Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

リゾートマンションリフォームの湘南T邸スタート

湘南T邸

もう一つの新しくスタートしたプロジェクトをご紹介いたします。カガミ建築計画では珍しいリゾートマンションの湘南T邸リフォームです。

リゾートマンションリフォーム熱海T邸既存

神奈川県湘南エリアの絶景なヴィンテージマンションの160平米をご購入なさったというお客さまからのお問い合わせです。このリビングルームだけで40平米近くの広さがあり、南面にはバルコニー越しに海が見えます。

リゾートマンションリフォーム熱海T邸既存

海に向かって飛び出したこちらの小部屋は、出窓から海のパノラマビューが広がります。お客さまのTさまご夫妻は、お二人共に東京で働いていらっしゃいましたが、ご主人さまのセミリタイアをキッカケに、都心のマンションは残したまま、こちらのマンション内のもう少し小さなお部屋をご購入して、二拠点居住を初められていらっしゃいました。こちらで過ごす時間が長くなり、お子さまが遊びに来る頻度が多くなってくると、それでは手狭だとのことで、こちらのお部屋を購入して全面的にリフォームして快適に暮らせる空間になさりたいとのことで、弊社にご相談がありました。

リゾートマンションリフォーム熱海T邸既存

北面には大きな寝室がありますが、こちょらの窓からはすこし離れて緑の山が連なる好条件の立地のリゾートマンションです。

リゾートマンションリフォーム熱海T邸既存

お風呂がお好きなご主人さまは、この窓から緑が見える温泉風呂が気に入っていらっしゃるとのことでした。

リゾートマンションリフォーム熱海T邸既存

浴室からは出窓のようになっていますが、外から見ると、窓サッシの内側にその出窓があり、フェイクの植栽が植えられた謎の坪庭のような構成となっています。

リゾートマンションリフォーム熱海T邸既存

キッチンは、窓のない奥まった空間にあったので、手前に持って来て明るい空間でお料理をなさりたいというのが奥さまのご希望です。

リゾートマンションリフォーム熱海T邸既存

初めての現地調査時には、マンション管理室に保管されている図面集は拝見しましたが、一応キッチンの床下も確認して、排水管の経路を見てキッチン移設が可能かを確認しております。因みにキッチン移設には排水管だけでなく、レンジフードからのダクト経路の確認も必要となります。

リゾートマンションリフォーム熱海T邸既存

玄関は比較的広く、廊下も余裕がある広々としたお宅ですが、デザイン的にはあまり見るべきところがないので、奥さまがお好きなクラシカルかつエレガントなインテリアに整えてゆく予定です。

リゾートマンションリフォーム熱海T邸既存

浴室の天井裏のダクトのルート確認や、

リゾートマンションリフォーム熱海T邸既存

玄関外のメーターボックス内を覗いて、給水と給湯の位置も確認しております。

リゾートマンションリフォーム熱海T邸既存

現地調査費用として20万円+消費税+二人分の交通費を頂いての調査でしたので、簡易的ではありますが現地調査レポートを作ってTさまご夫妻に後日説明させて頂きました。

リゾートマンションリフォーム熱海T邸既存

また、現地調査を受けてのリフォームのラフ案も2案作ってみました。調査報告書とこれらのリフォーム案を見て、当初は他社にもお声掛けしていたようですが、弊社をパートナーとしてプロジェクトを進めてゆきたいとのご連絡を頂いて、正式にスタートすることとなりました。

新リノベブランドのザ・ライブラリーについて

ザ・ライブラリー

先回のブログで発表した弊社が全面的にデザイン協力している新しいリノベーションブランド「ザ・ライブラリー」についてのもう少し詳しい説明をさせて頂きます。

ライブラリーを運営しているのはTAGKEN(田口建設)という設計施工の会社で、弊社、カガミ建築計画はマンションの高級リフォーム・リノベーションに数多くの実績を持つ建築設計会社としてデザインの面で全面的に協力しております。TAGKEN(田口建設)はマンションのリノベーションのみならず、戸建住宅や大規模建築物の設計・施工も手がける設計施工会社です。この2社がどうしてマンションのリノベーションブランドを立ち上げることになったのか。きっかけは偶然の出会いでした。

カガミ建築計画の代表・各務謙司とTAGKENの代表・田口彰さんは、ある建材メーカーの新作展示会で共通の知人を介して知り合いました。いまから3年ほど前のことです。建築家向けの専門誌「建築知識」(エクスナレッジ社)が主催した展示会でしたので、なんと二人が一緒に映っている写真が、雑誌の記事ページとして紹介されていました。

以下詳しくは、ザ・ライブラリーのブログ記事をご覧ください。

ザ・ライブラリーブログには恥ずかしくて書けませんでしたが、最初に田口さんとお話ししたのは、実は上記の展示会のトイレでした…。共通の知り合いとは、建築知識編集部の西山さんで、以前よりお互いの名前は知っておりましたが、面識はなかったのですが、トイレで各務が手を洗っている所で、後ろから田口さんに声掛けされて、その後トイレを出てから名刺交換したところから付き合いが始まったのです。

リネアタラーラのキッチンショールーム見学

目黒区O邸

目黒区O邸では、大型なオープンキッチンをお客さまと一緒に考えています。事前に幾つかのオーダーキッチンブランドの紹介をしており、それぞれの特徴や価格帯、弊社事務所で設計した事例などを見て頂いたところ、リネアタラーラを第一候補と考えたいとのご連絡がありました。最初のショールーム訪問時には予定が合わず、お客さまご一家で見て頂き、やはりとても気に入ったとのことで、改めて僕らと一緒にショールームに伺うことになりました。

本格的な釣りをなさるご主人さまは、大型の魚を捌ける大きなシンクが欲しいとのことで、最低でもシンクの幅は90センチ以上欲しく、水栓も2つ必要とのことで、まずはシンクと水栓から具体的なご相談が始まりました。ただ、大きなシンクをカウンターに設けると、どうしても調理スペースが犠牲になってしまうので、魚を捌かないときにはカウンターと同材の蓋を落とし込んでフラットに使えるようになさりたいとことでした。

水栓は、グースネックタイプが用途的に使いやすいことをご説明し、2本同じタイプの水栓を入れても面白みがないので、弊社設計担当の神崎さんが示している、二つのタイプを使うことをご提案致しました。カウンター材もハードに使いたいとのことで、こちらのキッチンカウンター甲板と同じステンレスのホットバイブレーション仕上げとなりそうです。

シンクをダイニングに対してのオープンカウンター側にレイアウトすることになったので、こちらのように洗剤やスポンジを入れるポケットをシンクに設けることになりました。

魚を捌くことに関連して、ごみ置き場の話へと移り、引き出し内にセットするこのようなタイプのごみ箱を組み込みたいとのお話しになっています。

コンロ側はPS(パイプスペース)や柱型などのことで、カウンターをあまり広くとることができなさそうですが、ビルトイン型のスチームオーブンは採用なさりたいとのことでした。

現時点でのキッチンレイアウトはこのようになっており、そこに弊社の神崎さんとリネアタラーラの担当の牧野さんがそれぞれ書き込みをしてくれています。それも設計とキッチン側ですり合わせながら、ここからさらにキッチンのレイアウト案をブラッシュアップさせていきます。

因みに、ご夫妻に身長差があるので、コンロ側は奥さまに身長に合わせて、シンク側はお二人の背の高さの中間程度を狙って考えることに決まりました。

ここからは仕上げ材の素材や色味の打ち合わせになります。まだ、リビングやダイニングの仕上げイメージをご相談する前でしたが、リネアタラーラの打合せテーブルに、まずは僕らが良く使う素材を広げさせて貰い、キッチンと合わせてリビングダイニングについてもお話しをさせて頂きました。

僕らが良く使うカラーガラスや大理石調のタイル、人工レザー張りの建具やカーペットなども、Oさまご夫妻に気に入って頂くことができました。色味についてはもう少し先の決定になりますが、まずは素材の流れが決まってきたので、概算見積りを取れるように図面作業を進めることになりました。