Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

バイオエタノール暖炉の着火

渋谷区Q邸

Qさまご夫妻は照明の高さ決定後も少しお時間があるとのことでしたので、折角の機会でしたので、バイオエタノール暖炉も着火してみることになりました。

まずは現場監督補佐の池田さんがバイオエタノールを暖炉に注いでくれました。

マニュアルで十分に研究しておいてくれた池田さんが、素早く着火してくれました。

あまりに呆気ない着火式でした(笑)。

火が付くと、不思議なもので寒くもないのに、人が集まってきます。Qさまご夫妻が、届いたばかりのモルテーニのケンジントンチェアに座っていると、青とカガミ建築計画のスタッフも集まってきたので、

せっかくなので、三脚を置いての機縁撮影をさせて頂きました!手前がQさまご夫妻で、奥の列は右から施工会社・の片岡社長、現場補佐の池田さん、補佐の補佐の川野君、カガミ建築計画の担当の竹田さん、各務、そして現場監督の岡田さんです。

最初は青白かった炎も、時間が経つと少しずつ赤味を帯びてきました。炎の不思議な集客力(?)をまざまざと見せ付けられました。
因みに、バイオエタノール暖炉を設置しているカウンター材は天板、側板ともにデクトン、背面の黒い仕上げは黒い焼き付け塗装をした鉄板、両サイドは防火仕様のガラスで手前の壁材は、加工大理石のサルバトーリ、上部の壁仕上げはハイテグラ(フッコー)です。異種素材を使いながらも全体に落ち着いた感じに仕上がりました。

記念撮影の後、まだ時間があったので、

床付けコンセント隠しのフローリング板の説明も背て頂きました。

Qさまご夫妻が替えられた後は、関係者揃っての残工事の確認をさせて頂きました。

ペンダント照明の高さ設定@渋谷区Q邸

渋谷区Q邸

ほぼ工事が終わった渋谷区Q邸の現場に、お客さまご夫妻にきて頂き、ダイニングと玄関ホールのペンダント照明の高さを決めて頂きました。

ダイニングのペンダント照明の高さ設定

ダイニングテーブルが搬入され、ベイカー@東京に購入設置をお願いしていたヴィジュアルコンフォート社のペンダント照明が届いたタイミングで、設置高さを一緒に検討して頂きました。

ダイニングのペンダント照明の組立て

こちらが現場に届いた照明器具で、ベイカー@東京の梶田さんと二神さんが慣れた手つきで組み立ててくれました。

照明器具のモックアップ確認@仮住まい

因みにこちらは、約半年前に決定となったペンダント照明を段ボール紙で切った実物大模型を、Qさまの仮のお宅でダイニングテーブル上に吊って高さやバランスを見た時の写真です。

ダイニングのペンダント照明の高さ設定

ダイニングに座って見上げて頂いたり…、

ダイニングのペンダント照明の高さ設定

ベランダ側に立って眩しくないかをチェックしながら適正な高さを確認してゆきました。

ダイニングのペンダント照明の高さ設定

一般的には、カガミ建築計画では、テーブル上からペンタンと照明の下端(したば)まで80~90センチを推薦させて頂くのですが、Qさまは長身でいらっしゃることや、今回選んだ照明が上を照らすタイプの器具出ることなどから、テーブル上から100センチと決まりました。

廊下のペンダント照明の取付け

次は廊下ホールに吊るすジノ・サルファッティのペンダント照明です。

廊下のペンダント照明の高さ設定


灯具(ランプ)が付かない状態で、床に転がしてあると、このようにあまりスタイリッシュではなく見えるのですが…、

廊下のペンダント照明の高さ設定

天井から吊るして、お客さまに高さを確認して頂いてから、

廊下のペンダント照明の高さ設定

ランプを点灯すると、このようにスタイリッシュになるのです!

お客さまの仮住まいでの玄関姿見のモックアップ

こちらも、ちょうど半年ほど前、お客さまのお宅で確認した際はこのような状況でした。

設計検査&施主検査@千代田区M邸

千代田区M邸

ヴィンテージマンションリノベーションの千代田区M邸の設計&施主検査で現地に伺ってまいりました。

通常の建築家が設計した住宅の検査は、工務店の検査の後是正工事が入り、次の設計検査の後に是正工事が入り、最後に施主検査があり、その後再び是正工事が入るという流れになりますが、検査が複数回あることで、一回一回の検査が粗雑になったり、最後の施主検査があら捜しのようになってしまうことも多いのが実情です。カガミ建築計画では、工務店の検査については、工務店側にお任せしていますが、設計の検査と施主検査を一度に行うようにしています。

施主(お客さま)がいらっしゃる2時間ほど前に、スタッフと僕とで先行して検査を行い、施工をお願いしたの樋口さんと石坂さんに見て貰います。

施工精度が低い個所や、傷、未成工事だけでなく、引き出しや扉類等の細かい使い勝手…、

パッと見では見えてこない隠れた部分の施工精度までチェックしてゆきます。

現場でチェックした箇所については、養生テープで印をつけると共に、事前に施工会社と是正方法まで検討しておきます。

そこまで設計監査を進めて置いた所で、ちょうどお客さまが現地に来てくださいました。本日はご夫妻で時差があるとのことで、まずは先にいらっしゃったご主人さまが気になさっていた部分で、僕らがどのようなポイントをチェックしたかをご説明しながら見て頂きました。

その後に遅れて奥さまがいらしてくださったので、奥さまが一番気になさってきたキッチンや、インテリアの仕上げのレベルについてご説明させて頂きました。
どこまで細かいチェックをしても、お引き渡し後には細かい使い勝手のご注文や、手直しの依頼があるものなので、遠慮なくそれらについてはご相談して貰うことにして、検査当日は細かいチェックよりも出来上がった空間を施主、施工会社、そして設計の僕らで一緒に堪能させて頂くことをメインの目的としております。

通常では、検査前日に照明のシューティング(照明器具の照射向きを調整すること)や調光装置のルートロンの設定、間接照明の調整などを行っておくのですが、今回は電気屋さんのムラデンとタイミングが合わなかったので、お客さまが帰られた後にシューティングを行いました。

シューティングは周りが暗くならないと細かいニュアンスが見えないので、暗くなるまでムラデンの藤木社長と野村さんと石坂さんと、照明のシューティングの方針を事前に相談しておきました。

青の石坂さんと電気屋のムラデンの野村さんは、高校時代の同級生なので、ちょうど息の合った調整をしてくれています(笑)。

ルートロンのシーン設定も何度もやって貰っているので、慣れたものです。

天井の低い個所は、脚立なしで届くので、自分でシューティング調整してしまいます。コロナのことなどで、思っていた以上に長く時間が掛かった千代田区M邸ですが、もうすぐ竣工お引渡しとなります。