Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

北イタリア旅行記 チンクエ・テッレからピエモンテ

見学記

私用で、一週間ほど北イタリアを旅行して参りました。ジェノヴァに代表される北イタリアのリグーリア州では、世界遺産に認定されているチンクエ・テッレを訪問してきました。ほぼ車では近寄れない、断崖絶壁の地形に寄り添うような小さな村が5つ並んでいるので、チンクエ・テッレ(5つの丘)と呼ばれているそうです。その中でも、一番厳しく、そして美しかったのが写真のVernazza(ヴェラナッツァ)の村でした。

チンクエテッレ

小さな岬の先端に、波と風から逃れるように、住宅が寄り添って村となっています。

他の4つの村々も、同様に厳しい自然状況の中に立ち、それぞれ素晴らしい工夫をしながら、成り立っているようでした。自然の偉大さと同時に、人間のしたたかさを強く感じる旅でした。

雪のピエモンテ

リグーリア州の次は雪のピエモンテ州を訪問しました。ピエモンテ州の州都は先回の冬季オリンピックが開かれたトリノです。今回はピエモンテ州でも南部にあたる、ランゲ・ロエーロ地方を周りました。この辺りは、ワインの産地として有名で、バローロや、バルバレスコといった村が連なった地方です。他にも、この地はスローフード運動発祥の地でもあり、ちょうど訪問した時期は白トリュフ(タルトゥーフォ)の季節でもありました。11月に雪が降ったのは、地元の人たちにとっても30年来の出来事だと驚いていましたが、雪道をスリップしながらブドウ畑の中をドライブして周りました。

あるときは、霧の中に薄っすらと見える教会の塔を目指し、あるときはアルプスの山々に囲まれた平地を長々と、各地にある美しい町並みを巡りながら美味しいレストランで舌鼓を打って参りました。

広尾ガーデンフォレストの内覧会

リノベーション

新しく完成した広尾ガーデンフォレストの完成内覧会に行って参りました。
広尾ガーデンフォレストは、山手線内側で分譲された物件では広尾ガーデンヒルズ以来、最後の大型用地のプロジェクトとも言われる、超高級分譲マンションです。最低価格が1億円の中でも、以前からお付き合いのあるお施主様が購入なさったC棟の部屋は、約2億円の100平米以上の広さで、南東に面した明るい部屋でした。

広尾ガーデンフォレスト内覧会

マンションは、眩いばかりの真新しさでしたが、プロの眼を光らせて、オプション工事の確認や、フローリングや建具の傷、クロスの剥がれ、巾木の隠し釘などの問題点を見つけて指摘して参りました。その後も、お施主様が確認した旨の確認印や、今後の使い方の説明を受ける説明会にもすべて立ち会って、約3時間もガーデンフォレストに滞在してきたことになります。

広尾GF

中庭も拝見しましたが、木々がまだ小さく、隣のガーデンヒルズ並みに育つには、20年程の年月が掛かりそうです。これからどのようにこのマンションが変わってゆくか、とても楽しみです。

※内覧会の後、内装全般のリフォームを検討していましたが、広さの問題や中庭の樹木の生育情況、セキュリティーの面倒さから、結局この住戸はキャンセルし、他のマンションを改めて探すことになりました。

リフォームの設計検査 広尾マンションリフォーム-11

広尾H邸

工事もほぼ終わり、事務所の設計検査に行ってきました。設計検査とは、工務店側が一度ざっと不備がないか検査(工務店検査)したあと、今度は設計監理を行った設計事務所が、再度チェックしてまわるプロセスのことです。今回は、事務所スタッフを3人で設計検査を行いました。写真中、赤や黄色、青の付箋がはってある箇所が検査の結果、補修ややり直し、或いはコーキングを打ってもらう箇所の印です。

現場の最中も週に2度ほど、監理していましたし、施工会社とも緊密に連絡を取りながら工事を進めてもらっていたので、それほど大きな間違いはありませんでした。

チェック項目の修正が終わった時点で、最終チェックをして、その上でお施主様に引渡しの段取りとなっています。