新築・超高級マンションの虎ノ門ヒルズレジデンスの内装リフォーム工事も着々と進行中です。
リビングダイニングの壁は4面とも白系のビニールクロス張りだったので、ソファーを置く背面の壁は大理石張りとしています。CPも考えて、定尺の300角の大理石を使っていますが、それをそのまま張るとチープな感じになってしまうので、半分に割ったものと4分の1に割ったものをランダムに、かつ所々を水磨きに変えて貰い張ってもらっています。
大理石の硬質感や照明を受けて輝く感じが、虎ノ門レジデンスのようなハイグレードマンションの内装には合っていると考えてのことです。ただ、ピカピカに仕上げてしまうと、却って安っぽさも出てしまうので、今回のようなデザイン張りとしています。
目地なしで積み上げで張ってもらっていますが、隣同士の大理石がきっちり固定されて剥がれないように、瞬間接着剤を使っていました。
石の背面に見ているのが、二液性の接着剤で、小口に見ているのが瞬間接着剤です。
大理石はカットする作業が大変なので、このようにすべての材料を指定した大きさで買ってしたうえで現場に持ってきてくれています。
大理石張り壁の横に見えていたのが、テレビ収納壁です。テレビは薄型になって壁に収めることができますが、DVDやブルーレイ、ケーブルテレビのデジタルチューナー、さらにはスピーカーと連動させるためのアンプなどは四角い形状で奥行きがあるので、どうしても四角い箱が出っ張りがちです。今回はこの壁の裏面にある靴収納箱を利用して、背面にAV機器類を入れて、写真の貫通口を通して結線することを考えています。
こちらは当初、前田君がラフに作ったテレビ・ステレオ配線図をリフォームキューの弱電屋さんが結線図に仕上げてくれたものです。これだけの機器をテレビ近くに置く必要があり、それぞれをメンテナンスできるようにしておくので、相当大きな収納ボックスがテレビ背面に必要になるのです。
キッチンのカウンター部分の立ち上がり壁の下地も出来上がっていました。オリジナルはデザイン重視で、シンクカウンターの前面に目隠しが全くありませんでしたが、実際に使うことを考えると洗剤やスポンジを片づける場所もなく、きれいに使えないと感じたので、少し野暮ったいかもしれませんが、このような目隠し壁を作ることとしました。
ただ、このまま全面を白いクロスで仕上げると、本当にダサくなってしまうので、カラーガラスと大理石を使って、スタイリッシュに仕上げる予定です。
少しだけサワリをお見せしますが、目隠し壁の甲板部分は大理石を廻すことにしています。その取り合いを打ち合わせ中のリフォームキューの石原工事部長とうちのスタッフの前田君です。
プライベート部分の廊下突き当りの造作も出来上がりつつあります。カラーガラスを張って、周囲にフレームを廻して、その中にピクチャーレールを仕込むデザインです。