Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

青山I邸リノベーションプロジェクト

青山I邸

青山の高級マンションをご購入なさったIさまからリノベーションのご相談頂きました。Iさまとは、Iさまのお嬢さまを通じての長い知り合いで、20年近くのお付き合いになります。今回のプロジェクトは特別な事情があるとのことでした…。
実はこちらのマンションは建物全体が1棟リノベーション物件で、ご購入なさったお部屋には、当初から大手リフォーム会社での設計・工事が条件として付いているという状態でした。したがって今回はリフォームアドバザーとして手伝いすることになりそうです。

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マンション内に実際にリノベーションしたモデルルームがあり、そちらで初回の打ち合わせをさせて頂きました。こちらのマンションは、リフォーム&リノベーションの業界では大きな話題になったプロジェクトで、このような形でモデルルームを拝見することになるとは想像をしておりませんでした。

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こちらがご購入なさったお部屋です。160平米超の広さで、三方窓の角部屋です。まだリノベーション前の状態ですが、これでも十分にきれいで、このままでも住めそうなお部屋でした。抜群のロケーションで、部屋の広さも十分にあるのですが、梁が縦横に走っており、梁下の天井高さが低いことが最も大きな問題のようです。

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こちらは2回目の打ち合わせを品川区の高層マンションにあるお施主さまのご自宅での打ち合わせ中の様子です。風水も気になさっていらっしゃるのでリノベーション案と風水のチャートを両目で睨みながらプランを決めてゆくことになります。

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長らく欧州に暮らしていらっしゃった影響か、大きな家具や絵画を沢山お持ちです。この写真のチークの家具は、新しいお宅の壁際には梁寸法の関係で設置できなさそうです。

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他の家具やアートもそれぞれが魅力的で、お施主さまの特別な思い入れや独特の雰囲気があるので、それらをどのようにレイアウトしてゆくのか、お施主さまのご意見を伺いながら大手リフォーム会社と共同でまずはプラン固めをしてゆくことになります。

 

虎ノ門ヒルズレジデンスの取材撮影

虎ノ門ヒルズM邸

昨年後半にリフォーム工事が完成していた虎ノ門ヒルズレジデンスのリフォームプロジェクトM邸をリクルート社の雑誌「都心に住む」が取材撮影に来てくれました。

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以前から虎ノ門ヒルズのプロジェクトに取り組んでいることと雑誌編集部に伝えていたところ、タイミングが合えば是非取材撮影させて欲しいとお願いされておりました。いつもお世話になっている編集部の江原さんたちにお宅の概要をご説明している様子です。

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今回のライターさんの安倉さんは初めてご一緒しましたが、訪問前から質問リストをご提出してくださったり、とても熱心な方で、図面のご説明も丁寧に聞いて下さいました。

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撮影のカメラマンの一井(いちい)さんは、六本木ヒルズレジデンスT邸の取材撮影時にもお世話になった方です。

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女性陣が撮影アングルを確認している間に、男性陣がそのアングルに映る部分のリフォーム内容を説明する形で取材・撮影が進んでゆきました。

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お施主さまのMさまはご不在でしたが、事前の取材質問へのご協力のお陰もあって、2時間ほどで無事に取材撮影が終わりました。取材後の記念撮影で、右から編集部の新人社員さんの馬場さん、ライターの安倉さん、これまで幾度もお世話になった編集の江原さん、私各務にカメラマンの一井さんです。皆さまどうもありがとうございました。そして何より、すべてにご協力くださったMさまご夫妻、どうもありがとうございました!
なお、掲載特集は「プレミアム住戸について」だそうで、2月に発売予定だそうです。

ハイエンド家具・ラグジュアリー設備のセレクション

南麻布K邸

リノベーション設計進行中の南麻布K邸では、インテリア全体のコーディネートもお手伝いしています。欧州(特にイタリア)からの高級輸入家具は、国内在庫がないものは納品まで約半年掛かるので、工事着工前に選べるものは選んで発注する必要があります。

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大物としては、まずはソファーです。クライアントのTさまは香港のお宅でもミノッティのソファーを愛用なさっているので、日本のご自宅でもソファーはミノッティに決まりました。リビングのレイアウトとベランダ越しの借景から考えて、大きなL字型の「WHITE(ホワイト)」(ソファーのシリーズ名で色ではありません…)をお願いすることになりました。

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ベージュ・白・グレーで肌触りが良いファブリックを選んでいる様子です。

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最終的には白・ベージュを基調としたファブリックと革のツートーンで、サイドテーブルにはラッカー仕上げと革仕上げを混ぜることになりました。

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ダイニングテーブルは、フレックスフォルムとマクサルトとポリフォルムで悩みましたが、アクタスが扱っているポリフォームに決まりました。写真のタイプのテーブルで、長さが2800ミリの最も大きいサイズの物です。アクタスの担当者に現地に来てもらって、搬入が可能かを確認してもらってからの発注になります。

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ダイニング机の天板は、写真のウォールナットではなく白い大理石カレカッタで、脚部はウォールナット仕上げです。

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ダイニングチェアはモルテーニです。ショールームで打ち合わせで使った、このoutoline(アウトライン)という椅子が座りやすく、軽く、そしてスタイリッシュだと気に入って頂けました。こちらは6脚のオーダーです。

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ここまで選んできた家具が比較的コンサーバティブなデザインのものだったので、少しアクセントとなるような家具も欲しいとのご依頼があったので、B&Bイタリアが扱っているラウンジチェアのHUSKをご推薦いたしました。

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パトリス・ウルキオラ氏デザインのユニークな形状の椅子ですが、座り心地が良いこと、デザイン的にもアクセントになりそうなこと、ファブリックのクッションの色を変えることができるとのことで、エキストラのクッションも加えて採用することとなりました。

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今回選んでいるのは、ハイエンド家具だけでなく、ラグジュアリー設備(空調などのような基本設備と違って、なくても暮らせるがあると生活がより便利になり、贅沢感を感じる設備)も幾つか導入します。リビングのテレビ・オーディオシステムはB&O(バング・アンド・オルフセン)のホームオートメーション・システムを採用することになりました。
音質や画像の質にこだわる人の設備のように思われがちですが、沢山のリモコンを使いこなせない方や、リビングにいる時間をリラックスして過ごしたい方にも適したシステムです。

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雑誌で見てご興味があると仰っていたバイオエタノールを使った簡易暖炉・エコスマートファイアーのショールームも見学に行きました。

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特別な換気や給気システムなしで導入できるとの説明を伺って、デザイン的にうまく処理できるのであれば、是非採用したいとのご依頼を承りました。テレビを中心にリビングを組むのと違い、暖炉を中心にセットした場合は、空間により落ち着きが生まれると思っています。
これからの設計工程、工事スケジュールを見ながら、どの時期にどこに搬入してもらうかを調整して、それぞれの発注を掛けて行くことになります。