Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

AllAbout「高級マンション」の取材 麻布MT邸

麻布MT邸

ちょうど一週間前に取材をのあったリクルート社「都心に住む」の編集者からご紹介で、このAll Aboutの「高級マンション」のガイドの坂根康裕さんに麻布MT邸を取材して貰いました。

高層型、低層型に限らず都心のハイグレードなマンションが、なぜ「高級」と言われるのか、或いはいわゆる中古のマンションでも、時間とともに住まいの魅力を増し、ヴィンテージマンションと呼ばれるようになる秘密は何なのか、そしてこれからは、どのようなマンションがプレステージアスになって行くのかを真剣に記事にしているサイトです。このサイトのガイドの坂根康裕さんは、「住宅情報 都心に住む」の元編集長で、現在は住宅コメンテーターとして大活躍中の方です。以前からこの「高級マンション」のサイトは、愛読していましたので、ガイドの坂根さんに取材していただけたことは、光栄の至りです。

いつも急なお願いでも快く受けてくださるMT様に甘える形でしたが、午後の一時間半程の時間をお邪魔させて頂きました。本日はお坊ちゃんも赤ちゃんもいらっしゃる、賑やかな雰囲気の中で、和やかに取材も進みました。坂根さんがご自分でカメラを構えて、どんどんスピーディーに撮影なさっている合間に、リフォームのポイントや、MTさまが気に入っている空間や、設計者が苦労したエピソードなどを、上手く聞き出してくれました。取材のテンポが良いので、始めは人見知りしていた子どもたちも、徐々に本領を発揮し始めて、最後は、お坊ちゃんが、ご自慢のスクーターでグルグル周っている中で、取材が行われる状態でした。
写真も普通のカメラマンが撮るアングルとは、全く違い、どのような写真が撮れているのか、本当に楽しみです。MTさま、いつも快く取材にご協力してくださり、どうもありがとうございました。

竣工記念パーティー

新築住宅

完成お引渡しから約半年経った三世帯住宅大田区N邸のお施主様から、竣工記念パーティーにお招き頂きました。昨年末にお引き渡しいたしましたが、その後も店舗部分(酒屋さん)の家具造作や引越し作業、看板の取り付けなどがようやく終わって落ち着いてきたとの事で、僕らカガミ建築計画の現スタッフと、N邸に関係したOBスタッフの総勢6名がご招待頂きました。

竣工パーティー

二階の子世帯にまず伺ったところ、アイランドキッチンのカウンター上は、まさにお料理の山でした。三世帯9人の方が暮らしていらっしゃるN邸では、料理の得意な方が沢山いらっしゃるので、皆様が二、三品ずつ作ってくださるだけで、冷たいオードブルから温かい煮込み料理まで、あっと言う間に十数種類の料理が揃ってしまうそうです!どれも趣向が変わっていて、美味しい料理ばかりで、皆でお腹いっぱいになるまで食べ尽くしてしまいました。初めてお目に掛かったのが約三年前で、それからどのようなプロセスで、このように立派な家が建ったのか、N家の皆様とお話しながら、まずは復習させて頂きました。

食事をしている間も、N家の皆様はお酒の配達や、交代で酒屋のお店番をしながら、お相手をしてくださいました。子どもたちは、皆スタッフと仲が良いので、てぐすね引いて、遊ぶタイミングを待っていたようで、食事が終わった頃を見計らって、家の中を案内してくれたり、お絵かきやコンピューターゲームで遊んだり、ロフトを使った釣りゲームを教えてくれたりと、歓待して貰いました。その間も、1階のご両親の家にお邪魔して、少し静かな空間で、大人だけの会話を楽しんだりもさせて頂きました。
時間も経ったので、そろそろ失礼しようかと話していると、次は半地下の叔母さまが、ご自分の家で、美味しいコーヒーを入れてくださるとのことで、住宅内を移動することになりました。

二階での賑やかな雰囲気とは全く違い、会話も大人らしい落ち着いた話に変わってゆきました。オゾン住宅プロデュースで、三人の設計者のコンペで始まったN邸のプロジェクトで、何を決め手として設計者を選んでくださったのか、他の建築家との違いは、どのような点だったのか等、なかなか伺うチャンスのない貴重な内輪話も随分教えていただきました。

とにかく楽しいパーティーで、時が経つのも忘れてしまい、結局、全ての階を行ったり来たり、お店にも途中伺いながら、N家のご家族の方が皆様をお話しながら、約5時間ほどお邪魔してしまいました。N家の皆様、心尽くしの温かいパーティーにお招きくださり、本当にありがとうございました。スタッフ一同を代表して、御礼申し上げます。今後とも末永いお付き合い、どうぞ宜しくお願いいたします!

マンションリフォーム 共用部の養生範囲と方法

白金台S邸

高級マンションであればあるほど、リフォーム・リノベーション工事をする際の、共用部分の養生の条件が厳しくなります。今回リノベーションをすることになった、白金台の高級マンションは、まだ築5年のマンションです。

したがって、壁紙を貼りなおす程度のリフォームはありましたが、今回計画しているような、大規模のリノベーションは、マンションの管理事務所にとっては、初めての体験となるようです。

管理会社では、沢山のマンションを担当しており、その中で大規模リフォームの経験も豊富にあるので、工事先だって、管理会社、管理事務所スタッフ、工務店と設計の四者で、リフォームのルール、共用部の養生範囲と方法を確認することになりました。

マンション竣工時に、管理事務所が作った、引越し用の「荷物搬入時の注意点」という書類をベースに、四者で打合せを致しました。

養生範囲は

  • 道路からマンションピロティー
  • 正面玄関から、受付”前を通って、ロビー
  • 廊下を経てエレベーターホール
  • エレベーター内
  • 工事階のエレベーターホールから当該部屋までの廊下

となりました。

地下駐車場を使うものだと考えていましたが、1階ロビーを通る経路を使うことになりました。距離は長くなりますが、床の段差がなくなるので、搬出入は容易になりそうです。

養生方法も細かく指定されました。

  • ピロティーの石床は、硬質アクリルシート敷き
  • 台車を使う箇所は、1800幅のビニールシートの上に、900幅の硬質アクリルシート敷き
  • エレベーター内部は、床は管理室の養生マット敷き、四周の壁は清潔なアクリルシート張り(天井と扉は除く)
  • 当該階の廊下の絨毯床も、清潔なアクリルシート敷き
  • 共用部分の自動扉は、プラスチックダンボール(プラダン)で養生

更に、テープの跡を残してはいけないので、養生をテープ留めすることも禁止となりました。重石を置くか、養生同士をビニールテープで繋ぐか、養生するものにピッタリの形の養生セットを作るか、色々と工夫が必要になりそうです。

色々と厳しく、難しく、面倒な面もありますが、これからは、こういったことをきちんとすることで、よりお客様とマンション住人の方々、そして管理会社の信頼を得ることができるだろうと、工務店と良く話して、納得して貰うことができました。

これらを踏まえて、いよいよ来週から工事開始です!

完成後の様子はこちらをご覧ください。マンションリノベーション_白金台