Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

地中梁の配筋

新築住宅

大田区の久が原で工事中の三世帯住宅N邸の地下工事が始まりました。この住宅の地下は、住宅の半地下の床スラブの下に、ピットを設ける二重の構造となっています。そのピットの分だけ地下の掘削工事が深くなっているので、半地下でありながら、全地下に近い深さまで掘り進んでいます。そのピットの高さ(約70センチ)分の外壁部分を、地中梁として構造計算を行なっています。

地中梁

前日に地下を掘り終えて、鉄筋を搬入したのが当日朝で、午後の3時には既にこれだけの鉄筋が組み立てられています。職人さんは二人ですが、事前に曲げ加工を加工場で行なっているので、組み立てが早いのです。

地中梁

事務所スタッフの二人には、実際に地下まで降りて行き、鉄筋を持ち上げてもらい、鉄筋の実際の重さを確認してもらいました。組みあがった時点で、
 1.設計+構造事務所、
 2.大田区区役所
 3.住宅保証機構
の順で検査をすることになっています。

別荘のロフトとブリッジ 箱根別荘リフォーム-03

箱根C別荘

箱根の中古別荘のデザインリフォームで新しく生まれたスペースの紹介です。
壁や柱を抜いて、その分新しい壁を作る構造補強が終了した結果、新しいスペースが生まれました。写真のロフトとブリッジです。洗面や浴室、新しく作ったランドリー室に天井を貼ったところ、その上部がロフト空間になりました。

別荘のロフトとブリッジ

部屋の中央は、新しく太く大きな梁で補強し、それらを連結させたところ、ロフトへと続くブリッジになっています。確認の為に、現場に来てくれたお施主様も、このロフトとブリッジには大喜びで、どのように使うかを、家族と一緒に考えたいとのことでした。

 

段階的に進めているリフォームなので、実はこの日はお施主様に立ち会ってもらいながら、工務店に第三段階の見積りをお願いしました。当日は、設備屋さんと電気屋さんにも立ち会ってもらい、約3時間ほど掛けて、別荘全体のリフォーム計画を改めて説明してきました。
最後は、豪快な骨組みが見えている空間で、お施主様、設計者、そして工務店の全員での記念写真です。因みに左から設備屋さん、現場監督の長田さん、電気屋さん、工務店の小堀社長、そしてお施主様のC様と私、各務です。皆様、当日はありがとうございました。そして、これからも宜しくお願い致します。

梅雨の合い間をぬって地縄張り確認

新築住宅

東京も入梅して、ジメジメした日が続きますが、雨の合い間をぬって、大田区の三世帯住宅N邸の地縄張りの確認を行ないました。地縄張りとは、これから建てようとする住宅が、設計図通りに、敷地の中にうまくレイアウトできるかを確認する作業です。図面に記入されている外周周りの通り芯を、実際の敷地に当てはめてみます。地面に青や赤色の杭が打たれ、各杭を黄色い糸で結ぶことで、建物のおおよその配置を決定します。

遣り方

昔は、お施主様から頂いた敷地図が古いもので、寸法がずれていたり、角度の間違いなどで、現場でビックリといった事もありました。最近は敷地測量もレーザー機器を使い、図面のコンピューターで書いていますので、共に相当な精度が出ています。今回も、5〜10ミリ程度の誤差がありましたが、杭の打ち方や糸の張りかたの誤差程度ですので、許容誤差と考えられます。

この段階での精度は、ほぼピッタリといえます!既に埋めた戻した防空壕と住宅の絡みも、予想通りでした。これからは、半地下を掘り始める工事が始まります。