Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

造作家具の組み立て-1 脚のある造作家具?

文京区S邸

これまでの常識では、造作家具は壁や床にぴったりとくっ付いているものだと考えていましたが、文京区S邸のお客さまとお話をしているうちに、それは日本の常識であっても世界の常識ではないことに気が付いてきました。

こちらは主寝室横に設けるご夫妻用の洗面カウンター家具の組み立て途中の様子です。パッと見ると普通のカウンター家具のように見えますが…、

足元を見ると、このようになっています。普通の造作家具では、台輪という巾木のようなもので家具の箱を支えていますが、今回はフレームが脚となって家具を支えている作りにしているのです。また、その脚のデザインが魅力的に見えるように、右にある洗面カウンターキャビネットと左側にあるリネン収納の面を揃えず、わざとズラしたデザインとしています。

天然大理石のカウンタートップはビアンコカラーラを3方トメ加工で作る予定なので、このような変形の下地が組まれています。

大理石のカウンターが張り付けられた様子がこちらです。

現場でトメ加工されあ材料を接着剤で溶接して、このようにきれいなエッジを作るのです。

更に、下キャビネットにリブ材の表板の装飾引き出しを差し込み、

このように仕上がってきました。

シンクと水栓と鏡と金物が全てついて完成した様子がこちらです。石張りの床に置き家具のように脚で立っている家具が新鮮な感じがしますね。

因みに、こちらが僕ら設計側が作った設計図で、

施工会社のと、その下請けの造作家具屋の現代製作所と詰めながら作ってもらった製作図がこちらで、

面倒な(笑)脚の部分の取り合いを考えてくれたのがこの詳細図となります。

こちらはもう一つの家族用の洗面カウンターです。

こちらの大理石カウンターは厚みを薄くして、その分収納量を確保しています。

こちらの家具が出来上がった様子です。脚の奥には台輪があるのですが(台輪なしで、脚だけで支えることになると、家具がタワんでしまうのです)、奥まっているので脚だけで立っている置き家具のように見えますね。

こちらは来客用トイレの手洗い家具です。本来はキャビネットの中に入る引き出しが上に載っているので、この状態では何が何だか分かりませんね…。

上下を逆さまにした様子です。手前と左奥の四角い木のキューブ上の部分に…、

この脚を取り付けて逆さまに設置すると、

このように仕上がるのです!

大理石製の天板とシンクを取り付けて完成です。背面の壁と間にも隙間を作っているので、本当に置き家具のように見えるのです。

新規プロジェクトの横浜H邸がスタートします

ザ・ライブラリー

ザ・ライブラリーの新しいプロジェクトのご紹介です。横浜市の湾岸エリアの築15年、海を見下ろすタワーマンションの高層階のお部屋のリノベーションのご依頼です。

全ての部屋が湾岸を向いた大きなオーシャンビューウインドウがあるのですが、90平米のお部屋を3LDKに分けているので、どの部屋も窓の幅が3000弱しかなく、開放感があまり感じられません。

バルコニーが二つある間取りですが、特にバルコニーがない、天井から床までのビューウインドウがあるお部屋は、特に細長く感じてしまいます。

天井も2700と高く、明るく開放的なのですが、部屋のプロポーションが原因か、なぜか狭く感じられてしまうことを、リノベーションでは何とか解消してゆきたいと考えています。

玄関ホールには、Hさまが室内のインテリアに大々的に取り上げたいと仰っているビアンコ系の大理石が床材に使われていますが、かなりの使用感があるので、磨き直してどこまできれいになるかはトライしてみないとですね。
続きは、ザ・ライブラリーブログをどうぞご覧ください。

新宿T邸のオーダーキッチンの据え付け

新宿区T邸

大型ペントハウスリノベーション新宿区T邸のオーダーキッチンの据え付けが始まりました。オーダーキッチンは世田谷区用賀のリネアタラーラさんです。

新宿T邸のオーダーキッチンの据え付け

僕らが現場に着いた時には、すでに下台(黒い台)がついており、二段に分かれたカウンターを取り付けようとしているところでした。

新宿T邸のオーダーキッチンの据え付け

職人さんが手で押さえているのは、木目に見えますが、実際はメラミンで作られたダイニング側のカウンター材です。メラミンはオーストリアのフリッツ・エガー社の高品質メラミンを使って、耐久性と清掃性を考慮しています。

新宿T邸のオーダーキッチンの据え付け

木目メラミンのカウンターが据え付けられました。カウンターの高さの段差を使ったコンセント穴には電線が通されていますね。

新宿T邸のオーダーキッチンの据え付け

リビングの壁に立てかけられているこちらは、ステンレス製の特注シンクを裏面から張り付けられたクオーツストーン製のシンクカウンターです。

新宿T邸のオーダーキッチンの据え付け

2人がかりで持ち上げて据え付けようしている様子です。ステンレスシンクの裏面は、しっかりと白い防滴シート処理がされていますね。夏の暑く湿気がある時期に、金属製シンクに冷たい水をためると、裏面が結露して、その水がキッチンキャビネット内に溜まって悪さをしてしまうことを防ぐための処理です。

新宿T邸のオーダーキッチンの据え付け

木目メラミンカウンターとシンクカウンターの段差の様子が良くわかりますね。下のキャビネットの水平垂直がしっかりと出ているので、それぞれのカウンター材のレベル(水平性)もきちんと出ています。これだけキッチンが組まれていても、まだ、その後ろにはキッチンキャビネット部材が山盛りですね。

新宿T邸のオーダーキッチンの据え付け

ガスコンロやレンジフード、ビルトインオーブンや引き出しだけでもこれだけの量がまだ残っています。

新宿T邸のオーダーキッチンの据え付け

シンク横には食洗器用のスペースが作られています。Tさまはこれまでに、ご自宅のリフォームと別荘で2回食洗器を入れたことがあり、どちらでも高性能かつ大容量とのことでドイツ製の食洗器を採用したそうです。ただ、かつてのご自宅の食洗器は故障しがちだったこと、別荘キッチンの食洗器はあまり使わなかったことから、今回は国産の45センチ幅の食洗器を使うことになりました。

新宿T邸のオーダーキッチンの据え付け

日本製食洗器と言えば、引き出し式のスライドオープンタイプが主流です。食器の出し入れは楽ですが、容量が少ないのが問題点でしょうか。外国産に比べて日本製が優れているのは、乾燥機能がついていることです。ブランドやデザイン性よりも実際の使い勝手のことを考えてTさまが選んだのはリンナイのフロントオープンタイプの45センチ幅の食洗器です。お子さまが巣立ってゆく中で、大人数を招いての食事の回数は減るだろうとことで、45センチ幅としましたが、将来的にお子さま達が結婚して、お孫さんたちが遊びに来ることになると、人数が増えて洗う食器の量も増える可能性があるので、横に引き出し型のまな板収納を作っておき、将来的にはそこも含めて改造することで大型60センチ幅の国産でも外国製でもどちらの食洗器を取り付けられるように細工をして貰っています。
シンク側のカウンターがほぼ組み終わったところで、次はシンクカウンター横の柱型の設置です。

新宿T邸のオーダーキッチンの据え付け

職人さんが天井に手を差し込んでいますが、こちらはシンクカウンター横の柱型を差し込んで固定するための穴で、その横の木製部分は、引き戸レールを入れるための下地となっています。

新宿T邸のオーダーキッチンの据え付け

ステンレスをカラーステン加工してブロンズ色にしたこのような柱をカウンター横に取り付けて、2枚引き戸の戸当たりとする計画なのです。

新宿T邸のオーダーキッチンの据え付け

この柱型の端部です。中には補強材が入っており、外側は折り曲げたカラーステン材で作られていますが、施工をお願いしている青の片岡社長も驚くほどの精度の高さで作られていました。

新宿T邸のオーダーキッチンの据え付け

最初は天井開口がギリギリでうまく立てられませんでしたが、リネアタラーラの職人さんたちの工夫でピタリとシンクカウンターに寄せて柱を立てることができました。

新宿T邸のオーダーキッチンの据え付け

青の片岡社長、現場監督の樋口さんと補助の池田さん、リネアタラーラの牧野さんとリネアタラーラの兄弟会社ノルド・リネアタラーラの中川さんと職人さん、カガミ建築計画の岸本さんと前田君も、仮組で柱型を立てただけなのですが、なぜか皆嬉しそうです!

新宿T邸のオーダーキッチンの据え付け

この日は別の工事も進行中でしたが、玄関ホールのオデッサベージュ(大理石)張りの壁もほぼ完成していました。

新宿T邸のオーダーキッチンの据え付け

3通りのサイズを混ぜてかつ、本磨き(光沢感あり)と水磨き(光沢感無し)を混ぜながらのデザイン張りとなっています。後は目地材を詰めればこの壁も完成です。