガラス扉の後ろ側に設置し、いざ故障等があった場合はガラス扉を外せば交換できるような造りにしています。
一人用のサウナですが、2色のサーモアスペン材を張り分けて、モダンでカッコよく見せています。以前は自宅にサウナがあるといつでも入れるというお気軽感のため、月に2~3度しか使っていなかったそうですが、コロナ以降は自宅にいる時間も長くなったので、気分転換にもなるとのこと、週に2~3回楽しむようになったとのことでした。
以下、雑誌の取材撮影時の様子です。I’m home.編集部の尾崎さんが、仮撮影したカットを確認しながら、サウナ内部の小物の位置を調整している様子です。
広い浴室ではありますが、引きが中々取れないので、カメラマンさんは靴下まで脱いで浴槽の中からカメラを構えてくれました。
撮影の間も、ライターさんがNさまと僕に、どのような経緯でサウナを入れることになったのか、そしてどのような使い方で楽しんでいるのかを丁寧に聞いてくださいました。
今回の浴室特集では、以前取材撮影して貰った外苑前C邸の浴室も取り上げて貰いました。
また「入浴スタイルに合った使い心地の良い機器と家具選び」の文章でも取材協力させて頂きました。
最後のこちらの写真は、こちらで手持ちカメラで撮影した8年経ったサウナの全容です。因みに、扉下のステンレス製のルーバーは一部が錆びてしまったとのことで、ちょうど今回の取材の直前に交換させて頂いております。長時間の取材撮影にご協力くださったNさま、どうもありがとうございました!