本日は、お施主様が久しぶりに工事現場見学に、来てくださいました。写真はご夫婦の主寝室の様子です。ヘッドボードなしのベッドマットだけを購入することになったので、壁にヘッドボードを建築工事でセットすることになりました。
シナベニヤという一般に普及している材料ですが、継ぎ目の目立たない、きれいなシナ材を入れてもらいました。枠の部分も、同じシナで廻して貰っています。同じ材料を下がり天井部分にも貼って、凹んだニッチの部分を、優しい白木で囲んだイメージとしています。
タイトルを「寝室のしつらえ」としましたが、この「しつらえ」とはどういった意味でしょうか?建築的には、「空間や部屋の演出方法」という意味で使われることが多いようです。ここでは、建築の演出方法だけでなく、
- 朝ベッドで目覚めた時に、どのような”景色”が目に入るのか、
- 休日に、ベッドでまどろんでいる時の”光の様相”、
- 夜寝る前に、ベッドで本を読んでいる時の”周りの雰囲気”、
このようなシチュエーションを考えて、「しつらえ」という言葉を使ってみました。
従って、建築工事だけでなく、どのようなベッドを入れて、どのような”リネン”を使い、枕やお布団にまで気を使い、カーテンやブラインドの素材や色は勿論、家具や”照明”、”置かれる小物”や、飾る絵画・調度品まで、お施主様とご相談しながら、考えて行きたいと思っています。とはいえ、計画がガチガチにされた余裕のない空間ではなく、季節や気分に応じて、簡単に”雰囲気”の変えられる、懐の深いインテリアを目指しています。