Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

お客さま検査@文京区S邸

文京区S邸

290平米超えの大型マンションリノベーションの文京区S邸のお客さま検査(建築用語では施主検査)でした。

先回の家族参観日で、お子さま達と一緒にいらしてくださった時から、大満足な仕上がりだと仰ってくださっており、この日は厳しい検査というより、家具のレイアウトやお手持ちのアートをどこに掛けるか、お引っ越しの日を一にするのかといった、これからのことのご相談がメインのトピックとなりました。

とはいえ、僕らも検査をしておいて貰わないと、お引き渡し時に何かあると困るので、事前に設計事務所側でチェックさせて貰った箇所を一つずつ一緒に見て回って頂きました。

気が付いたら(笑)事前にお客さまに家電量販店で購入しておいてもらった壁掛けテレビとサウンドバーも取り付けられていますね。

とにかく奥さまが一番気に入ってくださっているのがこのキッチンです。普通の日本サイズと比べると、通路幅もアイランドカウンターサイズも格段に大きいキッチンですが、3人のお子さま達と一緒にお料理をするのが楽しみと喜んで下さっています。

ご主人さまは、玄関入って正面の格子扉を開く瞬間が気持ちよいと仰ってくださっています。

お二人とも、このお嬢さまたちの部屋の読書コーナーも大のお気に入りで、息子さんが嫉妬しないか(笑)を心配なさっていました。

ご参考までに最初に僕が作った妄想プランと、リノベーション工事前のビフォー写真を用意しておいたのですが、お二人とも以前の空間をあまり良く覚えていらっしゃらないそうで、あまりの違いに驚いていらっしゃいました!

とにかく冷たい空間が嫌いとのことで、温かみのあるフローリングと手焼きのタイル、雰囲気のある輸入品の照明器具に変えたことで、本当に自分たちらしい空間に仕上がったと喜んでくださいました。

検査の終わりに、関係者皆での記念撮影です。左から、施工をお願いした株式会社青の現場監督の織田さん、青の片岡社長、S様ご夫妻、弊社設計担当で副所長の竹田さん、そして僕、各務です。
これからSさまご夫妻がアメリカやイギリスで購入なさった家具が入ってくるので、家具の搬入設置が終わってからお引っ越しになる予定です。

CGとメールのやり取りだけで進める寝室リフォームデザイン

ザ・ライブラリー

ザ・ライブラリーの告知ブログです。
新築マンションリノベーションの千代田区O邸の寝室リフォームのご相談のその後です。

CGでの寝室デザインリフォームの検討

普段は平面図に手書きで家具レイアウトを行い、そこからCADで詳細平面図と展開図、そしてイメージスケッチへと展開するのですが、今回はOさまとの信頼関係はすでに出来上がっているので、そのプロセスを省略して、家具レイアウトからCGを作ってご提案することとなりました。家具レイアウト上、どうしても異物として残ってしまう複合プリンターを置く場所が決まってしまうので、そこから逆算して窓際に最大限の収納を作って、残った壁に沿って作業机とベッドをレイアウトしました。

CGでの寝室デザインリフォームの検討

正面が窓際に設けた収納家具です。先回伺った際の実測調査で調べた収納物の容量を十二分にカバーできる造作収納となっています。

CGでの寝室デザインリフォームの検討

作業机は、主にパソコンでの作業で、自然光はかえって不要だとのことでしたので、窓と対面で、廊下からの入り口扉とウォークインクローゼットへの扉に挟まれた位置に書斎テーブルを置きました。壁と二つの扉を囲うように(ザ・ライブラリーお得意の)木製の三方枠を回しています。

CGでの寝室デザインリフォームの検討

今回のご提案は、基本的には既にご購入いただいている、デスク、椅子、ベッド、複合機、ラグを活かした計画としており、今の収納から溢れている荷物を十分に収納が出来ることをデザインのメインテーマとしているので、造作家具周り以外はかなりシンプルにしています。

CGでの寝室デザインリフォームの検討

こちらの提案に対して、まずOさまからメールでのご返信を頂きました。その時に一緒に送って頂いたのが、こちらのマーキングされたCGです。
「緑枠部分の造作収納は衣類を想定してのご提案かと認識したのですが、書籍や書類、ファイル類を収納したいと思っております。衣類はウォークインクローゼットで収納できている一方で、書類やファイル類が溢れてしまっており、書籍・書類・ファイルをかっこよく収納できるスペースとしていただけるとありがたいです。また赤い台の部分が、複合機から印刷した書類のホチキス止めをしたり、書類の仕分け作業をするのに意外と便利なスペースのため、広めに確保したいと思っています。」との具体的なご返信でした。

以上のリクエストに沿って壁面造作収納を考え直したデザイン案がこちらです。因みに、このデザインに到達する前に、O様から「壁面全面の棚が少し重たい印象を受けたため、軽い印象にするためにも「「かっこよく収納する」ということでしたら、左のキャビネットの上部を見せる収納にしてライン照明を入れる」とどんな感じなるか見せていただくことは可能でしょうか。」とのご連絡を頂いておりました。
以下、ここから先のメールとCGでのやり取りでどこまで寝室のデザインが深化したかは、こちらのブログをごらんください。

大理石製キッチンのショールーム周り

ザ・ライブラリー

ザ・ライブラリーのプロジェクト、大理石をふんだんに使ったマンションリノベーションの横浜H邸の告知ブログです。
本物の大理石製のキッチンをご希望の横浜H邸のお客さまと一緒に、大理石でできたキッチンがどんなものなのかを一緒に勉強するためにショールーム巡りをしてきました。

まず最初に訪問したのが、モルテーニのショールームです。モルテーニ・キッチン(旧姓ダーダ)では、全てが大理石というキッチンはホームページ上ではあるのですが、日本のショールームでは展示が無いとのこと、まずは全大理石キッチンと同じシリーズの実例をということで、モルテーニホームのキッチンを見せて貰いました。

因みに、こちらがモルテーニのホームページに掲載されている大理石キッチン事例です。この背面収納と同じものが…、

こちらですね。サイドに引き込まれた折れ戸で隠すことができるシステムになっています。甲板と扉が大理石製、更にシンクまで同じ材で作られていること、Hさまもテンションが上がってきたとのことでした!
ただ、モルテーニ以外のショールームも予約しているので、次に進みます(ちなみにこちらの写真のモルテーニショールームは昨年末にすでに閉じております。このブログは過去に遡っての記録となります)。

次がインテリアズが扱っているボッフィ(イタリア)のキッチンです。カウンターもシンクも扉も全てHさまの好みのビアンコカラーラで作られたキッチンです。因みにキッチンの収納扉は加工大理石のサルバトーリの素材を使っています。カウンターからはみ出すような存在感のあるこのシンク、Hさまもとても興味があるとのことでした。

ただ、ディテールを見ると、大理石の塊というより、エッジを効かせるために、天板と扉の間にスリットを作って、奥に白や黒いフィラーが見えることは、ちょっと残念とのことでした…。

そして、最後の大トリが、ミノッティクチーネでした。汐留にショールームがあった時は何度か訪問したことがありましたが、南青山に移転してからは初めての訪問でした。

入って最初に見えてくるのがこの大理石の無垢の塊のようなキッチンで、これを見ただけでHさまの目がハート(笑)になっているのが判りました!
以下、ミノッティクチーネでの打ち合わせが続きますが、その詳細はこちらのブログをご覧ください。