Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

別荘の基礎補強リフォーム

伊豆OK別荘

静岡県伊東市の別荘リフォームの現場です。そもそもこの別荘をリフォームすることになったキッカケの一つが、ピロティー部分のコンクリートの脆弱化でした。浴槽から漏れた塩分の入った温泉水が原因で、コンクリートの鉄筋が錆び、爆裂し、ピロティー柱とコンクリート底板が、ボロボロになっているという問題を抱えていました。今回のリフォームでは、この部分を補強することが必須条件でした。

ピロティーの補強

補強にも幾つかの方法が考えられましたが、相談している構造事務所との打合せで、既存の柱に頼らず、新規の壁を立てて、その壁でピロティーを支えることとしました。新しい補強壁は、既存の地中梁に連結して、頑丈に作りたいので、その配筋情況を確認して参りました。既存の地中梁にケミカルアンカーを打って、鉄筋を差し込んでいる情況も、梁の肌も古い部分と新しい部分の付着が上手く行くように荒らして貰っている情況もきちんと施工されていたので、このままコンクリートを打って貰うよう現場監督にお願いいたしました。

コンクリートの鉄筋補強状況

同時に、新規に作る予定の玄関部分の基礎もチェックしてきました。こちらは、既存の建物とは縁を切って、別の構造体としているので、新規に布基礎を打って、壁と階段を立ち上げることとなっています。現場監督から送られてくる現場写真と、毎日の電話でほぼ現状を把握できているので、こちらの設計意図も十分に伝わり、久しぶりに現場でしたが、大きな間違いは何もなく、工事が順調に進んでいることを確認できました。

オゾン家づくりサポート事例紹介に掲載されました

新築住宅

昨年末に竣工、お引渡しをした三世帯住宅の大田区N邸が、オゾンの事例紹介コーナーに掲載されました。

リビングデザインセンターOZONEとは、新宿にある建築家による家づくりをサポートしているシステムです。 元々、この大田区N邸は、オゾンがプロデュースした住宅です。 2007年4月に初めてお施主様と面談をして、同年の6月に三者の建築家コンペで選んでいただき、 2008年5月に工事を開始し、2008年12月に”完成”した、実に一年9ヶ月もの時間を掛けて作り上げた、僕らにとってもとても思い出深い住宅です。 お施主様のご了解を得ることができましたので、この「オゾン家づくりサポート事例紹介」コーナーに応募し、掲載していただきました。 オゾンでは、毎年何棟もの住宅を完成させていますが、

  • お施主様の了解
  • きちんと写真が撮れている事
  • そして建築家が発表したいと思う事

の三つが揃わないと掲載して貰うことが出来ません。 昨年2008年の掲載事例も、たった14件しかありません。

三世代が賑やかに暮らす家 この大田区N邸のキャッチフレーズは、 「三世代9人が賑やかに暮らす、幸せの三世帯住宅」 です。 本当に仲の良いご家族で、上は七十幾つから、下は5つの孫まで、皆がお互いを気遣いあって、助け合って、暮らしていらっしゃいます。 オゾンでの家づくりは初めてでしたが、こんなに素晴らしいお施主様と出会えることが出来て、とても感謝しています。 平面図や写真もきれいにレイアウトされて掲載されており、読みやすい記事形式になっていますので、どうぞご覧ください。 他にも素敵な住宅事例満載ですので、そちらもどうぞ!

オーダーシャワーユニットの組み立て

白金台S邸

白金台のマンションリノベーション工事の現場では、シャワーユニットを組み立てている最中です。今回のリノベーション工事では、特注のオーダー・シャワーユニットをお願いしています。

外見はステンレスフレームにガラス扉のシャープなデザインで、内側は石調の大判タイルと足裏の感覚を重視した、サーモタイルの仕上げとしています。シャワーや、水栓、手摺り等の金具類、照明は、以前の浴室で使われていたものを取り外して、再利用することで、コストもセーブしています。

大きな防水シャワーパンの上に、断熱材を裏打ちしたタイルパネルを組み込み、天井を組み立てる手順で、二時間ほどで、この写真のレベルまで組みあがりました。因みに左側の写真で、パネルの裏側に所々ベニヤ板が貼られている箇所は、内側から手摺りやタオル掛けを取付けるための、下地ベニヤです。

いわゆる湿式工法と言われている、下地作りから防水、保護層を作ったうえに、モルタルでタイルを貼り付ける方法だと、乾かせる時間も含めて、最低でも三週間ほど掛かってしまうのと比較すると、本当にスピーディーに組み立てられます。後は、天井裏の浴室乾燥機のダクトを接続して、給排水・給湯管を結べば、本日からでも使用できそうです。

今回のオーダーユニットは、東京バススタイルにお願いいたしました。