Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

ザ・ライブラリーのインテリアディテールの考え方

ザ・ライブラリー

TAGKENとの共同リノベーションブランドのザ・ライブラリーの南青山モデルルームのインテリディテールについての考察ブログを書いてみました。

カラーガラスとクロスパネル張りの見切りの話や、

巾木とクロスパネルの取り合い詳細、

間接照明の立上り部分に使った金属製のルーバー材の意味、

また、彫刻作家・水田典寿さんの作品を玄関に置いた理由などについて書いてみました。
詳しくはこちらのブログをご覧ください。

工事現場での仕上げ材確認@湘南T邸

湘南T邸

工事が順調に進んでいるリゾートマンションリフォームの湘南T邸の現場に担当スタッフの前田君と二人で行ってきました。

リゾートマンションリフォーム湘南T邸現場確認

先回のブログからあまり進んでいるように見えませんが、床下地は出来上がっており、天井のLGSもお客さまのご要望を受けて天井高さ変えるべく、LGS下地も組み直して貰っています。

リゾートマンションリフォーム湘南T邸ユニットバス設置

パッと見たときに一番大きな変化は、オーダーユニットバスが入っていることです。アステック社にお願いした和風な設えのWABURO(ワブロ)です。外から見ると、これまでに入れてきた一般的なオーダーユニットバスと同じですが…、

リゾートマンションリフォーム湘南T邸ユニットバス吐水口

浴室内を見ると、浴槽の縁に吉野桧の框が回り、コーナーには木製の温泉吐水口の自湯口(じゆうぐち)が付いています。浴槽内部も御影石で、和の雰囲気がありながら将来的なメンテナンスも考えられた仕様となっています。

リゾートマンションリフォーム湘南T邸ユニットバス背面

オーダーユニットバスの横面には、水とお湯と温泉が配管され、

リゾートマンションリフォーム湘南T邸ユニットバス下配管状況確認

下面にもきちんと勾配を取って排水管が繋げられていることを確認致しました。後程現場に来てくださったお客さまにご案内したところ、とても喜んで下さいました。

リゾートマンションリフォーム湘南T邸仕上げ材確認

この日は、これまでにほぼ決まっていた内装材を、現場の光環境で見て貰うことは主目的でした。事務所の人工的な照明の下では、色味が違って見えることもあるので、最終的には現地に並べてみて貰うようにしています。

リゾートマンションリフォーム湘南T邸現場打合せ

この日は奥さまは所用で参加することができなかったので、ご主人さまが携帯電話をズームで奥さまに繋いでご説明しながらの打ち合わせとなりました。

リゾートマンションリフォーム湘南T邸造作家具用スケッチ

施工をお願いしているコナラハウスさんに作って貰う、造作家具の仕上げ材はまだ未決部分もあったので、前田君が描いてくれたスケッチを見て頂きながらお話しをして行きました。

リゾートマンションリフォーム湘南T邸見晴らしテーブル

仕上げ材だけでなく、眺望の良いダイニングのコーナーに作る「眺望付き書斎テーブル」の机の大きさと向きも現地で見て頂きました。

リゾートマンションリフォーム湘南T邸見晴らし書斎テーブル詳細

高級マンションリフォームの内装材の決め方-2

渋谷R邸

高級高層マンションリフォームの渋谷R邸ですが、解体工事が進んでいる間も、内装材とインテリアの打ち合わせが進んでいます。

先回の打ち合わせで、大カルタ大会(?)で色味と素材の組み合わせ方法の大指針をきました。ただ、以前から集めていた素材でイメージを固めたものの、過去には在庫があった素材でも、今は無くなってしまっていたり、色味や模様が変わってしまっているものもあったり、作ってくれる家具屋等によっては多少色やツヤのニュアンスが変わってしまうので、今回のプロジェクトのために集めたサンプルで実際に使うものを選んで行く作業があるのです。

リビングダイニングの窓の真ん中に見えてくる柱型にはる石などは、その時に在庫がある石材から選ばないと意味が無いのです。

大理石を張ったイメージをお客さまに判断して頂きやすくするために、担当スタッフの前田君が作ってくれたパースです。

今の時点で石材屋にあるものを、一旦施工をお願いしているプレステージプラングに在庫を抑えて貰ったうえで、ほぼ同じ様相の石材サンプルを持って来てもらい、見て頂きました。が、残念ながらこれぞという気に入ったものは見つかりませんでした…。お客さまもこれではイメージが湧かないとのことで、日程を決めて岐阜関ケ原市の石材倉庫に実物を見に行って頂くことなりました。

キッチンについては、オーダーキッチンのアルノからの図面も上がってきたので、大判セラミック材のネオリスの割り付けを確認して頂きました。

3200ミリ × 1500ミリで厚み6ミリの大判スラブ材を4枚使った超大型キッチンカウンターですが、今回採用するライラという柄は3種類の柄があるとのことで、それらをどのような向きで合わせ、どのように継いでいくか、また余った部分をどこに使うかを前田君が考えてくれたレイアウト案です。

と言っても、それがどう組み上がるの分かりにくいので、ご説明用に作った簡易模型がこちらです。この模型では柄の繋がりは全く分かりませんが、ここまで緻密に検討したことに対して、お客さまも喜んで下さいました。

却って、打ち合わせに同席して貰ったアルノの鵜飼社長の方が取り合いが判っていなかったので、Rさまの前で説明させて貰いました。

次は造作家具の仕様決めです。先回の打ち合わせで方針は決まっていたリビングのテレビを設置する収納と一体化した壁面デザインの塗装サンプルです。こちらを造作家具をお願いしてるグラフチャーの大内さんに渡して、グラフチャー側でこれらに似せたサンプルを作って貰います。

来客用トイレの手洗いカウンターは、扉材として色々な塗装サンプルも持っていきましたが、このアイカのメラミン色が良さそうとのことで、箱の内部はメラミンとすることが決まりました。甲板はやはりアイカのフィオレストーンから選びこととなりました。扉は塗装にするかメラミンにするか見積りを比較していきます。

まだ決まっていない大物(?)としては、クロスです。リビングダイニング、そして玄関から廊下、ウォークインクローゼットのイメージを大きく左右する要素ですが、本日ここまでで時間切れとなったので、次回の打ち合わせで決めることとなりました。あと1回の打ち合わせで全部を決めることができそうです。Rさまには色々なご判断を2時間ほどの打ち合わせの時間内でして頂きましたが、どうもありがとうございました。